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第二章 庇委籠 ⑧

朝6時30分頃。私は起床した。上層部に連絡を取った。祝音さんの家に行きインターホンを鳴らした。

「おはようございます」

「おはようございます」

「朝食の準備をしていますのでゆっくりしてください」

「はい」

祝音さんの家の台所借りて、朝食の準備を始めた。祝音さんは若干寝ぼけているのか、少しぼけ~としながらソファに座った。朝食ができた。今日の朝食は簡単にスクランブルエッグにソーセージと食パンだ。私は、食パンにバターを塗り、別々で食べた。祝音さんは即席ホットドックみたいに食パンにスクランブルエッグとソーセージをのせて食べていた。朝食を食べ、お腹が満たされた。これから、会議の時間だ。

「すみません、これからのことについての会議があるのでここでゆっくりしていてください。まだ、家の外には出ないようにしてください。窓などは開けても大丈夫です。テレビや一応ゲームも用意されているみたいなのでゆっくりしていてください」

祝音さんはこくんと首を縦に振り、了承してくれたので、会議に向かった。会議に向かう道すがら、私は祝音さんの今後について考えていた。まず、祝音さんの今後だが、心配なのはお金だ。援助金が出るとはいえ、家賃補助などはあるとはいえ、自由に使えるお金はない。祝音さんの親御さんが貯めていた貯金が相続されるとはいえ、未成年でましてや小学生だ。減ることがあっても、増えることがない。他にも、他の寮生は何とか外に出られたり、人と会ったり出来るけど、出来ないという問題もある。他は、他の職員が対処できないというのもあるな。私がやっても良いが他の人が相手できなくなる。他にもまだまだありそうだな。

そんなことを考えていると会議室に着いた。その部屋には、警察官だと思う人とスーツを着た上役だと思う人がいた。それに、今までサポートをしてくれた女性もいた。一通り挨拶を終えると席に着いた。女性が司会をし、会議が始まった。

「えぇ―。会議を始めます。今回の議題は、祝音さんについてです。まずは、すでに決定していることについてです。3つほどあります。一つ目は、祝音子乃さんの両親の死亡についてです。これについては、祝音子乃さんは罪になることはないそうです。佐藤さん、あっていますか?」

「はい、祝音子乃さんが能力で故意的ではないのと能力の発現には心に大きな変化があることで発現するとのデータがあるため心身が不安定だったことも考えられる。さらに、未成年であることからも罪にしない方が良いとこちらで判断しました」

「なので、祝音子乃さんが罪になる心配はありません」

それは安心だな。これに関しては、妥当な判断だと思う。だが、警察側はそうはいかないか。今回の件は、公に知られている。だから説明しなければならない。メディアへの対応が面倒そうだ。

「二つ目は、祝音さんの当面のお金の問題についてです。援助金はありますが、他の人と差を津得ることはできません。特例にはできないとのことです。まだ、確定ではないのですが、ここにいる小彼然士を通して、援助することにしました。要は、扶養者になってもらうということです。なので、あとで確認を小彼然士と祝音子乃さんの双方に確認を取ります」

少し驚いたがまぁ当然だろうなという気持ちだった。何となく理由は分かるが、一番給料が変えやすい私を選んだだけだろう。

「最後は、祝音子乃さんの両親の弔辞についてです。ここの施設を借りてやりたいと思います。その際には、警察に協力していただき、安全の基行う予定です。日程などの詳細の情報はまだまとまっていないです。なので、今後もご協力をお願い致します」

女性は深々と腰を曲げてお願いをした。私も席を立ちお願いをした。

「私からもお願いします」

私も深々と腰を曲げてお願いをした。すると、みんなが同意してくれた。正直、ありがたい。私主体で進めたいのだが、他の仕事が多すぎて手が回らないからできるだけ力借りて、祝音さんが満たされるような内容にできればと思う。

「ありがとうございます。次はこれから祝音子乃さんが生活する上で留意することの意見を出していただくとありがたいです。資料にはこちらである程度候補は書いているのですが急なことと私では力不足で考えが及ばなかったので皆様のお力を借りることにしました。この議題を11時30分の30分間まで行います」

それから、様々な留意点が出た。今回の留意点は、留意点を出来るだけ多く出し、次からの会議で順序付け、対処法などを考えるそうだ。11時30分になると会議は終わった。これから、祝音さんの元に行ってお昼ご飯の準備をしなければ。会議に参加してくださった人たちに挨拶を済ませると会議室を出ようとした。すると、今までお世話になった女性が来た。

「今大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。」

「扶養者になる話を勝手にしましたが大丈夫でしたか?急なことの連続だったので一番適任な人だったのでお願いしてもいいですか?」

「大丈夫ですよ。扶養者というものがあまり分かってはいないですが、親の代わりみたいなものですか?」

「似ていますけど違います。経済的な支援者と言う立ち位置になります。できれば、養子縁組になってもらいたいです」

「う~ん」

私は悩んでいる。扶養者になることは仕方がないことだとは思うが、養子縁組はちょっと良くない気がする。これを前例に、自分が養子縁組になれるという形を作ってしまうことは面倒にはなるが最悪大丈夫だ。一番気にしているのは、仕事柄、依存されるのが駄目だ。祝音さんに事情を話して納得してもらうように頑張るのが良いとは思うけど。私が仕事でやるのはあくまで支援だ。依存もしくはそれに近い形になってしまえば仕事ではなくなってしまう。ここからは、どれだけ許容するか、どこまでやるのがいいのか。分からない。一人で考えることではないのは分かっている。特に祝音さんと一緒に考えなければならない。だから、今は決められないな。

「すみません、経済的な支援をすることには大丈夫ですが、養子縁組になるのは今決めることができません」

「分かりました。よかったです。急なことを言って申し訳ありません。それと、小彼さんを扶養者に選んだ理由は、小彼さんの給料の変更が一番しやすかったからです。小彼さんは今まで、初めに決めた、この施設ができて以来何となくで決めた給料から変わっていないのでいい機会だと思い大幅に増やしました。特に小彼さんしか対応できない人がいる上、就業時間がほぼ24時間。小彼さんしか対応できないことが多すぎるのでこれぐらいしかできないというのが私たちの不徳の致すところです」

「大丈夫です。それを理解して仕事をしていますので。それに、就業時間24時間にしないために色々とやってくれているので実際は皆様と同じぐらいの時間ですよ」

本当にそうだ。出来る限り私が出なくてもいいように食事もできうる限り、自動で配給できるシステムを作ったり、相談業務以外は全て任せている状態だし、レポート作成は私が勝手にやっていることだから仕方がないし、相談に集中できるからありがたい。

「皆様のおかげで仕事に集中できているのでこちらが感謝しなければならないとこです。もう12時を回ってきたのでご飯を作りに祝音さんのところに戻りますね。あと、言うのを忘れていましたが祝音さんへのお菓子ありがとうございました。すべて食べていたので喜んでいたと思います」

「いえ、喜んでいただけたら何よりです。祝音さんが美味しいものを食べられるように共に頑張りましょう」

「はい、では行ってきます」

私は会議室を後にし、祝音さんの家に向かった。昼ご飯は何にしようか?祝音さんは肉が好きそうだし、肉料理か。いや、昼は、もうちょっとあっさりしたのが良いか?祝音さんに聞いてからでいいか?提案できるように少しは考えるか。肉なら、肉うどん、鳥のサラダ、アスパラガスの豚バラ巻きぐらいかな。うどんがいいな。楽だし。他なら、きつねうどんとかおにぎりとかでもいいな。などと考えていた。家に着いた。

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