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騎士服を愛でたい令嬢は、騎士団に勤めたら溺愛されました。  作者: 漆原 凜


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進展

「ラナのお兄さんって団長なの?!」


「え!何で気づいたの?リディアそのへん鈍そうだから黙ってたのに。」


アイリス様が担当先輩で昨日ご飯に行ったのと説明する。それはバレるわって落ち込んでいる。


「アイリス様が義姉って羨ましい。素敵な方よね。」


「本当。うちの兄にはもったいない人よ。」


「それでこの前の例の人が現れて…何だかアイリス様と知り合いみたいなの。教えてくれなかったけど。ケイン様?って方が知っているのか聞いていたわ。」


ケインって兄だわ…とラナが思案している。青龍騎士団長とノアは知り合いなの?ますます疑問が出てくる。2人で考えるがわからないので諦める。まぁ聞けたら聞いとく!って朝会議は終了した。私は気合いを入れ総団長の部屋へ向かう。途中アイリス様に出会い緊張してると告げるが、絶対大丈夫と背中を押され少し安心する。


扉をノックしどうぞと言われたので入ると尊い方がいる。今日も眩しい。ジャケットを脱いでいてシャツにズボン姿でも格好良いのはわかる。あ、ちょっと待ってと上着を取りに行き羽織る。


「ハルト·クロフォードです。よろしくね。」


完成された騎士服に涙が出そうになる。何て神々しい。わざわざ羽織って挨拶してくれるなんて…神か。フフッと総団長が微笑む。その可愛らしい笑顔にドキッとしてしまう。優しい笑顔にノアを思い出し会いたくなる。昨日もあの後泊まりに来て朝別れたばかりなのに。


「リディア·コーデンです。よろしくお願いいたします。」


「あそこにいるのがもう1人のリックね。わからない事があれば私に聞いてね。」


直接教えてくれるの?忙しいはずなのに…優しそうな方で良かった。遠くで見た時と少し印象が違うなと思いながら席に着く。


「リック様よろしくお願いいたします。」


「リディア嬢よろしく。頼りないけど先輩として頑張るよ。」


リディアー!急に総団長に呼ばれる。立ち上がり伺う。


「はい!総団長何でしょう?」


「それ誰?」


「リック様です。」


「私は?」


総団長ですって答えると微妙な顔をする。どうしたのだろう。次の言葉を待つ。


「私も名前で呼んで欲しいな。同じチームの仲間として接していこう!」


「ハルト様ですか?本当にいいのですか?誰かに怒られません?リック様も名前で呼びます?」


話を振られたリック様は驚いている。もちろんリックも!と総団長が言う。コクコクとリック様が頷くので、それならと私も承諾する。


「まず、本の整理をして欲しいんだ。取り急ぎあっちから持ってきたから、箱から出してココに並べて欲しくて。」


わかりました!と箱を開封していく。大変な思いをしてまで何故移動するのかな?チラッとハルト様を見ると朝は上着脱いでいたのにずっと羽織っている。堪らない。鼻血出そうなくらい騎士服格好良い。


たまに騎士服を見て癒されながら進めていくが、本が多くあまり進まない。朝から疲れたなー!んーっと伸びをする。


「お菓子食べない?」


あーんって口に入れられる。美味しい!何これ?!これ何ですか?と食い気味に聞く。あはは!甘いの好き?って聞いてくれ箱ごとくれた。良い人だ。無理しないてゆっくりしてくれたらいいよって。笑うハルト様を見つめる。制服だけじゃなく顔をしっかり見るのは初めてかも。どことなく似てる気がする。優しい顔が似ているのかも。


お昼休憩いつも通りラナの元へ向かう。ラナが食堂の前で待っていてくれて、よく見ると何か袋を持っている。


「あ、リディア!今日は外に行こう!サンドイッチ2人分買ったから。」


ありがとうと言いながら外のベンチへと向かい一緒に座る。良い天気で気持ち良いね!と話をしながらサンドイッチをいただく。んー美味しい。


「たまには外も良いね。」


「リディアあのね…お兄様に軽く聞いてみたの。心当たりがありそうだったのだけど、教えてくれなかったわ。」


そうなんだ…やっぱり知り合いなのかな?次会ったら詳しく聞いてみようかな。私はノアの事を全く知らない。寂しいな。


「次会ったら色々聞いてみる!」


それがいいよって頷いてくれる。ノアが家に来る度にすぐ甘えてきてイチャイチャしだすからなかなか話す機会が無い…私都合の良いダメ女になってない?騙されてもいいとは思っているが、ノアの態度に愛されていると思ってしまう。


「んー…あ、私今日から総団長付きになったの。神々しくて目が慣れるまでは時間がかかりそう。」


「そうなの?じゃアイリス様と一緒じゃないんだ。」


そう。一緒にいたのが少しといえ寂しい…落ち込む私に今後皆でご飯行こうよってラナが誘ってくれる。義姉妹の団欒に入れてもらえるの?と嬉しくなる。


お昼からもしっかり本の整理をし終わりが見えてきた。やったー!あと少しだ。今日は煮込み料理が食べたいな。買い物に寄って帰ろう。


「リディア楽しそうだね?」


昼から会議に行っていたハルト様が、いつの間にか戻ってきていた。


「はい!今日は買い物に寄って煮込み料理を作ろうと思ってます!ハンバーグとかいいな。」


いいねってニコニコと微笑んでくれる。じゃ早く帰らないとねと言ってくれ、本の整理を手伝ってくれる。ハルト様にそんなって止めたけど、いいのって最後まで一緒に片付けてくれた。じゃ、お買い物気をつけてねと見送ってくれ、ハルト様良い上司過ぎない?!買い物を済ませ家に帰る。


もうすぐ完成だ!と思った時、ピンポンとベルがなる。まさかノア?扉を開けると本当にまさかのノアだった。


「ただいま。お腹すいた!」


「おかえり。今日もご飯食べるの?」


もちろん!楽しみにしすぎてさらにお腹すいたよって。もうちょっとで出来るから待ってねと言い座ってもらう。


「あれ?ロールキャベツ?」


「買い物に寄ったらキャベツが安くってつい。ん?ロールキャベツ嫌い?」


「ロールキャベツ好きだよ。ハンバーグも好きだけどロールキャベツもいいよね。」


ん?んんん?…ハンバーグ。今日1人とその話をしたな。え?嘘でしょ?は?


「ハルト様先にお風呂入ります?」


「え!いいの?…あ。」


マズイという顔をしている。総団長様は何故こんな子供騙しに引っかかるのか…。否定して欲しかったよ。


黙っててすいませんでした。土下座姿のノアを見て私はどうしようかと悩む。



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