第1話
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これは創造神に属する者が遵守するルールであり、それを破ることは創造神様への反逆であり、
不死である神でさえ存在の抹消(関わった者の記憶の抹消)を意味しますので、十分に
お気を付けください。
1.創造神の定めたルールを破ってはならない。
2.神は神、もしくは神に属する使徒や眷属に対して不干渉であること。
3.神が創造した生物に対して、直接の手出しや干渉をしてはならない。
┗3-1.増えすぎた人間を定期的に間引くこと。
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なるほど、セイバーが止めるわけだと、藤次は神のルールを見て改めて納得した。
そして頭を抱えた姿勢のまま、静かに熟考する。
この書き方からして、たぶん3-1は後から追加された項目なのだろう。
いつ頃この項目が追加されたものなのかは分からないし、創造神様が何を思って追加されたのかもわからないから、考えても仕方のない事なので、これはいったん保留にする。
だが、この項目を見るに【1>2>3>3-1】という優先順位があるのだと思われる。
そしてまず第一前提に創造神が定めたルールというのがこのルールなわけだが、まずこれを
神はもちろん、神に属する者たちは破ることは許されない。
そして第二に、神はお互い不干渉を貫くし、いまの自分のような使徒や眷属といったものに
対しても同じルールが適用されているとのことだが、これに関しては他の神から守られている
メリットもあるし、逆に他の神に対して干渉できないというデメリットもあるが、これに
関しては裏道というか抜け道というか、いくらかやりようはあるような気がする。
セイバーから聞いた今は名も無き主神も、それらの抜け道を利用していたようだ。
第三のルールだが、この文章から少なくとも2つの情報が読める。
まず1つ目として、神は生物を創造することが出来るということ。
まぁ神の眷属や使途に同じ力があるかどうかは要検証といったところか・・・。
そして2つ目が、神が創造した生物に直接手出しや干渉はできないということ。
ただ、もともとこの神が創造した生物という枠には人間も含まれていたはずだが、何らかの
理由により、あとから3-1の項目が追加され、増えすぎた人間を定期的に間引くために、
矛盾が生じないように例外を作ったということだろう。
つまり、世界に存在するあらゆる神やその眷属たちが、この人間を間引くことを
間接的にではあるが実践しているということになる。
ただ優先上位の3.のルールから間引くべき人間に対して直接的な手出しや干渉をすることは
できないので、セイバーの話を聞いた限りでは、俺たちを使徒とした主神は、自分が管理していた
世界の人間を、剣と魔法のファンタジー世界におけるダンジョンやモンスターを使って間接的に
間引いていた結果、例えばモンスターの暴走などが起きて、人間が絶滅したのであろう。
そういう世界もあったということだ。
だが管理する世界の人間を絶滅させた主神に、創造神様から何もお咎めが無かったということは、
間引くというのは、少なくとも絶滅させたとしても定義に反しないということだ。
なら逆に俺たちの世界の神々であってもこの神のルールは例外では無く、人間を間引かないと
いけないわけで、つまり具体的にどうしているのだろうか?
昔はいまと違って魔物やモンスターはいなかったわけだから、それこそ天災による地震や火災、
竜巻や水害、吹雪きなどでも世界中で何人もの人々が毎日亡くなっているわけだし、それらを
鎮めるために生贄を捧げたなどという昔話もある。
疑いだせばキリがないが、それこそ流行り病や伝染病なども、神のルールを読んでしまったからには、
人間を間引いているという可能性は捨てきれない。
だが、この増えすぎた人間という書き方の【増えすぎた】というのはどこで判断すべきなのか?
何人を超えたら、増えすぎたということになるのだろうか?
漠然とし過ぎている気がする。
そういう意味では、この現代日本とファンタジー世界との融合すらも、そのルールによって起きた
のではないかと疑ってしまうが、セイバーの話に出てきたこの世界の旧神たちも、俺たちの主神も、
少なくともこの世界の融合を望んでいたわけでは無く、むしろ迷惑だと言っていたそうなのだ。
急きょ役職が上の者から通達されたような口ぶりだったらしい。
そういう意味では、この世界の人間が増えすぎていたのかどうかは現状ではまったく分からないが、
たくさんの人が死んでいるので不謹慎な話だが、少なくともこの世界の人間は、神のルール3-1に
よって間引きされたばかりということになるのではないだろうか?
それを行ったのが誰の意志によるものなのかはさておいて・・・。
俺とマリア、セイバーもだが、成り行きで神の使徒になったとはいえ、人間を間引かないと
いけない立場ではあるのだろうが、そのルールを棚上げ出来る現状に、どこかホッとしたように、
藤次は安堵の息を吐き出すのだった。
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