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騎士服を愛でたい令嬢は、騎士団に勤めたら溺愛されました。  作者: 漆原 凜


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感謝

せっかく休みになったのなら両親に会いに行こうと思い立つ。侍女の方に湯浴みをさせてもらえるよう頼みお風呂に入る。赤い印がまたそこら中についている…消える間も無く毎日つけられ恥ずかしくなる。


「あの…出かけたいのですが…」


待っててと言われたので、ノアが帰ってくるまでに行ってこないと。公爵家の方が馬車を用意してくれたので我が家へと向かう。さすが公爵家、いきなり連れてきた変な女にも優しい。生家に着くとお礼を言い帰ってもらう。わりと押し問答をしたが送ってもらうから大丈夫とごり押しした。


「お父様かお母様いますか?!」


従者と別れた途端家に飛び込み両親を探す。2人が慌てて部屋から飛び出してくる。


「リディア!心配していたのよ!何に巻き込まれているの?!」


「筆頭公爵家から手紙がくるなんて…騎士団で何をしたんだ?!まだ入団して数日だろう?」


話せば長くなると前置きをし大体を話す。私だってノアの詐欺に遭ったようなものだ。


「好きに騎士様を選べとは言ったが…大物過ぎるだろ…。」


私も思う。下級騎士様あたりで良かったのに…親子で頭を抱えてしまう。


「結婚するのか?持参金はいくらいるのだろうか…準備も我が家が負担をどのくらいしないとダメなものなのだろうか…」


「する。約束しちゃったから。今日ノアに色々聞いとくね。」


高位貴族の事は考えたってわからない。我が家が恥をかかない様に色々聞かないといけない。


「あちらが旅行から帰ったら顔合わせをと言われているから、それについても聞いといてくれ。」


わかったと了承したら、久しぶりの生家に安心しお腹がすく。仕方無いなと言いながらご飯を用意してくれ一緒に食べる。


「ハルト殿とは仲良いのか?」


「そうだね。毎日一緒に居るし仲良くしてると思う。」


「怖い方ではない?変な事言って不敬にならないか心配だよ。弱小貴族にはツライよ。」


「わりとポンコツだから大丈夫だよ。凄く優しいし騎士服への理解者でもある。」


騎士服に?!良い人なのかも知れないなって納得している。総団長だし色々持ってて格好良いと熱弁しノアを両親に売り込む。


「じゃまた来るね。」


しばらく寛ぎ夕方になって来たので帰ることにした。色々聞いといてくれ!とお父様に懇願され力強く頷く。


公爵家に着くとノアが駆け寄ってくる。あれ?もう帰ってた。おかえりと抱きしめられ、生家は楽しかった?て聞いてくれる。楽しかったと頷くと、昨日お茶した部屋にまた案内される。


「ねぇノア。持参金っていくら?あと何準備したらいいかって聞いてたよ。」


「何もいらないよ。私が用意するから大丈夫。ご両親にそう言っておいて。あ、手紙書いた方が良いか。リディが言ってもそんな筈ないってなるよね。」


「破格すぎない?本当に何もいらないの?手紙は書いてくれた方が嬉しいかな。あと顔合わせの事も悩んでた。」


すぐ書いて送るねって約束してくれる。なんでこんな良い人が今まで残ってたのか不思議だわ。ジッと見つめてたら、どうしたのか聞かれる。


「ノアって何で今まで結婚してないの?絶対モテるよね??優しいし格好良いし総団長で筆頭公爵家だし。」


「興味無かったからかな?まずリディ以外の女性に興味を引かれた事がない。結婚は政略結婚するんだろうな位にしか、思った事ないから売れ残ってて当然だね。」


「ご両親は何も言わなかったの?」


「政略結婚を言われる事も無く今まで来たね。昔からまぁまぁそのうちって感じだったし、不思議だよね。」


ご飯食べる?って聞かれ断る。家に帰らないと。そろそろ帰るねって言うと、ノアも行くって。何故だ。


「来るの?」


「リディが泊まるか私が行くかどっちがいい?近々一緒に住みたいな。」


そんなに一緒に居たいの?と笑ってしまう。もうこの人何なの…私の事好きすぎじゃない?本当可愛すぎない?


「じゃ、おいでよ。狭くていいならね。」


ご両親に手紙だけ書いて送ってくるから待ってて!と急いで出て行った。結婚の破格な条件は本当ありがたい。私にはまだ妹と弟がいるのでまだまだお金がかかる。ノアに感謝しながら待ちつつ、寛ぎながら美味しいお茶をいただき堪能した。

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