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この壊れゆく世界でスキルを手に入れ生き延びる  作者: 小鳥遊ケイ
第一章 終わりの始まり
41/67

第41話

マリアの過去の回想になります(21話~22話の間の閑話です)

静かに目を開き、腕時計を見て、あまり長い時間寝ていたわけではなかったようだが、

気分良く目が覚めた。

隣の少年はまだ意識を取り戻していないようだった。


少年を起こしてしまわないように、少し声をひそめて、ステータスオープンと唱えた。


~~~~~~~~~~~~~~~

名前:葉月はづき マリア

レベル:3

職業:ダンジョンマスター

スキル:なし

SP:20

~~~~~~~~~~~~~~~


ステータスのまだ詳しくは見ていなかったスキルの部分を指先でそっと触る。

どうやら職業スキルと一般スキルというものがあるらしい。

SPスキルポイントを消費して、スキルを取得するシステムのようだった。


こんなことが現実に起こるなんて、本当に不思議なことだったけれど、この世の中はとても

信じられないようなことが実は割とよく起こることを知っていたので、マリアは受け入れる

のも早かった。

膨大な量の一般スキルに比べ、職業スキルはたった1つととてもシンプルだった。


~~~~~~~~~~~~~~~

・ダンジョン作成 10SP New!

~~~~~~~~~~~~~~~


迷わず、ダンジョン作成を取得する。

すると新たな職業スキルが解放された。

なるほど、こういう仕組みなのかと理解した。


~~~~~~~~~~~~~~~

・ダンジョンサーチ 3SP New!

・ダンジョン知識  3SP New!

~~~~~~~~~~~~~~~


SPはまだ残っていたので、ダンジョンサーチとダンジョン知識のどちらも取得する。

ダンジョン知識を取得した瞬間に、ダンジョンに関する一般常識や注意事項、関連した知識が

頭の中に入ってくる不思議な体験をした。不快な感じでは無かった。

取得からしばらく待ってみたが、それ以上、新たな職業スキルが解放される様子は無かった。


~~~~~~~~~~~~~~~

名前:葉月 マリア

レベル:3

職業:ダンジョンマスター

スキル:ダンジョン作成(未作成)New!

    ダンジョンサーチ New!

    ダンジョン知識  New!

SP:4(20→4)

~~~~~~~~~~~~~~~


ダンジョン知識により、各スキルの効果も分かった。

ダンジョン作成は、その名の通り自分のダンジョンを作成するというもの。

DPダンジョンポイントと呼ばれるポイントを使ってダンジョンを作成するらしい。

DPの稼ぎ方は、ダンジョンに関連しない外の生物がダンジョンに入って行動した時間、もしくは

ダンジョン内において進化ことレベルアップすること、そして何より稼げるのが、ダンジョン内で

それらの生物の命が失われることだそうだ。

初期ダンジョンに限り、初回DPが用意されているとのことらしい。


次にダンジョンサーチであるが、この近辺にどんなダンジョンがあるかを調べられる機能で、

そのダンジョンの危険度、特徴なども調べられる。

例えばこの近辺で大きいダンジョンを調べると、渋谷駅のダンジョンと出てきた。

危険度はダンジョンランクAとなっていて、入れば生きては帰れないので近づかないことと

注意書きが出る。一番弱いモンスターでレッサードラゴンと書かれていたりした。


ダンジョン知識に関しては説明する必要もないだろうけど、世界にひとつだけのユニーク職業ジョブ

なので、それに伴い、いくつかの注意事項があった。

そのひとつに、ダンジョンマスターという職業は、それ自体が人類の敵だと勘違いされる可能性が

あるため、むやみやたらと他人に職業を教えないようにとの注意事項がある。

そのほかには、ダンジョンマスターだからといっても、自分のダンジョン以外では普通にモンスターに

襲われるので注意が必要だとか、逆に自分のダンジョンに他の人と入る場合は、バレないように

あえて攻撃を受けたりする演技も必要だとか。

自分のダンジョンでモンスターを倒したり、中で行動していても一切のDP、経験値は入らないとか。


すごいのは、DPで買い物が出来るらしく、その中には魔法のような効果の武器防具、例えば

武器を振ることで火が飛び出たり、風の刃が飛び出たりするらしい。

魔法のような効果の薬品は、飲んだ途端に傷が回復したり、若返ったり、蘇生したりするらしい。

そして魔法やスキルを習得できるようになる巻物スクロールなどがあるらしい。

ただしどれも、とても高額らしい。


そういう数多くの痒いところに手が届くような知識も盛沢山もりだくさんであった。

あつか説明書せつめいしょいらずのこれは、取得しゅとくしておいて良かったと思った。


そうして時間は、目の前の少年を失ったあの日まで流れる。

【読者の皆様へお願い】


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