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騎士服を愛でたい令嬢は、騎士団に勤めたら溺愛されました。  作者: 漆原 凜


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乾杯

アイリス様お待たせしましたと席に着く。ラナ様もこれて良かったと微笑んでいる。注文を済ませラナが話し出す。


「私が居ない隙にお兄様がリディアに絡んでいたのです。困ったものですよ。」


「ケイン様が?私が誘いに行けば良かったわね。リディア様ゴメンなさいね。」


「いえ!ラナのお兄様にご挨拶出来て良かったです。」


2人が目を合わせため息をつく。ん?何だろう。


「ケイン様はハルト様への愛が少々重いのです。リディア様に騙されてるんじゃないかってこの前もうるさくて。」


本当にとラナが頷く。友人だと聞いていたがそんな心配するくらい仲良いんだ。仲良い友達かわ急に彼女出来たら心配するよね。ハルト様素敵な方だし。


「この2人結婚するらしいですよ。」


アイリス様が早くない?って驚く。無理矢理なら訴えた方がいいわよ?って、アドバイスをくれるが無理矢理じゃないですと説明する。


飲み物が届いたのでとりあえず乾杯をする事に。人って変わるのねってアイリス様がしみじみ言っている。


「昔から知り合いなんですか?」


「同じ公爵家だし小さい頃から集まりでは見かけていたわ。寄ってくる令嬢達を断り続けていたイメージよ。その後すぐ私はケイン様と婚約をしてあまり集まりに行かなくなったけれど、側で見てきたケイン様も同じ様な事をずっと言っていたわ。」


そうなのですか…出会った日からノアはあのノアだったからイメージがわかない。何故私なのだろう。


「ラナ様はどうなの?殿下とは会っているの??」


アイリス様がラナに問いかける。殿下?!ラナ殿下と会う仲なの?


「お兄様の妹ってだけなので何て無いですよ。入団してからは会ってないです。」


「この前本部で会ったよ。凄く明るい人だね。」


「そうなの。いつもあの感じで本音がよくわからないのよ。昔はお兄様達に混ざって一緒に遊んだりしたけど、ずっとふざけているの。」


アイリス様と2人悩んでしまう。貴い方の考える事は私にはわからない。お父様が話をしないって事は、そういう事だと思っているわとラナが言っている。高位貴族って大変なんだな。


「良い人居ると良いね。」


「今日リック様は優しいと思ったわ。良い人よね。」


「あーぁアレク泣いちゃうよ?」


え?っと3人で声のする方を見る。ラナのお兄様だ。アレクて誰。知らないわよってラナが怒っている。


「なんでお兄様がいるのよ!!?」


「ハルトとご飯食べに来ただけだよ。ね?」


いつの間にかハルト様が居る。上司が居ても気を使わないでと隣の席に座る。ハルト様が付いてるよって口元を拭いてくれる。可愛いって。


「上司はそんな事しないです!」


確かにってハルト様が笑っている。ケインに急に誘われたと思ったら、皆居て驚いているよって。


「ハルトって本当どうしたの?この子にはそんな甘い感じなの?」


「まだまだ序ノ口ですわ。もっと甘々ですもの。」


「この格好の時は気をつけてるよ。上司だからね。一応関係は隠してるから。」


「「は?」」


じゃ隠せてないですってアイリス様とラナに言われている。こんなハルト見たこと無いって団長様が泣いている。今日会議1日お疲れ様ですと話しかけると、ハルト様はスッと立ち上がりどこかへ行ってしまう。え?何?と思ったら黒髪黒縁メガネのノアが帰ってきて、抱きついてくる。


「目の前にリディがいるのに触れないなんて拷問過ぎる。」


離れない。皆がいるからって言ってもダメで諦める。会議が疲れたのだろう。背中をポンポンてしてあげると喜んでいる。団長様はハルトが壊れたって青白くなっていて、ラナに執着心の塊って言ったでしょ?って言われている。


幸せな2人に乾杯ってアイリス様に言われ、私はノアをくっつけたまま気にせず参加する。皆で話に花を咲かせ凄く盛り上がって楽しかった。


「帰りますよ。今日も来るのですか?」


当たり前と言われ一緒に帰ると、また朝までどれだけ私を好きなのかを教え込まれた。本当体力おばけ過ぎる。


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