破られる城門
「うおーー!!」
ドッカーーーン!!
げっ……!やられた!
丸太を積んだ手押し台車が、城門に思いっきり突っ込んだ。
ギギギ……。
「…………」
どうにか耐えられた。
でも――こんなの、何回もぶつけられたら保たんぞ……
城門が大きく揺れている。
俺の身体である石垣にも、その衝撃が伝わってくる。
そして――
「せーのっ!!」
ドッカーーーーン!!
「うわっ!」
まただ!二度目の衝撃。城門が軋む。
やばい!このままじゃ、本当に壊される!
早く、あの敵をやっつけてくれ!
城壁の上から矢が放たれている。
でも、敵は盾を構えている。
なかなか止まらない。
そして――不味い……
城門の感じだと支えているつっかえ棒が――もう折れてやがる……一本。また一本。
木の棒が限界まで軋んでいる。
これ以上は――保たない。
どうする!?俺にはどうすることもできない。
ただ、城門の衝撃を石垣として感じ続けるしかない。
その時だった。ならば――俺が!
そして――せーのっー!!
ガガガガーッ!!
「うわー!?」
城門を――ものすごい勢いで扉を開けた!
バタン!
大きな音とともに、城門が大きく開いた。
すると――ドン!
「うわっ!」
城門に突っ込んでいた手押し台車が、その勢いのまま城内へ押し込まれてきた。
「押せ!」
「もっとだ!」
兵士たちが一斉に台車を押し込む。
そして――俺が閉める!!
ガタン!
城門が再び閉じられた。
「…………」
手押し台車ごと――城内に入れて、閉じ込めてやった!
「…………」
城門を壊される前に、まさか自分たちから門を開けて、攻撃に使われていた台車を城内へ引きずり込む!どや?
敵の兵士たちも、何が起きたのか分からないようで、城門の前で呆然としている。
「…………」
いやぁ。戦争って、本当に何が起こるか分からないな。俺は石垣として、ただその一部始終を見届けていた。
そう思った瞬間――
ほゎん……。
また、あの感覚がした。
身体の奥から、何かが満ちていく。
このタイミングで?最後まで見れないのか?
さて。
次は何に転生だ?




