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旧在るべき形へ・A story for everyone  作者: 黄昏誘捕
第三章・百足の行進
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第三章第十三話...歪み

どうも、友人から柴犬と言われた誘捕さんです。犬ポイのか。

眼を瞑ると、直ぐに意識が遠くなる。眼を開けると、公園のベンチ。昔からこの夢は良く見る。六歳のころからだろうか。

遠くのベンチに白髪の着物を着た、アルビノの青年。黒兎にも、捜月にも似ているその姿は、神々しいともいえる。

ベンチには、一冊の本。代目は家族との仲良く成り方。家族と上手くいっていない青年の姿を傍から見ている光景は、何とも歪だ。

青年は黒髪に赤と黄色が入った前髪、覚醒の瞳(ヒューチャーアイ)と酷似する瞳を持った紅いパーカーを着た男性。


「ここは、何処だ?」


それにしても、今は何年の、何月だ。俺達が居た時代は2022年、八月十三日。ここは雨も降っていない、心象風景かな。

公園を見ていると、青年の隣に女性に気づく。衣明にも似ている、白髪女性。二人が楽しそうに、笑いあっている。


「ねぇ、レイくん。また海に行こうよ」

「海ねぇ...」

「楽しいよ!」

「いま、九月だぞ?海は八月だろ」

「え〜」

「来年な」

「来年なら......1991年かぁ」


って事は、三十三......いや、三十二年前。誰の記憶だ?誰の......親?俺の父親か、それとも母親。

でも、計算合わないよな。まぁ、おれの両親に会った事ないけど。確か、叔父に送られて、でも、あの人俺の事......息子って......俺に、全く似てなかった。

髪も黒かったし、灰色じゃないし。......俺の家族関係、この事件を生きて帰れたら、俺の家系を調べるしか無い。

何故俺がこんな夢を見るのか、恐らくそれは、俺の父や母に、何かあるはずだ。


「割れたな」


白髪の男の一言で目が覚め、頭がフワフワする。身体も意識も、崩れてゆく。

前へ。 行かなきゃ。

何処に?帰る場所何て、もう、ありはしないのに。 痒い。

姉さん、父さん、何をしているの? 謝らないでよ。 前に。


「オレは何者だ?そうか。だったな......」

「はぁ......はぁ......やったか?」


痒い。 何故? オレが考える必要 何処に? 痒い。 前へ。

やだ。 さぁ? 見る夢も 前へ。 先は。 何の為に戦うのか。


母さんは。 一歌。 影十。 痒い。 二胡。 前へ。


進むのか。 名前も忘れた囚人に。 前へ 。 果てるのか?

一歩一歩、前進する度に、意識が消え、割れた割れ目から薄らいだ記憶が、入り混んで行く。

それでも、俺は。 オレの。 おれのままで。 前へ!!


「どうすれば良かったと思うよ?神父様。呪われた罪を、神が背負っても、消えない罪悪感が、奪わた憎しみは、奏多(かなた)の魂は何処に逝く?」

「なんっ......」

「まぁ、神父様は呪われた事なんてないよな。奇跡で何でも出来ちまう」

「何もだ?この感じ。目付きが明らか違う」

「でも」

「ん?君は一体」

「どうでもいいんだ。俺含めて、皆呪えば、全て消える!」


肉体に刻まれた魔力が、血液に記されている魔術回路を通り、呼吸する度、心臓が鼓動する度に、呪力が身体を、己自身の存在を一周する。

掌に現れる知りもしない、魔術の根幹が脳波の波に寄って理解する。

目元の罅が寄り深く、刻まれ、赤黒い瞳孔に蒼い炎の灯り、髪が風に靡くと色が落ち、灰髪は白へと変化する。


「何が、起きている?」

「概念能力、反転。オレは、呪う」

「何者だ?貴様!」

「オレ達は何時かの日、呪を振り回者達」


身体から現れる九人のフードを着た、青年達。

虚ろな目をした少年少女は手を掲げ、魔法陣を展開する。それは緑色の球体に見えるが、時空の穴。

呪に寄って人生が終わった、組網桜が本を描く理由を作った人達。

全てを飲み込んでしまう様に、弱い立場の最強。幸福を根をへし折られ、世界に希望を紡いだ者達。


「マズイ!」

「吹き飛べ神父!!」

____________________________________

燃える街に唖然としながら、東京都千代田区神田花岡町、秋葉原駅前に到着。

デパートから出てくる返り血塗れの黒闇理道(くらやみりどう )。百足の団員ナンバー8番、自身の正義為に戦う、百足の純朴なる足の一つ。


「あっ」

「何してる?」

「団長に言われた様に、人を殺してるんだ。俺は馬鹿だからさ、殴る事しか能がないんだ」

「俺達と殺り合うつもりなのか?」

「元々そういう計画だからな」


一条桜葵の異能はピーキー過ぎる為、普段は雷の舞を体術にして戦う。

賭博とと言う最悪のイメージの為に家族にも異能を教えず、婚約者であるエシリアだけが能力を教えて貰った人物である。

異力量は五大グループの中で一番、雷の舞だけで七家の中に入っても実力は武闘派として語られるだろう。


「能力は賭博。ピーキー過ぎて切り札にもならないが、爆発的に実力が上がるからお前らは格上ですら倒す事が出来る」

「流石に、本気出したいな」

「戦闘狂だね」

「異力もそこまで回復してないだろ?俺が一人で殺る」


指をポキポキと鳴らし、腰を低くして構える。地面に黄色の魔法陣を展開、本質が雷の為に相性が良く、第一級雷撃魔術までなら自身の肉体の様に操作でき、応用も高い。

互いに一歩踏み出し、拳を振るう寸前に眼を見開き、驚いた。

拳が手首に沈み、キリキリと音を立てる。瞬間、圧縮された力と振るう力が合わさり、拳が重なると明らかにパワー負けをし、右半身が衝撃で吹き飛ぶ事でバランスを崩す。

右拳がズキズキと痛み、油断していたとは明らかなパワー不足。

半歩後ろに下がらずにはいられない力、感触と筋肉の動き出しからしてゴムとバネか。厄介極まりない力だな。


「賭けだ伝説の異能賭博レジェンダリールーレット


能力は意識を持ち、ディーラーと呼ばれる。全ては並行の元に行われ、狡をした場合は一時的に能力が使用出来なくなり、異力がゼロになる。

賭けが外れた場合、桜葵は三十八ランダムに武器が選ばれる。当たったボーナスは当然貰えず、性能も本来に比べれば遥か劣る。

賭博系はピーキー、そう言われるのは発動時に能力を消費しない事にある。

一番彼らにとって厄介なのは異力量が数字に可視化され、その数字が術者(プレイヤー)が賭ける事が出来る財産。

異力量は生まれた時に定まる。決定された財産は増やす事は決してできない、だから賭博系は人生を賭ける異能(ゲーム)でへ、得意なゲームに選択する事も出来ない。

そんな思い制約で成り立つ、ゲームが当たれば格上と自身の実力をビックリ返し、踏み付ける事が出来る。

今回当てたのはスプリット、18倍になる懸け方だ。一から六の異力チップを賭け、二つに割ったモノは二倍、三つに割ったモノは三倍。

後者は異能結界時のみに適応される。


「29番に66枚のチップを、賭ける!」


身体の中にルーレット音が鳴り響き、掌に当てた番号の武器が"顕現"する。

黒の29番、雷撃の槍。

握ると同時に地面に29番と表示される。使用時間は一時間、武器には一つ一つの異能結界が身体に身に纏い、特殊フィールドを創り出す。

この特殊フィールドは異能結界では塗り潰せず、能力を解除するまで消滅しない。

六の異力チップが66、それを18倍すると結果は7128となる。このように当てる事が出来れば馬鹿デカイ利益を得るが、消費分は66枚以上で、手加減が出来ない。


「行くぜ!」


違う世界線のラスト一年の強くてニューゲーム、息抜きに書いてるから見てくれる人はどうぞ。URLは出しませんが、戦闘も適当なので。



一条桜葵...いちじょうはるき

年齢23歳

種族人間...身長191cm...体重57kg

誕生日

趣味...生物観察

得意事...賭け事

隠し事...酒豪

好きな物...酒、ツマミ(柿の種、ハム)ラーメン、アメリカのレスリング

嫌いな物...不健康、賭博

能力...伝説の異能賭博レジェンダリールーレット

作者からの一言...ルーレットのルール、完璧じゃないけど許して。


紹介

番外編・祝福の花束で登場予定でしたが本編に流用。沈着冷静で、指揮力に優れた実力者。カリスマ性あり。


「戦闘シーン、君のめんどくさいお」(誘)

「頑張っ」(桜)

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