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旧在るべき形へ・A story for everyone  作者: 黄昏誘捕
第三章・百足の行進
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第三章九話...奏多からの願い

謝罪

黒葉に捜月が殺された事を伝える描写を忘れ、何故か十歳程度の女の子にキレ散らかしている零人君ですが、アレはミスです。また、時間がある時に修正しますね。

本来、昏亥が手を叩いた瞬間、周囲に雷が落ち、人間が化け物になる描写も忘れてました。まじすんません、許して下さい、何でもするんで。あと


野郎!物語に口五月蝿い奴にばらしやがったなクソが!何のこと〜?じゃないんですけど!?

(友人に、ハーメルンで適当に書いてた物語と、この在るべき形へを実験で投稿した奴をバラされたました。なので、全て削除し、この物語の黄昏誘捕ではなく、一時的に名前を????にしております!すみません!)

 大きな音で目覚め周囲を確認すると、目の前の光景を疑う。いや疑う事しか出来ない。目に入った景色は無傷の無黒、零人の左目辺りの皮膚が変色し、空けた口から血を流している。



 零人の足元にはナイフの破片が突き刺さり、無黒の周囲には赤い血が地面を紅く染みている。恐らく、大量に血を流している零人の血だろう。

 俺はこの景色を見た事が、ある。アニメでやっていた、ヒーローが悪役に敗北するシーン。そして、ヒーローは最期に......。



「辞めろクソ野郎!お前は間違っている、これだけは言える!悪役は必ず敗北する、絶っ対に!だッ‼」

「詭弁だな......エゴを突き通そうとしているのはどちらかな?異能は呪いだ、世界を断罪する。これは確定事項だ」

「......はぁ......はぁ......植......と......ぅぅ......逃げろ.....!!」

「弟のとの会話を邪魔しまいでくれ!」


 無黒の手から放たれる高温の蒼炎、放射する無黒の皮膚を燃やす程の威力が零人に向けられるも、零人は地面に突き刺さったナイフを掴み、一振、蒼炎を吸収する。

 すると零人は膝から崩れ落ち、無黒は掌を見詰め自分の顔に炎をぶつけ違和感を探っている。無黒の皮膚から蒸気の様なものが吹き出し、みるみる再生。



 これが俺の兄。あの炎を顔面に喰らい火傷で済ませられるのか、これが......御大七家の当主以上の実力者。



「熱いよな......?」

「これでまだ......戦える!」

「何でそこまで」

「自分に、自信が無いんだ。何時か俺が誰かの期待や親頼を裏切ってしまうかも知れない。でも、みんなが笑う世界は、護ってみせる!」

「や......辞めろ!まだ戦おうなんて無茶だ!一旦、退避を!」

「俺はコミックヒーローじゃない、でもこの身体が!......この心が燃え尽きるまでは、俺は...!自分の存在証明の為に、誰かのネガイの為に!戦う!」

(弟達と見たコミックヒーロー。俺はあのスーパーヒーローの様に、回復や他の能力を使える訳じゃない。俺はなる、誰かのヒーローに......!)

「まだ動けるのか、俺の首を飛ばしたあの一撃を何度も乱発で放てるのなら脅威だな」

「助け続けるんだ、この身体(こころ)が朽ち果てようとも!灰神零人は、夢を背負い続ける!あの弱い"おれ"じゃなく、"俺"は生まれ変わったんだ!」

「生まれ変わった......か、哀しいな。どうしてお前はソコまで。お前はもう気付くべきだな、自身愚か者だと。どうもお前の願いは理解し難い、まるで絡繰人形の様に、他人に踊らされるだけだ!」

「もう止めろッ!」



 俺が今まで救えなかった命。連十や零夜の事を思いだし、彼らの最期の言葉が心臓が鼓動する度に、血液を辿り、魂へと響く。

 連十と零夜は親に愛されなかった。二人とも、救いを追い求めて足掻き続けた。自身の自由の為に、愛される為に。



 連十はメモリーに寄り寿命を奪われ、あの夜が最後の日だった。零夜も死が近づき、悔いを残さない為に死んだ。二人の死因は、俺が殺したが、言ってしまえばただの"自殺"だ。

 麻里奈は、何がしたかったんだろう。親に、兄弟に愛されなくて、彼奴も、一番最初に生まれただけなのに、何でだ?



(俺の過去を聞いてくれて、話してくれてありがとう。殺してくれ。逃げ待ったって、泣いたって言い。最期には漢になれ)

(灰神零人、失礼か......お兄ちゃんも死ぬ時死ねば良い)

(殺して、お願い。生きてて、もう、辛いの)

「これ以上続けても負けるだけだ零人!」

「俺は希望のヒーローだ!だから、希望があるがきり俺が負けるはずないんだ」



 自ら本心ではなく、命を捨てる事なんて俺の前ではさせない。狂った歯車に、壊されたなら、俺が救ってやる。もう二度と、失わせやしない!!

 名は体を表す。英雄(ヒーロー)が技目を叫ぶのは、制約であり、自身の背中を、強さを、護るべきモノに見せ、敵を威圧する技。


「名前を付けた。今、縛る。これでお前は手も足も出ないぞ」

「名前を、付ける?」


 さぁもう一度思い出せ!おれの過去の動きを!俺は能力をモノにするまでは、灰神集時が生み出した戦闘スタイルで戦って来た。

 受けるダメージをほぼノーモーションで受け流す技の数々だけど、俺のエネルギーを体に溜め込む戦闘スタイルを確立してからは一度も使用していない。原点回帰は"今"此処で、この場でやらなければならない。



 一度この場で戦闘スタイルを見つめ直すいや、変えるんだ!解釈を、能力の使い方を見直せ!間だ動く、動かせよ"俺"の体を!!



 血反吐を吐き、身体を起こす。息を肺の中いっぱいに詰め、大きく吐きだす。



圧縮する生命の冒涜スカーレット・リベレーション。第2ラウドだ」

(今の光は......いや、コイツの方が面白そうだ。植捕は足を切り落としてやったが、後は生屋(せいや)の奴は何処にいる?花霞亭にでも居たか?奴なら死ぬはずないか。此奴は何度も雰囲気が変わるな、まるでいくつもの人格を持つようだ。でも性格は変わってはいない、通信系の能力でも所有しているのか?)

「──行くぞ」

「オイオイ、火でも吹きそうだぞ」


 今吸収した炎をエネルギーに変え、足に集中させ地面を蹴る。無黒は掌を向け蒼い炎を放出、俺も同様の蒼炎を左手から放出し打ち返す。

 動揺の瞬間にナイフを無黒の胸にに突き刺し、ナイフに無黒の蒼炎と指輪の炎を纏わせ、ナイフを上げ斬付ける。



 ナイフの軌道は爆裂し、傷口は広がる度に肉が一本一本生きているかの様に痙攣を起こし、何がなんでも再生させる。

 俺の勝利条件は、植捕を連れ逃げるか此奴を討伐するかの茨の道だが、俺の勝利の方程式は既に揃いつつある。



「俺の力はこんなもんじゃねぇ!」

「ッ!おもしれぇえ!」



 互いの本気。拳と拳に纏うエネルギーのぶつかり合いは地面に巨大な亀裂を入れ、衝撃波を生み出し、周囲に大きな風圧を起こす。

 ぶつかり合う瞬間に拳に纏うエネルギーを分厚く保ち、血液の中に闘争ホルモンを多く生成する。



 許容範囲外の80%の俺の体が耐えられない領域だが、俺の今の体は妖怪の血肉で出来ている。

 所詮、俺の能力は溜めた能力をエネルギーに分解しているのに過ぎない。単純に言って俺は体を壊さない為にエネルギーに変え、使用しているけど、今は体の事を考える必要が無い。



 だったら俺は体に溜めた異能を体に巡らせるのでは無く、身体に奴等と同様に使用する。身体は妖怪となり、奴と同様に固い肉体を持つ。流石に奴の様に妖怪を完全に把握出来る訳ではない、だから俺は妖怪の力は蒼炎や鬼の怪力しか使えない。



 肉体に余り異常を来たさない。これから読み取れるのは、無黒は常に体内に異能結界を展開し続け、ダメージを無限に体内の核的な者に受け流しているのかも知れない。

 これなら異様に固い肉体も、常時俺の圧縮する生命の冒涜スカーレット・リベレーションと渡り合えていたのも納得できる。



 妖怪の体力と七家の長男として生まれたく制約が重なっているなら、周囲に展開する寄り異能力の消費量が少ない内異能結界を常に持続出来るのにも納得できる。



支配を齎す冒涜(レッド・インフェルノ)!!!」

(速さがこれ以上......上がるのか!?っ!反応が遅れたッ!)



 赤黒い炎を纏った85%の拳が風を斬り、無黒の顔面に直撃。無黒はビルを幾つも貫通し、ビルを倒して行く。無黒は背中から骨を生やして無理矢理静止させ、着地時に大きな土煙りがビル寄り高く撒き上がり、周囲を覆い始める。



 止まったと同時に右拳で顔面を殴りつけ、左膝で頤に蹴りを入れる。膝と頤が直撃時にエネルギーを膝から放出、吐血する無黒の顔面を掴んで地面に思っきり叩き付ける。

 腰に吊るしたナイフで何度も突き刺し異力を吸収、右足で胸を蹴ってエネルギーを全放出。そのまま宙を回転、空想式器で壊れた左腕をある程度補強する。


「ガ......ッハ......!くっ!」

「まだ、まだ!」


 バウンドする無黒が地面を両拳で叩き、紫炎を四方八方に放出する。熱風で軽い火傷を負いながらもナイフで炎を吸収、そのまま口に咥えて刀を抜刀する。

 アドレナリンドバドバで今は痛みはさほとんど無い、でも左拳は握れないし皮膚は変色し爛れてしまっている。



 幸いに右手は無事だ。目が熱い、今なら無限が使える。これで纏うエネルギーを操り、左手も動かせる!まだ戦える!



「涙?目から炎か!」

反転を齎す冒涜ブルー・ヘブンフレイム、まだまだ俺の新技を楽しんくれよ!回転を齎す冒涜ブラック・ヘルフレイム。解除!」


 構想器式で刀を改造。刀身に蒼炎が纏い、蒼炎が赤い氷結へと変化。振るい上げると視界は大氷壁に包まれ、氷壁の中心で黒い熱の円形が光り輝き、一面を巻き込む大爆発を起こす。



 氷結が飛び散るのを利用し、砕けて舞い散る氷を蹴って宙へと舞い上がり、口に加えたナイフに高温の三色の炎を集め、刀には紫炎を纏わせる。

 自身が纏える最高温度を凝縮して刀身に一点集中。



「終わらせる!玄蒼・紅響曲(ファンタズムフレイム)

「終わらない、使命を果たせ!」



 巨大な餓者髑髏が振るう一撃寄り先に三色の炎を無黒に叩き込み、顎にバキッと骨に罅が入るのが分かる。最後の一振に全身全霊を込め、放つ。


「終わりだ!!」


 振るった一撃の風圧に寄りビルに叩き付けられるも即座に瓦礫を退かし、ポカーンと口を開けている植捕が着ている服の襟を歯で掴み、雪城に投げ付ける。



「なっ......零人!?」

「俺はここに残る。彼奴との勝負はまだ終わってない!行け!」

「おれは、ここに」

「四の五の言わずに走れ!」

「は、はい!」

「痛てて......クソ!その炎、泣いてるみたいだな、英雄(ヒーロー)!!」

悪役(ヒール)か《ヒーロー》は、今となっては、どっちかは分からないが、この現状を跳ね除けて、晴人や陽葉......隷歌達が誇れる日本を護る為、歴史に残らなくたって構わない。日本や世界の英雄何てものなんかにもう今は興味はないけど、俺は彼奴らの英雄(ヒーロー)だ!!」

「非能力者がいる自体で、異能は呪いに変わる。世間に化け物にされるぞ!」

「俺は皆を救いたくて七家になったんだ!だから異能者を救っても、悪人も化け物も救っても良いんだ!!俺は、自分が持つ《正義》の《ヒーロー》だ!」



 身体がナニかに縛れ、何も見えなくなる。何かに引っ張られるも黒い縄に瞳の能力を阻害され、無限のエネルギーを使用出来ない。

 残り残量が少なく、身体は引っ張られた。













 ホームに残った俺と黒神音昏亥のみ。互いにポケットに手を入れ、睨み付ける。二十年前の大阪で起きた大災害に巻き込まれ、五歳だった俺たちは生き別れになった。



 お前はスラム街から世界へ、俺は七家から世界へ。互いに違い、双子の一卵性双生児として生まれ、所属する者の頂点にたった。

 互いに始祖の天使の器、能力はお前が持ち、俺は英雄を束ねた力を得た。どちらが勝つ?そんな者は分からない。



 双子の才能は一律、勝率を上げるのは能力の強さと戦闘IQのみ。



「「本気で行くぞ!!」」「英時!」「英春!」


ストック切れ


「あ〜、消去したけど、今日が怖い......」(誘)

「見てないことを祈るんだな」(零)

「うーん、そいつが興味ない可能性は?」(無)

「(そんな可能性は)無いですね」(誘)

「バレても良くね?」(零)

「何言ってるだね?あんな適当な物語を見せれば、こっ、殺される......」(誘)

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