第三章第一話...ナンセンス
どうも、自転車盗まれた黄昏誘捕です。一話だけ、何時も投稿していたので、ちょい見せ的な感じッス
「たく、うっぜーなぁ」
灰神零人は小さく呟いた。
思考を放棄気味の零人が久々に思考を巡らせる。意外にも結論は速く、それ故に結論は簡単に『面倒臭い』。
高級タワーマンションの地下駐車場、セダンの屋根に肘を置いて継葉から送られて来たレーダー探知機を使用し、迫り来るスポーツカーを探知。
──撒くために駐車場に暴走運転で逃げて来たが、本当に渋谷に行けんのかよ。
八月十三日、百足との全面戦争をするために俺も執事の使文と香夜十、学園都市から逃げてきた継葉の四人で渋谷に向かっている。
──外国の連中か?だとしたら"師匠達"の情報を探すんだが、今回俺達を追いかけ回しているのは、国旗的にアメリカか。
「君も去年からあのままではないのだろう?」
「まぁ、そうだな。色々変わった」
「腰に指した一物は、名刀だったりするのかい?」
「灰神家書庫から引っ張り出して来たわ」
「それ、大丈夫?」
「大丈夫だろ。知らんけど」
刀の山から一番上にあった奴を持ってきたが、爺ちゃんに聴いたら良いって行ってたし、今回は名刀持っていくなとも言えないだろう。
──良し!このまま失くしたって嘘ついて借りパクしよう。
「おやおや、来たようだねえ」
「零人様、決断を」
「ここらでアメリカ人と殺し合うとか、戦闘ができる団員並の実力を持つかも知れないし、正直...くそ面倒臭いんだよな」
平均アメリカ兵の実力は俺に劣る。が、科学力で特殊武器を生み出し、達人並に扱うから殺しにくい。
これが特殊部隊のデルタフォースが来られると、異能の持ち主かも知れないし、魔術を保有しているのは確定だから三つ巴になる。
五島が発した魔術、アレはおそらく本当だろう。だが、特殊部隊、アメリカならこの為に異能者を育てていても違和感はない。
黒人差別が酷い白人の国。皮膚が牛の様に黒く分かりやすい黒人とは違い、血液検査をしなければならない異能者なら施設で育成できる。この為に前大統領からねん蜜に計画し、この最悪なタイミングで攻めてくるとはな。
「結局殺るのかい?」
「数は?」
「車が三台、ジェット機一台」
「ジェットって、もう隠す気ないな......違うか、能力だろうな」
ジェット機で探索をするのは無理だような。金掛かるし、変態は直ぐに特定するから不意打ちを狙ってくる奴らが派手にそもそも動かないしな。風圧で窓ガラスが割れるから、今頃上は混乱だろうな。
無駄に体力消費をするのは悪手、このまま逃げれるだろ。魔術を使用できる俺、継葉は学園都市にいけるなら実力は本物。秋影さんが呼ぶくらい出しな、あの人は手放しで尊敬できる。
「逃げる」
「了解しました」
「駐車場の入口を開閉しておくよ。最善の一手だね、逃げるなら体力消費は大幅に減少可能だし、渋谷に入ればSATがやってくれるだろう」
「逃げるデメリットは使文が暴走ドライバー以外はデメリットがないだろ。自衛隊の方が強いだろうが、警察も無能じゃない。奴らが特殊部隊だった場合、日本は魔術の知識がゼロだから相手になんねぇだろうがな」
「行くぜ行くぜ行くぜ!!」
車に乗り込み、拳銃を構築する。いざと言う時、銃撃の準備は欠かせない。
──刀はリーチが長い、車内で振り回せない。近接ではナイフが得策だな。
エンジン音が駐車場内に響き、アクセルを踏むと加速Gに寄って身体がシートに押し付けられ、セダンはマフラーから青い炎を吹き出してゲートを破壊する。そんな暴走運転に冷や汗をかき、継葉も顔を引きずっている。
セダン橋を突撃して下の高速道路に移動、マフラーから二回炎が吹き出し加速。上に登って行き、下からは橋の様に見える道に差し掛かる。
窓からバックミラーを確認、計算して一発目の弾丸は追っての車体に当て、二発目は跳弾を駆使して左前方のタイヤを撃ち抜く。直後、弾丸が爆発を起こして車体は宙で翻り、地面に逆さまの状態になる。
ドアから地面に車が着地する前に四人、脱出しているのを左目で確認すると同時に車を脱出して、コンクリートの地面に百花を散らしながら静止する。
「君達、結局殺し合うんだね」
「上のジェット機に見つかったら逃げられないし、不確定要素はここで潰しておいた方が良いなっと、思っただけさ」
「高速道路で殺り合うとは、去年の私は想定していなかったよ」
「まぁまぁ、漁夫の利されたら困るんだわ」
「黒兎も捜月も、そう言い訳付ける。英時もだが......」
「それが七家何だわ」
「キミが、灰神家か......?!」
「そうだが?日本に来たなら先ずは挨拶を覚えろよ、外人」
「任務の為に、死んで貰うよ」
「日本語ペラペラじゃん。単純に礼儀がなってないな、騎士道もクソもねぇな」
見たとこ四人、いやあと二人いるな。目の能力が使えなくなった今、視線に敏感になってきた。早く、体の異常を取り戻さないとな。
──使文達には一人一人相手させて、俺は万が一を考えて、三人危なそうな奴らを相手するか。
体にエネルギーを纏い、身体を強化する。体に稲妻が散ると四人も反応し、俺に視界を合わせると俺は下の高速道路に降りる。三人が俺に続き、三人が視線を俺から離すのが見えた。
「やっぱり、三人で来るよな」
「ハイガミ、君を殺すのが最重要任務だ」
「灰髪の当主がフザイの今、キミが当主とみて間違いない」
「手っ取り早く、コロソウ」
「警戒して貰えてありがたいぜ」
ファーが着いたフードコートを着た男、ホーネット・トップガン。この部隊のリーダーであり、大統領から直属に命令されたアメリカ兵最強と謳われる男。金髪の軍服のギャローデット・ブラッカイマーとは親友であり、従兄弟。
二機のジェット機が急降下し、ライフルを乱射しながら零人に迫り来る。
黒髪の男から放たれる弾丸を躱しながら居合いと同時に斬撃を飛ばし、刀を中指に挟み、両腰にクロスさせ吊したナイフをも中指に挟みんで引き抜き、男達三人に斬撃を放ってバク転で機銃を回避。
距離を取って刀とナイフを宙に投げ、回転する刀とナイフが鞘に収まる。
首の骨をポキポキ鳴らした後、腰に吊るした刀を引き抜き、脚にエネルギーを集中させ、地面を蹴る。
「桜の舞・桜花一閃」
拳銃に寄って居合は防がれたが、斬撃を刀を振ると同タイミングで放つ事で拳銃を切断、黒髪の男の頬に深く傷を付ける。
黒髪の男、ロッキード・プリンスは左額から唇まで深く残る古傷をなぞり、親指で血を弾く。ロッキード・プリンスはコートの中からカチンコを取り出し、不気味に頬目に掛ける。
ロッキード・プリンスは元映画監督の経歴を持ち、数々の映画界に残る伝説級の名作を制作した。が、二十四歳の頃、経験は詰めたので軍に入った。線大統領に造られた線路を進むだけの人生だったが、彼のシナリオや演出は本物。
一年で銃剣の扱いは二ヶ月、能力は映画監督の時代から扱いに慣れている。当然結界術や魔術も習得。
「さぁ、Crank-in。術式展開」
「あっ......はい、カット!の奴じゃん。能力か固有魔術が映画関係だな」
「五月蝿いガキだ」
鋒に魔力を円形に束ね、右人差し指の指紋に鋒を重ねて血が溢れると紫色の円形は深い赤へと染まり、放出される。異世界の変化形は道翔叉・悠黐が生み出した居合術の派生、彼女は魔術に使用する魔力を結界の様に周囲に留め、範囲の中を把握していた。
零人の斬撃と居合の把握能力を使い、水鉄砲の如く跳ぶ魔力の一点集中砲撃。その一撃をカチンコで容易く弾き、一本踏み出し腰に吊るしてあるサバイバルナイフを投擲する。
「反転した力」
投擲されたナイフに刀身が触れるとナイフは物理法則を無視し、地面に落ちる。刀は金色のオーラを纏い、高速道路を埋め尽くすレーザーが放たれた。
......はずだった。
刀を振るう寸前、ロッキード・プリンス以外あらゆるモノは時が止まったかの様に硬直。カンっとカチンコの音だけが静寂に響いていた。
「cutだ」
時は動き出し、刀身に纏ったはずの魔力は消滅し、振るう瞬間に見た停止した世界ではなく、振った結果の光景が、零人の視界に広がっていた。
──時が止まった世界に入った、そう思えてしまうほどの幻覚。時が止まったのか、それともロッキード・プリンスが俺の背後に瞬間移動した錯覚なのは知らない。でも............。
「私達は、アメリカなのだよ」
「認識を間違えていた。お前、此処で殺しとくよ。間違えた、NoNo......お前らだな?」
七家の元ネタは競走馬
「俺の元ネタは何だろうか?帝王か?」(捜)
「なら俺は名優と言われ」(殺)
「いや、馬の人生。人間のエゴで走らされる感じのやつなんだけど」(誘)
「つまんな」(迅)
「経済動物なのか、捜月さん達」(紅)
「分家も含まれるよ」(誘)
「僕もなんだ」(黒)
「いや、君は......」(誘)




