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この壊れゆく世界でスキルを手に入れ生き延びる  作者: 小鳥遊ケイ
第一章 終わりの始まり
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第6話

それは突然の出来事であった。


スキルの検証途中で、突如として、窓の外から一斉に悲鳴が聞こえた。

それもおおよそ、数えきれないほどの悲鳴だ。

それをまともに聞いてしまった藤次は、恐怖で体が硬直するのを止められなかった。


少しして硬直がとけて、とっさに窓から外を見渡すと、そこはまさに地獄絵図であった。


とある場所では、優に体長が3mはあるであろう、筋肉質の化け物が、まだ必死にもがき、

助けを求める人間を、楽しげに笑いながらひきずって歩いていた。


とある場所では、手にボロボロの剣を持った歩く骸骨が、逃げ遅れた人々を標的に、また一人、

そしてまた一人と剣で突き刺してトドメをさしていた。


とある場所では、走って逃げる女性を標的にし、持ち前の弓で、矢をつがえは射っていく異形。

まるで狩りを楽しむかのように、殺さずなぶり殺しにしているあれは、鬼だろうか。


そんな凄惨な光景を目の当たりにし、吐き気を抑えられず、自分の部屋に吐いた。

もう胃の中に吐くものがなくなるくらい盛大に吐いた。


しばらくすると、家のすぐ外で、何かが暴れている音が聞こえた。

ドアが蹴破られ、家の中に何かが入ってきた音がした。

そしてその何かがこちらへと向かってくる音がする。


咄嗟に、スキルで作った不思議空間へと通じる出入口へと転がり込んで、ドアを閉めた。

息を潜めて、助けてくださいと神に向けて必死に祈った。

神を信じてはいないが、こういうとき、そんな人間でも神に祈るのだなと思った。


そしてあまりの恐怖に意識を失った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


再び、意識を取り戻したのは、あまりの喉の渇きと、空腹に苛まれてのことだった。

ドアを閉じてから、一体どれくらいの時間が経ったのだろうか?

窓のない密室では、外の様子をうかがい知る手段もない。

ドアの向こうからは、もう一切の音が止んでいた。


悪い夢でも見たのではないかと藤次は考えた。

なぜなら、あのときまで平和で、それが一瞬にして地獄と化したのだ。

変化がいきなりすぎるし、まるで現実味が無い。


何はともあれ、テレビをつけて情報収集をすれば、こんなことはありえないのだと

証明することができるだろう。

それに万が一現実であったとしても、もう政府が、何かしらの手段で解決に向けて

動き出している可能性だってあるだろう。


一切の音がしないのがその何よりの証拠じゃないか。

もう外はきっと安全なのだろう。

ドアに手をかけて、祈り、そしてドアをゆっくりと開いて、外の様子を覗き見た。

外には・・・。

【読者の皆様へお願い】


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