悩み
「んーーー!疲れたぁ!」
朝の業務がやっと終了し伸びをする。今日も朝からずっと忙しくやっと昼休みだと嬉しくなる。
「お疲れ様。いつも食堂行ってるの?」
「基本食堂ですね。同期の仲良い子と一緒に食べてます!」
「あぁこの前言ってたラナって子?」
そうです!とリック様と話をしながら食堂へと向かう。あまり食堂を利用しないらしく、今日は珍しく食堂で食べる事にしたと一緒に歩いていく。今日は朝からハルト様は会議で居ないので、私は溜まりに溜まった仕事を順調にこなす事が出来た。居ると次々仕事が舞い込むのでなかなか大変。
「あ!リディア。お待たせ。」
ラナと出会い今来たとこだよって話しながらリック様を紹介する。
「ハルト様付きの先輩でリック様。リック様こちらは同期のラナです。」
「あぁ…いちゃつく2人に挟まれたツライ立場の…」
「…そうです。毎日毎日、目に毒です。」
軽く話をし笑い合う2人。いちゃついてないし!酷い話だわ!リック様に一緒に食べませんか?と誘い同じ席に着く。
「改めてラナ·コニックと申します。リディアが大変お世話になってます。私も初日から大変な思いをしてます。」
「リック·アンダーソンです。リディア嬢とは楽しく過ごさせて頂いてますよ。困った人はどちらかと言うとあちらの方ですね。」
あぁ…とラナも納得している。あちらはね…もう無理ですよねって遠い目をしている。ハルト様どんな評価?!
「コニックという事は青龍団長の関係者ですか?」
「はい。兄です。過保護で困ってます。」
リック様が団長は学生時代の先輩でお世話になったと話をしている。ラナがまた兄の知り合いかと遠い目をしている。
「ラナはお兄様は1人だけ?」
「兄が2人と弟が1人いるよ。私だけ女だから皆過保護なんだよねー。もし相手を見つけても全員倒さないとダメらしい。」
だからもうお父様に任せてるのと諦めた顔をしている。こんなに可愛いのだから過保護になるのもわかる。
「あ、そういえば私結婚する。言うの忘れてた。」
「「え?」」
「何かそうなっちゃった。格好良すぎて抗うの無理だわ。」
様々な騎士服を身に纏ったノアを思い出しうっとりする。2人が頭を抱えため息をついていて、意外と気が合うのでは?と思う。ラナが結婚式には呼んでねって。
「結局似た者同士って事なんですかね…」
リック様が諦めた顔をしている。じゃこれから色々忙しくなりますねって言っている。忙しいのは嫌だけど…あの公式騎士服を側で見るために頑張る!
「大変だろうけどよろしくお願いします。」
「頑張ります。ラナ嬢も大変ですね。」
騎士服に想いを馳せていた私は、リック様とラナが励ましあっていたなんて全く気が付かなかった。
ーーーーー
そろそろ勤務が終わる頃、会議に時間がかっているのかまだハルト様は戻ってこない。何個か会議が重なっていると朝言っていた。総団長は大変だなと思いながら先に退勤準備をする。久しぶりに自由な時間にどうしようか悩みつつ部屋を出ると、アイリス様だ!
「アイリス様お疲れ様です!」
今から帰り?と聞かれ頷く。キョロキョロ周りを見て今日は1人?と。時間あるならラナ様誘ってご飯行かない?て聞いてくれる。
「予定あるならまた今度でも…」
「行きたいです!ラナに聞いてきます!」
そう?じゃあの店でと約束しラナの元へ向かう。青龍騎士団は初めて来るなと思いながら、ラナ·コニック居ますか?と声をかける。もうすぐ戻ってくると言われ、では外で待ちますと扉を閉める。すると今閉めた扉が勢いよく開く。え?!と驚く。
「君リディア嬢?」
はいと頷く。リディア·コーデンですと名乗るとジロジロ見られる。私何かした?え?何?
「ケイン·コニックです。ラナがいつもお世話になってます。」
「あ…こちらこそ大変お世話になってます。」
お兄様!青龍騎士団長!?ラナと似てる!団長様が何だろう。
「ラナと帰るの?」
「あ、はい。急遽アイリス様とご飯に行こうかとなりまして誘いに来ました。」
私も…と団長様が言いかけた瞬間、団長何してるのですか?!!!とラナの声が聞こえ私の前に立つ。
「リディアどうしたの?ここに来るなんて珍しい。」
「アイリス様がご飯に行かないかって誘ってくれて、ラナに聞きに来たの。そしたら団長様が声をかけてくださって。」
「団長ありがとうございました!もう大丈夫なので中へどうぞ!」
団長様を中に押し込みすぐ準備するねって、ラナも中へ入って行った。兄妹仲良いんだなって思いながら待つ。
「本当ゴメンね!お兄様は無視していいからね!」
帰り支度をし中から出てきたラナは団長様に対し怒っている。団長様を無視はできないと思うが…。兄妹で一緒に働くと色々大変なんだな。ラナと共に待ち合わせ場所へと向かう。




