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騎士服を愛でたい令嬢は、騎士団に勤めたら溺愛されました。  作者: 漆原 凜


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平謝り

「リディどうしたの?!!大丈夫?」


膝から崩れ落ちた私にハルト様が駆け寄る。あ、名前…やはりハルト様はうっかりが多いと思う。抱き上げようとするハルト様を制止してリック様を見上げる。


「黙っていてください!私勤務場所の変更を希望出しますので、仕事出来ないと追い出してください!!」


潔く土下座をし懇願する。戸惑うハルト様とリック様。


「リディア嬢落ち着いて。誰にも言わないから大丈夫だよ。これからも一緒に働こうよ。」


「リック様…!」


私を立たせてくれようと近寄るリック様に、ハルト様が邪魔をする。


「ハルト様!!リック様の優しさを無駄にしないで下さい!そもそも公表しないって約束しましたよね!婚約って何ですか!?」


すいませんと膝をつき項垂れながら謝っている。浮かれきって親に言いましたと謝罪される。こっそり進めたらバレないかと思ってと。


「ハルト様…それは無理ですよ。」


リック様がハルト様に言ってくれる。総団長が密かに婚約を進められるはずが無いと説得してくれ、私に謝るよう言ってくれた。リディア嬢の想いを無視したら振られますよ?って。


「すいませんでした!」


それを聞いた瞬間ハルト様は頭を下げ謝る。頭を下げる総団長に慰めるリック様、そしてそっぽを向く私という異様な空間が出来上がっている。


「ハルト様もこれからはリディア嬢の意思を尊重しますよね?」


「もちろん!何よりも大事にします!」


リディア嬢許してあげて?とリック様に言われ、次は無いですよと釘を刺す。


「もううっかりもダメですよ。ハルト様意外とポンコツだから気をつけてください。」


気をつけますと叱られたワンコのように落ちこんでいる。はい!仕事しますよ!てリック様がハルト様を立たせて促す。ハルト様も私に手を差し出してくれ立ち上がる。


「リック様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」


「お願いします。」


ハルト様と共にリック様に頭を下げお願いをする。リック様もこちらこそって言ってくれ仕事を始める。そこから必死で巻き上げ定時に終わる事が出来た。疲れた…。


「3人でご飯行かない?」


ハルト様が誘ってくれる。リック様が快諾したので私も行けますと告げる。ハルト様とのお出かけは初めてだなって不思議な気持ちになる。


「リディはお酒少しだけにしなよ。」


ハルト様に言われ頷く。癖が良くないのはこの数日で反省をしている。ノアがいると甘えたくなるし離れなくなりダメな人になってしまうから今日は辞めておく。


「リックこれからよろしく。ダメなポンコツ上司だけど支えて欲しい。」


「とんでもない!ハルト様は素晴らしい総団長です!」


騎士服から着替えたハルト様は、ノアとはまた少し違う人で見惚れてしまう。どのハルト様も素敵すぎる。


「リックは結婚してる?」


「いえ、婚約もしていないです。私の親からは誰でもいいから早く連れてこいとは言われていまし。誰か紹介してくれますか?」


「私全く女性の知り合ういないんだよね。リディ誰かいる?」


「私ラナかアイリス様ぐらいしか知り合いがいないです…」


あー…すいませんとリック様に謝る。役に立たない2人で申し訳無い。そのうち居たらよろしくお願いしますと言ってくれリック様良い人過ぎる。


「お2人はいつからお付き合いされてるのですか?婚約されるのですよね。」


「え?正式には昨日から…」


いや!最初からだともう少しあるから!とハルト様が言うが、リック様が驚いている。


「それは…じゃ朝はハルト様が悪いですね。急ぎすぎです。新人ですし総団長が我慢してあげてください。」


リック様なんて素晴らしい方!そうなんですと何度も頷く。楽しく時間が過ぎていきリック様と解散する。チラッとハルト様を見ると帰ろうかって。


「ノアは自分の家に帰らなくていいの?毎日私の家に居ない?大丈夫なの?」


「仕事で帰らないのは多々あるし大丈夫だよ。じゃたまには家に来る?」


気になる。気にはなるが…家に様々な騎士服あるよって囁かれ黙ってついていく。


「ノアずるい。私が騎士服に弱いの知ってるから断れないのわかってるでしょ。」


チュッと口付けをされ手を繋がれる。ニコニコと嬉しそうな顔をされると、もう何も言えない。そういえばノアの家ってどこ?ノアの事何も知らない。あとで色々聞こう。この時先に聞いておけば良かったと、私はすぐ後悔する事になる。


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