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旧在るべき形へ・A story for everyone  作者: 黄昏誘捕
第三章・百足の行進
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第三章第三話...闇

次回から零人君の過去編ッス、今回からストック始まるから待っててくれよな。

なぁ?みんな読むの早くね?最新話殆どの人が追いついているんですけど〜?不味い、書くのが遅すぎるぜ!

「最強か。もしかてお前、アメリカ兵の中で一番弱いんじゃねぇか?」


 刀から放たれる斬撃が拡散、無数の斬撃が数台の戦闘機を破壊して地上に撃ち落とす。

 黒煙が立ち上り、建物内を逃げ回るホーネット・トップガンとギャローデット・ブラッカイマーに向け、紫色に妖しく輝きを放つ異世界の変化形(パラレルディクテイト)を全て透過した瞳で捉えたホーネット・トップガンに向け、うち放つ。




 ビルが倒れ、コンクリートを剥がしながらホーネット・トップガンが居るデパートに直撃、大きく巻き上がる紫煙が激臭を放つ。

 百を超える戦闘機が空を駆けるのを見て零人は察する。頭の中に浮かぶ逃走の二文字が消え、瞳に秘められた異力をに刀身流し、瞳に映る全機に向けて刀を振るう。


反転した力アッシュ・スプラッシュ



 広く、好き劣る青空が爆炎で色を変え、風圧に寄り一斉に窓硝子が砕け散り、人の悲鳴が一段と大きくなる。ここら一帯は避難などしていない、今の一振で一般人がどれ程犠牲が出たのかは知らない。奴をここでみすみす逃せば日本そのものが死んでしまうからだ。

 掌をコンクリに向け、地球意思の体を具現化する。奴らも二人、ならば此方も二人で相手するまでだ。


「地球意思は金髪の男、ギャローデットを頼む。オレはトップガンが討つ」

「ヤレヤレ、何で私まで......」

「俺が殺ったんだから殺れよ。そもそも、怠慢上等だろ日本って国は」

「少し、戦闘機なんて私達の最高スピードでも追いつけんぞ?それに、隻腕で奴らに勝てるとも思わない」

「その程度、オレなら無傷と変わらない」

「なら何で?」

「使いようさ」

「一瞬、近づくだけで悩殺なのにな」

「比喩になってないよ」


 さっきは適当なこと言ったが、ダメージ量としぶとさは過去一だな、こりゃあ。眼の力使って展開してやっても構わないが、百足との決戦時寄り死者数が増えるぞ。


「はぁ......」

「逃がしても構わないんじゃない?」

「俺の一振の犠牲を返したくれれば、逃しても良いんだがな。しゃあねぇな」



 異能、それは外国では命を奪う悪魔とされて来た。

 それは異能者の寿命が明らかに短く、何処か狂っていたからだ。現代では差別されてきた歴史がかる為に、彼等が掛かる病は治療が確立されておらず、衣明や殺理、捜月等が母体にダメージを負った事で産まれた時から短い寿命を定められた。



 肺に小さな穴が空き、時が経つにつれ穴が広がって呼吸困難に至る。脚の爪先から歳を取る程に身体の自由が奪われ、心臓に穴が空き、異能を使う度に死が近ずいて往く。

 心臓はあらゆる異能でも再生不可能に近く、化け物との延長契約に寄り五年延ばすのが限界とされる。心臓空童症は被害者は少なく、どれも13~14歳が寿命の限界とされてきたが、契約をした紅井捜月が最大18歳だと考えると、成人は出来ないと考えられる。


『心拍数が去年より下がってきている、衣明さんはともかく、兎にも角にも君ら二人は持っても今年いっぱいだ』

『へいへい』

『寿命ねぇ』

『たく、鬼城戦旗の二旗がこれとは、全くだよまったく』

『まぁまぁ継葉ちゃん。でも、二人とも無理は禁物だよ』

『いや、今回俺らも駆り出されるらしいじゃねぇか』

『当主だからな、君達。地元じゃ負け知らずのヤンキーじゃないんだ、責任を持ちたまえよ』

『地元だってとよ紅井君?』

『世界と書いて地元と読むのでないのかね?』

『こ、このクソガキ二人め......』

『後がないからって、元気そうじゃないか』


 アメリカが差別では有名だろうか。黒人差別、人権問題。彼等を見ても私は思う、この世界に人権などはありはしないのだろうと。

 ただの言葉だ。ありがとうだとか、ヨシヨシの様に理解が追いつかない文字列。



 歴史を見ても明らか、別国から連れてこられ奴隷とされた。そんな先祖を持つ黒人は人権を得て、何が変わっただろう。

 私なら嫌になる。小汚い生物が、自分と同じ"人"になって、同じバスの座席に座って、同じ生活を送る。新聞紙で潰すゴキブリが、同じ飯を食って私達"ホモ・サピエンス・サピエンスと交配するのは、耐えられない。



 だから、彼等は殺した。バスの座席に座った男性を、集団で殴り殺した。彼等は殺人を犯した、明確な人を殺した。

 罪悪感などないだろう、胸いっぱいに広がった正義が満足感を与えてくれたことだろう。


「英時?」

「久々、みんな」

「英時さん......」

「いやいや、お久しゅうございますねぇ......ははっ」



 何が違うんだ。銀色の玉を弾くゲームと、馬を交配させて限界()に近ずけて弄ぶ。

 何が違う、強い人と交配を続けて、愛など無縁の人助け。後ろ指を刺されて、死ぬことが当然とされか人生の子供を産む。



 病も疲れも知らず、直ぐに忘れて多くの人を守る事に固執する人種は、果たして幸せになれるのだろうか。

 嫌悪感で殺したバスの乗客、正義感で殺す七家の一族。何世代も死に近ずいて、恐ろしさも感じない。二つが、己の意思で行動しているのは、変わらない。百年経ってようやく人の扱いを受けた黒人、異能者(私たち)はあと何千年待てば楽になる?


「何故理解出来ないかな?君達が関わる必要はない」

「愚問だな。私は桜満英時の伴侶だからだ」

「共に異能者なのに、何故!」

「私が知るものかね。異能結界・絶ち続ける絞首台(ブラッドブレンド)


 墨汁が拡散した様に血液が弾け飛び、赤い線が血痕から血痕へと繋げ、結界を構築。

 異能結界となった空間は、異能と心の繋がりによって手術台に形を変える。



 白衣を着た継葉は元々医者志望の少女だったが、事件に巻き込まれ現在の継ぎ接ぎの姿になった。一部が機械となった継葉は機械の整備をする為、桜満秋影から習った。

 この絶ち続ける絞首台(ブラッドブレンド)は刑事の母の正義感を受け継ぎ、医者の父から受け継いだ医学が合わさった精神空感は同業者の紅井捜月や他の関わった人物の影響を受けている。



「異能......結界っ!?」

「知らぬが仏、この世界は知らなくても動けない、知りすぎれば停止する罠」

「何が言いたい?ミス継葉」

「君は知らなかった。日本の最上をな」


 異能結界、期間限定的に売られる高いグッズアイテムの様なモノ。缶パッチですら五百円以上、これを異能結界に合わせるなら一撃一撃が必殺のモノとなり、高火力を付与される。

 体内に残された異力量をかなり消費、結界術も1%も消費しないのは財布の中がすっからかんになる。それに使い過ぎれば体に以上をきたし、死に近ずいて往く。



 零人が見せた刀から異能結界、これは自身が持つエネルギーを込めた。世界は動くモノが多く、風や地震に寄り零人は半永久的にエネルギーを貯めることが出来るが、身体に貯めるのならば身体から入る異能力の放出口が傷ついてしまう。



 名刀は固く、美しい。元々異能者が創った名刀は一般的に使われている刀と比べ物にならず、エネルギーの貯蔵量は零人の身体の約六倍。

 相手を自身の領域とも言える空間に入れれば勝ち、一振に大技をレベルの消費が必要になる為、修得と調整も必要な危険な技。


「メス」


 指を振るうとサヴィージ・ノースの胴体が分かれ、血も流れずに彼は宙に翻る彼は結界が閉じると同時に出血、苦痛の顔をしてかれは息絶えた。

 手を合わせると百を超える戦闘機が住宅街に落ちるも、悲鳴一つ聴こえない。



 何が起きたと思えば百足の尾が逃した数台を追いかけるも、ピクリと突然停止して灰へと変わって崩れ去る。尾が伸びていた方に向かうと、灰髪零人?が力尽きていた。



「はぁぁぁ......再生とか諸々、疲れたな。再生は後が良かったな」

「頑張ったねぇ。アレが君の異能結界か?範囲は私の十倍程じゃあないか?」

「ん?少し無茶した、寝る」


「うん、最高だよね!個人的にカレ_____」(誘)

「所で俺の元ネタのブーケ、要素がないんだが?」(零)

「発動時に花ちらつかせてるじゃん?」(誘)

「誰が覚えてんだよそれ......」(秋)

「過去編でチラリと、教会が現れるから......さ」(誘)


六月は結婚式の季節?らしいですよ。外国では。なので、零人君の番外編でも書こうかな。



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