顔合わせ
「リディア…服これで本当に大丈夫かな?」
「緊張する…」
両親がずっと怯えている。旅行から戻った為ついに顔合わせの日になり、ノアのご両親がお店を予約してくれた。家より緊張しないだろうとの配慮だったけど、先に着いた我が家は高級過ぎるお店で震えながらノアの一家を待っている。
私もご両親と会うのは初めてで心底緊張しているのに、さらに上をいく緊張をしている両親を見て少し冷静になれる。
「なぁ…本当に持参金無しでいいのかな?」
「無しでって言ってくれてるし大丈夫じゃないかな?わかんないけど。」
「「…わかんないけどって!」」
本当頼むよって両親が泣きそうになっている。大丈夫大丈夫と落ち着かせるが、落ち着く訳ない。
「「「はい!!!」」」
コンコンっとノックがされ立ち上がる。お待たせしてすいませんとノアが現れる。緊張しきってる私達を見て驚いている。
「ハルト先に行かないでよ。」
綺麗な女性が扉を開け入ってくる。お姉様?いや、一人っ子のはず…母ですと紹介され驚愕してしまう。美人の母は美人!!紛うこと無き母親似!遅くなりましたと父が現れる。ノアの兄弟の様なお父様…高位貴族怖い。確実に時空の流れが違う。
緊張で吐きそう。リディ大丈夫?ってノアが背中を撫でてくれる。怖くないよって。
「この子がこんな風に女性に気を使える日が来るなんてね。」
本当に!と、ご両親が頷いている。反対とか全く無いから緊張しないでって優しく言ってくれる。美味しいご飯を皆で頂きましょうって。ノアがこんなに優しいのがわかる。
「ハルト·クロフォードです。本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。」
リディアの父です!素敵なお店を予約頂きありがとうございます!とお父様が頭を下げる。まだまだ緊張をしまくっている。わかる。綺麗な人達を前に緊張がとけるわけない。
「リディアちゃんがお嫁に来てくれるの嬉しいわ。この子結婚に夢が無さすぎて困っていたの。恋愛結婚して欲しくて待ってたのに全然でね。せっかく綺麗な顔に産んであげたのに勿体無い。」
「…母上黙って。」
本当可愛くないんだからって拗ねている。食事が運ばれてきて頂く。え!すごく美味しい!もぐもぐ食べてしまう。これも食べる?てノアが聞いてくれるが、私が食いしん坊みたいでしょ!もちろん貰うが。微笑みノアが私を見ている。
「仲が良さそうで良かった。」
「いつ結婚するの?」
早いうちにしたいなってノアが言い、良いじゃないとご両親は好意的な対応をしてくれる。私の両親は必死で食事を詰め込んでいる…緊張でノドが通らないのを頑張っているようだ。
「あの…本当に色々お願いして良いのでしょうか?」
何とか食事を頂き、お父様が頑張って声を絞り出して聞いている。ノアがもちろん!リディアに関わる物は全て私が選び用意したいので!と。優しさか狂気かわからないギリギリの怪しい発言をしている。
「リディアちゃん本当にこの子でいいの?優しくしてもらえてる?」
「はい!ハルト様が良いです。とても優しく職場でもプライベートでも私を1番に考えてくれます。私には勿体無いくらいです。」
ご両親は頷きこれからよろしくねって言ってくれる。こちらこそよろしくお願いします!と頭を下げる。私の両親も微笑み和やかな雰囲気になっている。最終両親も緊張が解け話が弾んでいる様で安心する。
お互いの両親を見送り、ノアが帰ろって手を繋いでくる。緊張したーってノアの腕にくっつく。頑張ったねって頭を撫でてくれやっと一安心できる。




