第3話
「さて、これからどうしようか?」
藤次はいったん箸を止め、不思議部屋で同じく朝食を取っていたマリアとセイバーの2人に声をかける。
マリアはともかくセイバーは使徒になったことで、細かい味付けが分かるようになったというのもあって、食事のときは見ていて幸せそうだ。
「いままでの流れをまとめると、こうだ。
人間だった頃は生き延びることが主目的だった。世界にモンスターが現れたことで、経験値を稼いで強くなるという目標もあった。
その後、人間をやめて英霊になったことで、ある程度の強さは手に入れた。ただ生き延びることについては目処が立ったが、召喚主であるマリアを守ることが主目的になった。
そして、いま俺たちは神の眷属になったことで全員が不死という特性を手に入れた。これによって傷つかないし死なない存在になった。スキルを自由に作れることから完全に安全は確保されたと言って良いだろう。普通なら今後は主神の意向に従って行動するのだろうけど、その主神がいない状態だから、何をしていいのかわからない状態だ」
マリアは食べる手を止めずに、セイバーは食べる手を止めて、両者両極端の姿勢で藤次の声に耳を傾けている。
「神のルールにある人間を間引くというのは、しばらくしないでいいのよね?」
マリアが食べる手を止めて、そんなことを言った。
「そうであるハズです、確信はありませんが・・・」
マリアの問いに、セイバーが肯定する。
「となると、俺たちの主神がそもそもなにを司っていた神様であったのかというところが重要になってきそうだが、ステータスオープン」
藤次の目の前に、半透明のステータスウインドウが表示される。
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■■■■■■■■■■■■■■の使徒
名前:霧型 藤次
特性:不老不死
スキル:使徒基本セット。
:※スキル作成可能 ←New!!
SP:∞
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「とりあえず、有用そうなスキルを作るところから始めるか。
不老不死ではあるが、傷付くには傷付くし、頭を叩かれたら痛いのは言った通りだ。
ただ不老不死なので基本死なない上に、自動的に傷は塞がるらしいので、創造神様によって存在を抹消される以外で命を落とす心配する必要は無い・・・となると・・・」
しばらく全員で無言でステータス画面を操作するだけの静かな時間が流れる。
たまに相談のためにぽつぽつと会話が生まれる。
一からスキルを作るのはかなり難しかったので、既存の職業スキルから必要そうなものを選んでみた。
いや、スキルを一から作るとか、作った神様を貶すわけではないが、どれだけの時間と根気があるのかちょっと正気を疑うレベルであった。
うーん、針穴に糸を通すような作業を100倍くらい難しくして、さらにそれを1万回繰り返してやっと新しいスキルが1つ作れるみたいな感じといったら伝わるだろうか?
「まぁ、だいたいこんなところか・・・」
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■■■■■■■■■■■■■■の使徒
名前:霧型 藤次
特性:不老不死
スキル:使徒スキルセット
:管理人スキルセット
:ダンジョンマスタースキルセット
:英霊スキルセット
:鑑定 MAX
:アイテムボックス MAX
:※スキル作成可能
SP:∞
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習得したスキルを説明したい。
使徒スキルセットにより、不老不死となっている。いちおう食べることは出来るが、飲み食いしなくても餓死することは無い。酸素を吸う必要もないので窒息もしない。どんな傷でも超速で再生する。
管理人スキルセットにより、異次元空間に拠点となる不思議部屋なる広大な空間(風呂、トイレ、倉庫付き)を所持(不思議部屋については、セイバーやマリアと相談し、それぞれの共有空間とした。出入口のみそれぞれがどこからでも設置でき、ドアで繋がっている仕様)
ダンジョンマスタースキルにより、新しくダンジョンを作れるようになった。ここで手に入るダンジョンポイントによって様々な日用雑貨を交換可能。人間を定期的に間引くのも、このダンジョンでポイント稼ぎと同時に行う予定。元ダンジョンマスターであるマリアに色々と教えてもらう予定。
英霊スキルセットにより、英霊であった頃同様に、あらゆる武器への習熟と体術、屈強で頑強な肉体、痛みへの耐性、およそ無限に近い体力、そしていざというときは幽体になることも出来るようになった。こちらは逆にマリアに教える予定。
時間をかければ確かにこの世界の最強にもなれるのだが、最強にしたところでその力を使いこなせなければ意味がないし、何に対して最強なのかという問題も出てくる。
例えば、力を使いこなせない場合、食器を持った段階で脆すぎて破損してしまうとか、握り潰してしまうとか、そんな力は逆に日常生活において邪魔でしかない。
そして神という存在は神のルールによって、あらゆるものに干渉が出来ず、ただ鑑賞する方に特化している。だから最強にしたところで自己満足なだけでまったく意味が無いのである。
ただ、王道であるところの鑑定とアイテムボックスだけは、最大レベルで習得しておいた。
まぁ最大レベルの鑑定であっても、主神の情報は何も分からなかった。
存在を抹消されるということは、つまりそういうことなのだろう。
そういうわけで、いままで経験してきたスキルくらいが、およそ身の丈に合っていると個人的には思い、こういうスキル構成に落ち着いたわけである。
ただまぁ、これでもだいぶチートである。
マリアは、料理や家事などの一般スキルをちょこちょこ取っていたし、セイバーはスキルについてはよく分からないという感じだったので、俺と同じ方向でのスキル構成をおススメしておいた。
同じようなスキル構成であれば、何か分からないことが出来たときにお互い助け合うことも出来るかもしれないという打算込みである。
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