第三章十七話...炎帝
ストックないけど、書く気はあります!
赤炎が禱本体に炸裂するが、天使が羽を広げると禱の半径5mに透明な球体型バリアが展開する。
無傷と言わん馬鹿りに天使が大きな右腕を振るい、地面の表面を大きく抉りながら空炎子に直撃、草木の中を通り抜け、大きく土煙が巻き上がる。
「コレで良し......っておいおい、彼奴を一撃で吹き飛ばすのかよ!」
「精神が気高ければ私の精神具現化は強化され、私のこの細い腕にも怪力が手に入る。まぁ?君の様な奴に進んで殴りかかればカウンターを貰うのは予想しているんだ」
「結構......痛いな」
俺たち二人で殺りあって、一つでもヘマをすれば死への特急券が貰える。
未来では自分の最後は、既に決まってるんだと。なら、少しでも此奴の命を減らして、麗衣炙だけは救い出す。
彼奴は、俺に教えてくれたんだ。人が命を投げ出す理由も、強くなれる理由さへ。だから............誰にも、手出しはさせない!
「お前には、全ての能力を使用してでも殺す!」
「鎖を出して貰えるか」
「良いけど。何かすんの?」
「今のままでは勝てない、だから刀の塚に穴を開け、刀同士を鎖で繋いで戦う事にする」
「俺はあのデカブツを相手をする。空炎子は俺のサポートと神父の相手を」
天使に鋒を向け、腰を低く構えて地面に踏み込み、天使の拳を迎え撃つ。
赤炎と白い球体が接触すると周囲が白く染まり、耳を裂く爆撃音が響き渡る。態勢を崩す一瞬を狙い、空炎子と共に同時に切り裂く。
「炎の舞・九条天下」
「火焔二刀流・天燚豪血」
十一の赤炎の軌跡が夕焼け空に浮び、球体型に爆裂する。傷口から泡の様な物が巨大な天使の形を再構築を始め、二人の技を繰り出す前よりも二回りも大きく巨大化する。
神父の両腕が天使の羽を思わせる形に変形し、腰から剣のように鋭い且つ、無数に木の根の如く分裂を繰り返し、長さは東京タワーを優に超える。
「精神具現化系だと思ったが、違ったらしい」
「あのタイプは見たことがないな」
「まさか本人までも影響を受けるとは、な」
「君たちに今、近ずけば君達に体術で負けるだろう」
「来るぞ!」
無数の触手を目で追いながら躱し、九条天下で切り裂くも腕が即座に再生。その光景を見るに触手を切り裂くのを諦め、地面を蹴って神父を守る交尾玉のように固まる無数の触手に触れ、破壊と再生を使用するが、発動前に何らかの能力が発動した事で俺の左手は弾かれる。
掌から立ち上る煙からして、恐らく俺の肉が焼かれたことが分かる。
ヒリヒリとする正体不明の能力を目にして、迂闊に異力が大きく消費する能力は使用する事が躊躇われる。
技の練度と、手数の多さで相手をするしかねぇ!
交尾玉から伸びる掌に鋭い棘が生えた手が伸び、棘が一瞬、輝くと重力が変わったかの様な錯覚を受け、宙から地面に落ちる感覚で手に吸い寄せられる。
「...厄介な能力手に入れやがって!"烱焉"・"逆器炎"!!!」
掌に炎の槍を生成、地面に踏ん張り、引き寄せられる勢いを利用して炎の槍を投擲する。
投擲された炎の槍は棘と直撃後、直ぐに爆ぜ、炎の渦巻を作り出す。
これが、"俺"の最高の技最大火力を浴びせる。
「"烱焉・炎戒"!!・"跋扈繼魍魎"!!!」
撫でる様に手を天へえと翳し炎を具現化、加葬山噴火を思わせる巨大な爆炎が半径5000mを灰へと姿を変え、周囲に火山灰が降り注ぐが指を弾く事に寄り、消滅する。
今後の体力消費を考え、万全では内地一撃だが、他の炎熱系能力と比較すれば間違いなく最強の一撃。
その一撃を天使は耐え抜き、右手から放たれる紫色のレーザーを剣の様に振るい、円形に地形を切り裂く。
直後、山を容易く切断し、クルクルと回るレーザーは空炎子の右腕に直撃、右半身を黒く焦がした空炎子が反撃と言わんばかりに刀を振るう。
「火剣術・妲旗羽衊・火希猿炎・火達磨」
「火の舞・空情天華・炎の舞・域円炎」
炎を纏った一突き、それを容易くレーザーで受け止める天使に間髪入れずに鎖で吊るした刀を水平に振る。
炎が鳥の形を取り、切り裂かれた傷口を塞ぐ前よりに八度の斬撃が入り、体制を崩したくないのか飛び上がる。その一瞬に鳥型の炎を纏った空炎子が跳び、縦に回転した勢いのまま切り付ける。
「────!」
「「火剣術合技・鵺」」
悲鳴のような音が周囲を震わせる。羽根を急遽羽ばたかせ、天をかける天使だが、長く伸びる大蛇の姿を取る刀身に二度、傷口を焼き尽くされる。
天と地を円形に軌跡を描き、振るわられた一撃を受け、ふらりと堕ちる天使にトドメと言わんばかりの一撃を入れるも天使は全方向に剣の代わりにしていたレーザーを放出。
「硬ぇ」
「後ろだ!」
背後に移動する天使に気付き、刀を投げ捨て同じく拳で相手をする。
拳同士がぶつかり合うと身体を地面に叩き付けられ、バウンドする瞬間に宙から羽根を振るう神父の攻撃を十五回ほどバク転で回避し、焜爛を放つ。
「ふぅぅぅぅ......炎戒・"季孁鬼鐵"!!!」
土煙から飛ぶ様に現れる天使、現れた瞬間に地面を蹴って間合いを取り、炎を纏わせた指で大気を切り付け、無数の斬撃で天使の顔面を切り裂く。
右の指でもう一度放つも片手で弾かれ、地面に被弾する。
俺の技を一度で?凄まじい学習能力だな。火力だけは殺せない、技術を問われる勝負だな。
「"炎戒・季孁鬼鐵・刃羅"!!!」
両手を重ね、掌に炎の斬撃がトルネードの様に渦を巻き、超高速で回転する先端が鋭い渦巻きを天使に向かい、打ち放つ。
ソニックブームを発生させ、ソニックブームが小さくなるほど渦巻きは加速し、天使の胸の表面を抉り、皮膚を滑り駆け回る。
「本来なら貫くはずなんだがな」
彼奴の発言からして炎を受けず、肉弾戦で攻めればダメージが通る可能性が高い。
なら、近接で殴り殺す!
「こ......ここは?」
「起きてしまったか」
「戦い形を変えよう」
「何言ってる?」
「天使を殺せない、だから俺のバリアを越えられない」
ニヤリと微笑みむと天使が拳を振るい、それを両腕で防ぐもパワーの桁が違い、足が地から離れるも追い、天使の連撃を喰らい両腕が引き飛ぶ。
地面を転がるともう一度空から奇襲する神父の攻撃を躱し、両腕を再生と同時に殴り付けると、天使と位置が代わり、神父に避けられる。
「自分と位置を変えられるのかよ!」
「肉弾戦が怖いって証拠だろ......」
燃え上がる地面に伏し、息を乱す。久しぶりに喘ぐ、この状況に内心動揺しているが、一番驚きなのはここまで不思議な力を使う奴と出会った事だ。
「はぁ......はぁ...はぁ......」
「紅爐、限界か?」
「バリアが...クソうぜぇ!」
「何かしらの対策を打つしかない」
「有り得ねぇ。コレが魔力お化け物の力か、でも天に逆らえるなど有り得ん!」
「いや、対策はできねぇ。予測不能の能力を対策は不可能に近い。なら!」
結界術で守ってるとは言えど、麗衣炙が心配だ。見える位置とは言え、頭のリソースを持っていかれる。
先程までの戦闘での蓄積されたダメージ......このまま続けば再生出来ず、戦い続ければ異力もすっからかんだ。
──俺が陥る最高の一撃で、奴を倒す。
紅爐が地面に踏ん張り、地面に何重の円形を重ねて行く。爆煙の中、地面に触れ破壊と再生を発動。
地面が崩れ、球体型の巨大な岩を作り出し、天へと掲げて跋扈繼魍魎を炎地宿炉燬で纏わせる。
赤い太陽。そうとしか表現仕様がない、赤い球体は地面を飲み込み、輝きが増す姿は特殊な結界術で身を守る空炎子を震撼させた。
──これが、俺たち兄妹が持つ最強の力の結晶だ!命を燃やせ、燃やし尽くせ!
世界を結界術で境界を作り、己が赤炎で世界を構築し、世界を創り出す。
──極菊廻炎帝──戦骨魍魎──船屈麗善──昇火縁熱──季孁鬼鐵──逆器炎──刃羅──焜爛──焼煙──熾壁──神獄──爍爐──散季炎──睡炎城孁──跋扈繼魍魎......全てで、決めるぜ。
前屈不屈の者は、正義か悪かのグルグル回るレンズ、煉獄に享受しようと、収まらぬ、腹の蟲を煮えくり返らせる業火に、獣は見回そうとも兄妹の魂、怒りに願う言葉が崩れ、朽ち果てようとも、眼を開き続け、敵を焼き尽くす。
この、命が灰になろうとも、涙で視界が見えずとも、屍の道を進み続け、最期の最後は笑って死んでやる。
「潜酒万血・炎帝に平伏せ」
最大級の一撃で、葬りさる。
「"神炎喰巌火"!!・"帝炎炙燐"!!!」
「"天国への階段"塗りつぶされる過去"」
「神との調和!!その世界で、私は...俺は......子供たちを、憎むべき大人共を!断罪する!!」
「俺は神には祈らねぇ!この世界は、挑戦の世界──トライワールド...!」
「怒りよ!寂しさも!苦しさも!辛さも!哀しみも!絶望も!もうすぐ......もうすぐ!第二の裁きでは遅い!貴方の裁きで悪か正義かを白黒付ける!!」
「神はこの世界史上最大の傍観者だ。宗教は、やっぱり好きじゃないな」
ワインを持つ手の形を取る禱、同時に天使の右手に漆黒のオーラが炎の様に、生き物の様に揺れ、二つの熱風に寄り喉が焦げる。
紅爐が地面に踏み込み亀裂を入れ、火山の様に亀裂から炎が噴き出すと同時に赤炎の太陽を天使と禱に対して投げ付ける。
闇と太陽がぶつかり合い、勝利したのは────神代禱だった。
「ぅ......」
「俺の勝ちだ、十五番の悪魔」
完全に地に伏せた間髪入れずに翼した羽を振る。
「躱せ!」
「...着てやがったか......」
またまた変わる神父の攻撃に先程同様にバク転で回避──を試みるも、先程の空炎子との死闘、禱との戦いに寄りとうに体力の限界を超えていた為に回避出来ずに両腕に細長い羽が貫通し、足を地面に付けるタイミングを失い、地面に叩きつけられる。
「紅爐!」
「紅爐様っ!」
「やばっ」
「お前は磔刑だ......悪いが、新世界へには連れて逝けない」
エネルギーを貯め終わった天使と位置が変わり、黒く染まった掌で紅爐の頭に触れ、漆黒のレーザーを放出する。
──腕を引き抜けば、反撃出来ないッ!
喰らった紅爐の上半身が無くなった身体全体に罅が入り、少しつづ灰に変わって行く......
「あっ......」
「......」
「くっ!?何故!何故!何故名が言えない!!?」
待たせたな、本当夏休み期間、ちょくちょく左利きの探偵とか、願いの形のか、書いてたんだよ?そっちで評価貰ってたし、たまにやる気無くなるの、しょうがないよね。
殺すシーン、結構大事だし




