第5話
光が収まり、おそるおそる目を開いた藤次は、見知らぬ部屋に立っていることに気づいた。
そこは、無機質という言葉がしっくりとくる小部屋であった。
壁も天井も床もすべて真っ白で、自分の部屋よりずっと狭い正方形の小部屋。
扉も窓も何もない、完全に閉鎖された空間であった。
正確には分かりえないが、1.7m×1.7mの正方形二畳といったところであろうか。
1人でいることに恐怖は無いが、はじめて閉所に対して恐怖を覚えている自分に気がついた。
そうか、これが閉所恐怖症というやつか。
目をぎゅっと閉じて、落ち着けと念じる。
【新規の部屋の作成を確認しました。
これによりスキル解放条件を達成しましたので、出入口作成、部屋拡張、内装変更、
部屋追加、部屋効果:回復がスキル一覧に追加されました】
アナウンスを聞いたことで、少し気分が落ち着いた。
ステータスオープンと声に出し、表示されたそれを見ることで気を紛らわせる。
スキルを開き、新たに追加された項目を呼び出す。
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・部屋作成 解放済み
・出入口作成 0SP New!
・部屋拡張 3SP New!
・内装変更 2SP New!
・部屋追加 5SP New!
・部屋効果:回復 5SP New!
・倉庫作成 5SP
・家具作成 1SP
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スキル一覧を見た瞬間、すでに手持ちのSPは0であったが、出入口作成を取得するために
ステータス欄を、慌てないよう、だが急いで操作していく。
すると、いまの今まで何もなかったはずの部屋に、一枚のドアが出現していた。
急いでドアに手をかけ、引っ張って開けようとすると、割とすんなりとドアは開いた。
はたして開いた扉の向こうは、元居た自分の部屋であった。
それを確認したからなのか分からないが、閉所に対する恐怖感は消失しており、ほっと胸を
なでおろすのであった。
落ち着いたのもあり、改めていろいろと検証していく。
自分の部屋の壁に、見知らぬ扉が一枚増えていた。
自分の部屋が角部屋ということもあり、外壁のそこに扉があっても、扉の外は確実に外のはずだ。
だが、実際には扉を開けるとそこには正方形二畳ほどの部屋がある。
窓から身を乗り出して家の外壁を確認してみるも、そこに出っ張ったような空間はなく、あくまで
自分の部屋の壁が見えるだけだった。
完全に不思議空間と言うべき不思議部屋であった。
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名前:霧型 藤次
レベル:2
職業:管理人
スキル:管理人室
部屋作成 (作成済み)
出入口作成 New!
SP:0
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