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騎士服を愛でたい令嬢は、騎士団に勤めたら溺愛されました。  作者: 漆原 凜


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結婚

晴れた空の下おめでとうの声が響き渡る。白いドレスに身を包んだアイリス様はとても綺麗で、横に立つ凛々しい騎士服姿のケイン様と仲良く微笑み合っている。ケイン様の騎士服良い…紺色に金装飾がなされていて、とても締まって見え良い。参列者も大半が騎士服で圧巻な光景が広がっている。


「ケインに見惚れないでね?」


「ケイン様の騎士服に!です。紺色いいですね。」


リディは騎士服だけが目当てで私と…って嘘泣きをしている。何この可愛い人。ノアの結婚式での騎士服姿楽しみにしてますと囁くと、私達の時はさらに騎士がいっぱいだよって。何それ…最高の結婚式じゃないか。そんなの号泣しちゃう。


「アイリス様幸せそうですね。」


「あの2人は長いからねー。やっと結婚かって感じがするよ。」


「リディアー!あ、ハルト様今日は参列頂きありがとうございます。」


ラナ!ケイン様のご結婚おめでとう!と抱きつく。ノアもおめでとうと祝福している。


「アイリス様がお義姉様なんて本当羨ましい。職場ではもう会えないなんて凄く寂しい。」


「いいでしょ。次はリディアだね。準備は進んでいるの?」


んー…まぁまぁかなとノアを見る。最高の式にしたいよねと微笑むノアに苦笑いをしてしまう。驚くほど準備に積極的で、勝手に決めると拗ねるのでなかなか話が進まない。一緒に決めたいと言ってくれるのは嬉しいけど結構大変。居ると話は早いのだけど…居ない時は1日1日遅れていってしまう。決める事があり過ぎてこんなに終わらないのかと絶望する時もあって、格式ある家に嫁ぐのは大変だと実感している。


沢山の方に見守られ幸せそうなアイリス様を見ていると、私も準備を頑張ろうと思える。


ーーーーー


アイリス様の結婚式が終わりまた準備に仕事にと毎日が忙しくなっている。その中でノアはずっとくっついてきて、何をするのも一緒となっている。


「…ノア。今日は別々に寝ます。ついてこないでください。」


「そんな!?リディ??急にどうしたの?耐えられないよ!」


「急にじゃないです。1人にしてください。では失礼します。」


私はついにキレた。リディリディと毎日…離れない寝かせてくれないで限界に達した。出会ってから大事にしてくれているのはわかっている。ただしつこい!家でも外でもずっと監視され自由も無くて…ボロボロと涙が溢れ出てくる。


あ、無理だって思ったのが昨日の夜で今は1人馬車に乗っている。家を出てすぐ辻馬車に乗り込み、仕事も休んで私は全てから逃げた。どこに行こう。


「急に来てごめんなさい。」


「驚きましたけど何かあったのですか?連絡とかした方が良いですか?」


「ううん。大丈夫。ちょっと嫌な事があって…落ち着いたら帰るから少し居させて欲しいの。」


「いつまでも居てください!」


「ありがとうカトリーヌ様。少しだけお世話になります。」


意外な場所という事でカトリーヌ様のお家に来ている。アンディ様はあまりご自宅に帰らないのは知っているのでしばらくは安全だろう。まさかココにいるとは誰も思わないだろう。カトリーヌ様とお茶を飲み、お家の素敵なお庭を紹介して頂きのんびり過ごした。ノア心配してるかな?いや…心配すればいいのよ。ノアが悪いのだから。そうする内にお家の中が急に騒がしくなる。


「カトリーヌ!リディア嬢が居なくなった!捜索に出るからまたしばらく帰れない!何かあったら…あれ?リディア嬢?」


まさかの早いご帰宅。部屋に入ってきたアンディ様と目が合い空気が固まった。


「何故ここに?」


「あの…えっと…全てが嫌になりまして…。ここなら見つからないかと…朝からお邪魔しております。すいません。」


「なるほど。とりあえず騎士団には連絡します。貴方はしばらくココに泊まると良い。総団長とは私が話をするから安心しなさい。」


私は泣きながらお礼を言う。カトリーヌ様が背中を撫でてくれ、心配させてしまっている。お腹空いてません?食べてゆっくり寝ましょうと誘ってくれ頷く。親子の優しさが身に沁みる。久しぶりにゆっくり眠る事が出来た。


朝朝食に呼ばれ向かうとアンディ様が先に召し上がっていた。昨日は本当大変だったよと呆れている。


「総団長には待つと約束させたよ。すぐにでも来る勢いだったけど話をして落ち着かせたから大丈夫だ。とても落ち込んでいたが、落ち込んでないで反省しろと怒っておいたよ。リディア嬢はあんなねちっこいのに好かれて大変ですな!」


実際何が嫌だったかを聞かれ、忙しいのに毎日毎日しつこかったと話すと、やはり気持ち悪いなと豪快に笑うアンディ様につられて笑ってしまう。


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