大好き
「昨日お昼会えなくてゴメンね。バタバタしてて。」
「全然よ。話の続きが気になり過ぎただけだわ。」
ランチを頂きながらゆっくり話をする。昨日お昼休憩が忙しすぎて時間をずらしてとった為、ラナとお昼一緒に取れなかった。初日は本の整理だけだったけど、総団長の仕事量は半端じゃなかった。あちらこちらに走り回りハルト様の凄さを感じた。
「初日から付き合ってたらしいのですが、一昨日から正式にお付き合いする事になりました。色々心配かけてゴメンね。」
「お兄様と昨日話したのだけど、今まで女性関係全く無かったって。リディアだけ特別なんだね。愛されてるわ。」
私も誰かいないかなー。なんか羨ましいってラナが言っている。ラナ可愛いからいくらでもアプローチされそうなのに。
「騎士団には居ないの?」
「無理無理。兄が団長だってわかってて声かけてくる人なんて皆無よ。団長より上なんて総団長くらいだからね。あの人はありえないでしょ。」
なるほど!ノアは取られたら困る。周りに知られていると難しいのか…。政略結婚相手が好きになれる人なら、いいんだけどねって俯きながら呟いている。
「ラナ…」
「あ!アイリス様が食事オッケーだって。お兄様も来たがっていたけど一刀両断されてたわ。」
「嬉しい!ラナありがとう。ラナと2人でお出かけもしたいな。」
行きたい!と行ってくれ今度一緒にお出かけする事にした。じゃまたとわかれる。
今まで友達居なかったから仲良くなれて嬉しい。休みには騎士様ばかり見に行っていたから、なかなか親しい友人が出来なかった。ここは勤務中に騎士服が見れるので休みは幅が広がった。最高の職場だ。ノアにも会えたし頑張って良かったなとしみじみ感じた。
戻ると扉の前からわかるぐらいにハルト様が何やら怒っている。静かに入ると誰か来ている。
「あ!おかえり。ラナ嬢とのランチは楽しかった?」
すぐさま笑顔になり、にこやかに迎えてくれる。怒っていたのは何だったのか気になる。
「君か!会えて嬉しいよ!」
急に誰かに手を取られ指先に口付けをされた。え?誰?と思った時、視界が白いもので阻まれた。ハルト様が私とその人の間に入り手を振り払っている。
「帰れ!触るな!」
「ハルトさバレバレ過ぎない?そんなわかりやすい奴だった?君こんな心の狭い男が相手でいいの?」
私に聞かれるがハルト様がいいです!と見えない来訪者に返す。アハハと笑いハルト良かったねって。
「殿下…本当帰って。」
ハルト様が私を背中に隠しながら来訪者に伝えている。…殿下?!!
「ハルト様!殿下??!不敬じゃないですか!」
私の方を向きいいのいいのって頭を撫でてくる。はぁぁあ目の前の騎士服を纏ったハルト様素敵過ぎる。格好良い。うっとり見つめていると嬉しそうに頬を撫でられる。
「ちょっと私を放っていちゃつかないでよ!せっかく友人の恋を祝いに来たのに。」
「面白がって来ただけだろ。リディアこれ殿下ね。昔からの腐れ縁で私の婚約を聞きつけてからかいに来たらしい。」
「リディア·コーデンです!ハルト様とお付き合いさせて頂いてます。…婚約?婚約って何ですか?」
離してくれないので腕の中から挨拶をすると引っかかり、抱きしめているハルト様を見つめ聞く。あ!って顔をしている。ハルト様いつもうっかり過ぎない?
「なるなどハルトだけが急いでるのか。あのハルトがねー。いやー、相手を探りに来ただけだったけど会えて良かったよ。囲い込んでるとはね。」
「これは偶然だから!囲い込んでない!」
じゃリディア嬢またねって殿下が帰っていく。出た瞬間腕の中から解放されポンポンと頭を撫でられ席に着こうと向かうとリック様と目が合う。
「「…あ」」
とても気まずそうなリック様…私は膝から崩れ落ちる。




