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剣と龍と神  作者: カナメ
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二十九話

そろそろ設定自体をまとめないと作者自身が忘れそうです。

これが神剣…



眼前には一振りの剣。



美しくも力強さを感じさせる両刃剣は、今オレの手に握られている。



握っただけで扱いきれないまでの魔素量が、オレの内部を食い破らんとするが…すぐにそれさえも順応した。



これがX級剣使…

いや剣神の力…



確かにこれなら世界の管理者と名乗れるわけだ。

思わず高笑いしたいくらいの魔素の質と量だ。



『ムリせず高笑いしたらどうだカイン?馬鹿みたいに、フハハハって。そうしたら間髪かんぱつ入れずに言ってやる』



『馬鹿だなっと』



ファラとルシスの連携にオレはタジタジだ。



「ひどくね?誰だってこんな力を手にしたら高笑いの一つや二つしたくもなるって!」



いやむしろ、したくない奴なんていない!断言できる!



『…力に溺れるなよ?過信は身を滅ぼすぞ』



ファラの忠告にオレは笑顔で返す。

そんな心配は無用だ!



「オレが間違ったら二人が矯正してくれるだろ?」



なら大丈夫だ。

他の剣神のようにはならない。



『こいつ馬鹿だ。神剣の持ち主なのに、丸投げしやがった』



ファラさん、それだけ信頼してるんだよ?



『マスター、神剣の設定をお願いします』



…………聞き覚えのある声だが、誰だ?



『ルシスです、マスター。お忘れですか?』



「いやいやいや言葉遣いがめっちゃ違いますやん!むしろ同名の別人!?」



『失礼ですよ、マスター』



オレの失言をとがめる言葉とは裏腹に、声音は優しい。何だか年上のお姉さん的な振る舞いにドキドキするような、契約する前とギャップがありすぎて何か落ち着かない!!

だって『死ね、カス。貴様など生きる価値なしだ』とか言ってた人が突然、『マスター、大丈夫ですか?』とか気遣われたらギャップ差がありすぎて…………惚れてまうやろ―ーー!!!?



『落ち着けバカ弟子。元々、これが本来のルシスだ。今までのは猫かぶり?違うな…………』



『鬼畜外道を演じていただけです、マスター』



……いやそこは狼の皮を被った羊でよくない?



『そうとも言います』



……ルシスって少し天然?



『マスター、それには抗議します。ワタシは天然ではありません』



天然の人は皆そう言うよ。

……ってかあれ?

オレ言葉にしてないのに会話してる!?



『今更だな、バカ弟子。これはアタシ達三人だけが会話できるテレパシーだ。契約したアタシ達だけの連絡手段でもある』



『ちなみにワタシ達とは別契約した剣獣…名前は赤帝刃ですがそちらも別の所に待機中です。状況によってワタシ達か、剣獣かを使い分けて下さい』



……すごすぎて何か頭が追いつかん。



『それでワタシ達の設定ですが…』



「待ってくれ。色々つめこまれても困る。今はあそこに突っ立ているホトを倒す方法だけをレクチャーしてくれ」



『承知しました、マスター。では簡単にワタシ達の特性を説明します……』























「成り立てとは思えない魔素の馴染み方だな。屈服ではなく理解によって契約した違いか……まるで奴のようだ」



ホトの脳裏に浮かぶのは一人の人物。

屈服ではなく心酔させて剣神となった化物。

そして伝説を始めた一人目の剣神。

千五百年の時を生き、未だ自分の強さを探求するしか興味を示さない、世界最強の存在。



「それ以来の理解による剣神契約者か。もっとも奴に比べれば人間らしさがあるな」



今はまだ神剣の設定でもしているのだろう、戸惑う姿がよく分かる。



「…結果によっては新しき剣神にアレをプレゼントするか」



そうしよう、と一人勝手に決めた直後、カインがこちらに歩いてくる。



(もう設定が終わったのか?)



予想より随分と早い。

まぁ待つのも飽きてきたところだし、ちょうどいいか……

さぁ、力をみせてくれ、最後の剣神。























「もういいのか?設定やら方針変更ならまだ待ってやるぞ?」



ホトが余裕の表情でそんな事を口にする。策を弄するなら時間をやるってか?

約二十メートル離れたオレの前方に立っているホトは、その自信の裏打ちか、隙だらけだ。

誘っているともとれるその無防備さは圧倒的強者の視点。

だから言いたくなった。



「あんまり油断してると死ぬぞ」



オレのその言葉に、ホトは目を白黒させ



「ハハハハハハハッ!」



直後に馬鹿みたいに笑った。

くそ、親切のつもりで忠告したのにそこまで笑うか?



「いや、新しい剣神殿は面白いな。是非とも殺してくれ、一回といわず、二回、三回とな」



両腕を左右に大きく伸ばす。

打ち込んでこいと、いわんばかりの姿勢だ。

ならば…行ってやるさ!

神剣を握り締め、ホトへと疾走!

事前に強化した脚力は音すら置き去りにし、腕力は鋼すら易々と断ち切る!

必殺をホトに見舞う!………だがホトの神剣に防がれた。



「力にタイミング、いくつかのフェイントによる撹乱…どれも満点だが、ワタクシの予測内だ」



残念だといわんばかりに、ホトが剣を構え……止まる。



「これは…魔素不足?いや、まさか……」



ホトが呆然と剣をみつめる今、この瞬間が千載一遇の時!

こちらの予想通りの展開だが、ホトが正気に戻る一秒の時間すら惜しい!

この一秒はどんな大金を払っても手に出来ないのだから!!だからここで決めきる!勝機はいままさにこの時をおいて他にはないのだから!



「唯一剣技、剣殺」



オレが契約した神剣の特性にして唯一剣技でも最強の剣技をもって、オレはホトを刺し貫く!!



「ガハァッ」



ホトの口から、刺された腹部の傷口から大量の血が流れ出す。

だがまだだ。

オレの剣技の真骨頂はまさにここから!



「こ……れが…」



発動!

ホトのありとあらゆる血管、臓器を内部から破壊しつくす、まさに一撃必殺の技!

これによりホトは百回は死んだはず。



「ガァ……ア…」



全身という全身から血を噴き出しながらホトが仰向けに崩れ落ちた。



勝敗が決した瞬間だった…

ルシスのキャラが崩壊、定着したね。

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