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騎士服を愛でたい令嬢は、騎士団に勤めたら溺愛されました。  作者: 漆原 凜


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定例会議

出勤するとラナが柱の陰から手招きしている。いつもの朝の定例会議かな?おはようと近づくと、こっちへ来てと物陰に連れて行かれる。どうしたのだろう?


「あのね…んー…いやー。」


うん。なんだろう。ラナが珍しくもじもじしていて、次の言葉が繋がらない。とりあえず待つ。ラナが近付いてくる。


「アレク様がね…求婚してくれたの。」


私の耳元でこっそり伝えてくれる。え?本当に?真っ赤になっているラナに抱きつく。


「…おめでとう!」


涙が出てしまう。リディアったら泣かないでよと言うラナも泣いている。泣きながらお互い抱きしめ合い良かったねって。詳しく聞きたいけど勤務時間が迫っている。


「お昼休憩外のベンチね!」


お互い頷き朝の定例会議は終了した。えー!嬉しい!真っ赤なラナ可愛かったなー!早くお昼休憩になって欲しいと興奮しながら部屋に入る。


「!!?」


入った瞬間何かにぶち当たる。壁?何?何で扉の前に何かあるのよ!痛たっ…と顔を押さえながら前を見ると、高そうな服。リディア嬢おはようと殿下。殿下ー!?!前を見てなくて、申し訳ございませんと謝った瞬間、私の手を取り握手される。


「ラナといつも仲良くしてくれてありがとう!!ラナが朝リディア嬢に伝えると言っていたが会えた?」


ぶんぶんと腕を振りながら握手をされる。殿下激しい。落ち着いて欲しいな。って顔腫れているけど大丈夫?!


「お顔大丈夫ですか?あぁラナからさっき聞きました。とても嬉しそうでした。」


嬉しそうだったかーと微笑んでいる。やっと公にラナの名前を呼べるようになり浮かれているらしい。その時おはようとハルト様が入ってきて、私と殿下に近づき殿下の手を払い落とした。何してるの?と不機嫌になっている。


「ラナの事話していたんです!ただの祝福の握手です!!」


「あぁ…やっと勝てたらしいな。何年かかってるのだか。弱っちい。」


「あの一族が強すぎるんだ!あいつら容赦ないんだぞ!」


「おめでとう。ねちっこい長年の想いがやっと報われて良かったな。」


殿下はねちっこいって何だ!!と怒っている。仲良いな。羨ましい。


「いつ覆されるかわからないから、結婚まで気が抜けないな。」


「やはりそうだよな…。」


ラナの家族って一体…落ち込む殿下を横目に席に向かう。仕事しないと残業になってしまう。リック様と目が合い微笑み合う。私どんどん言えない秘密ふえてない?って呟いている。確かに!リック様かなり重要人物になっている。いつまでもここに居てくださいねとお願いする。


「他の人に言えない事などもあるだろうから、ラナの事よろしくね。私は何かあっても直ぐに駆けつけられない。何かあったら側に居てあげて欲しい。」


リック様と話していると殿下が机の所に来ていて、頭を下げられラナを託される。もちろんです!大事な友達ですから!と力強く伝える。ありがとうって優しく微笑んでくれた。ラナが大事なんだな。さすがにハルト様も邪魔すること無く殿下を見届けていた。


「またダメになったら慰めてやるから。」


絶対ダメにしないよ!ハルトってそんな奴だよね!と拗ねながら殿下が部屋から出て行った。


ーーーー


「朝からアレク様来てたよ。私に頭下げるぐらいラナが本当大事なんだね。」


「…恥ずかしい。」


お昼ご飯をベンチで食べながら話をする。私何も知らなくて本当アレク様に今まで悪い事しちゃったと落ちこんでいる。


「アレク様本当嬉しそうだったから、絶対そんな事思ってないよ。ラナが幸せになるのが頑張ったアレク様への1番のお返しだよ。」


「…そうだよね。ありがとう。リディアには1番に言いたかったんだ。」


へへっと笑い合いあの日隣がラナで良かったと噛み締めた。



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