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神様のおねがい  作者: もやしいため
第十四章:集う三神
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武の極致

理熾君のことは色々聞けたし、次は私たちの番ってことだね。

まずは自己紹介から始めようか。

私は戦神(せんじん)の二つ名持ち、五十鈴(イスズ)穂波(ホナミ)

経緯はヴァルトルで話した通りなんだけど、もう少し詳しく話せばいいのかな?


スフィアに来たのは、小学六年生の初詣に行った帰りの十二歳のころ。

異世界にある、夜須旗(やすはた)神社…あぁ、神殿みたいなものかな。

そこからの帰り道、高校生と鬼ごっこで理熾君にバトンタッチした後、気が付くと詩織と一緒に白い世界に立っていた。

二人して景色がガラリと変わったことにビックリして、思わず抱き合ったよね。

私は詩織と笑い合うけど、理熾君は渋い顔して「ほんと、アレはないよね」と呟いていた。


あ、そうか。

理熾君は一人であのひたすら白くて怖い世界を通ってきたんだっけ。

そう思うとやっぱり『開き直り』が上手だよね。


思わず「ふふっ」と笑ってしまう。

考えても仕方ないのには前面的に賛成するけど、だからって考えられずにはいられないはずなのにね。


さて、呼ばれた本題だね。

私たちは神様から『増えすぎた魔物の討伐』をおねがいされた。

え、正反対?

そのラザフォードって人が何を言われたか知らないけど…詩織、私たちはそう言われたよね?


うん、だよね。

まぁ、私はゲーム感覚で面白そうかな、って最初思ったけど…全部現実(・・)だからさ。

『運動できる』のと『殺せるか』は全然別。

隣の家の飼い犬が死んで大泣きした覚えもあるし、無理だって私たちも断ろうとしたんだけど…事務的に無視されたね。


理熾君のときも同じだったんだね?

はははっ、あの神様何だか小物だよね。

ま、最終的には私たちも頷いたんだけど、やっぱり好奇心には勝てなかったよ。

ほら、理熾君に『こんな体験してきたよ!』って自慢したかったのに、こっちに来ちゃったら意味ないよね。


それにしても、今考えても小学生…子供に魔物(モンスター)退治とか依頼するって無茶だよね。

人材不足にも程があるんじゃない?

多分私たちの次が『十三歳の理熾君』なわけだしさ。


後の経歴ならヴァルトルで話した通りなんだけど、何か質問あるかな?

ちなみに二国内の扱いは余り聞かない方が良いよ。

武力だけで重役に成り上がってるから、嫉妬は酷いし嫌がらせも多かったからね。


ま、直接嫌がらせしてくる馬鹿は『正式な抗議』で潰して回ったから、あるときを境に無くなったけどね。

詩織も似たようなもんじゃない?

ニヤッと笑って視線を送ると、同じような顔をして頷いていた。

うんうん、私たちって何だかんだでやること似てるんだよね。


え、間接的なヤツ?

うーん…私はあんまり気にしなかったけど、独自の部隊を作るのに手間取ったらしいしその辺かな?

後は経費の申請が通りにくいとか、折角育てた部隊員(メンバー)を引き抜かれるとか?


そういうのはきっちり手順を踏んでくるから仕方ないよね。

………何なの、理熾君。

その諦めの表情は。


え?

あぁ…そういえば引き抜かれていった部隊員はみんなあっさり昇格するよ?

そりゃそうでしょ。

魔境の最前線で生き残ってて、しかも指揮取れるレベルの熟練者引き抜くんだよ?

内陸の『ぬるい部隊』に入って埋もれる(・・・・)ような人材なわけがないじゃない。


え、そんな『国力が安定化した原因』とか言われても…魔境で鍛えられた仕官が内陸で仕切れば安定するってこと?

魔境の戦線を維持してたのは私たちの部隊なんだけど…何か釈然としないものが…。


「馬鹿言え、知らずに士官を量産していたお前たちは、嫌がらせの引き抜きが通用しなかったんだよ。

 元部隊員は、いつまででも指揮官だった戦神と術神(おまえたち)の『配下』だ。

 そいつらが内陸部の指揮に関わってるなら、国の軍事を牛耳ってるのと同義。

 発言権が小さいわけがないし、むしろ現在進行形で『信者』を増やしてるだろうが。

 今となっては『嫌がらせ』じゃなくて、単純に『派閥作り』のために引き抜かれてるに決まってる」

「え…そんなことになってるの…?」


ネーブルの言葉に思わず目を丸くする。

詩織も似たような顔してるし、普通そんなこと考えない…って、理熾君は何やれやれって首振ってるのさ!

がーっと理熾君に詰め寄ると視線を逸らしてしまった。

むぅ…ホント相変わらずなんだから。


もう良いけどさ…じゃ、ステータスの話に戻そうか。

紙とペンはある?


…うん、ありがとう理熾君。

それが《亜空間》ってやつだね?

<空間使い(ディメンショナー)>ってホント便利…って、その上の<重時空間士(ジ・クロノス)>だっけ?

行軍に一人連れて行くだけで…え、行軍とかしない?

あぁ、ここへ来た《転移門》ってわけね…うっわぁ…何それ反則じゃない。


本当に呆れてしまう。

思い付きで取ったとか言いつつ、ここまで考えてたんじゃないかと感じさせるよね。


さて、改めて。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

名前:イスズ ホナミ

年齢:17

職業:武の極致

Lv :136


スキル

パッシブ

身体支配Lv15

装備拡大Lv10

武術指南Lv8

戦術指導Lv5

効能過大Lv4


アクティブ

神気Lv17

神威Lv12

神眼Lv8

臨界突破Lv10


ユニーク

神使(しんし)Lv12


戦神Lv25

 ・戦場の絶対者(教化流布:パッシブ)

 ・激戦の支配者(眼識収奪:パッシブ)

 ・纏災激化(能力極大強化:アクティブ)

 ・覇軍狂歌(管理下全狂化:アクティブ)

 ・戦術理論(戦況整理補助:アクティブ)


加護

戦神の祝福(タクティカルマルス)

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


いやぁ、いくらポンポン上がるからってここまで五年も掛かったんだよねぇ。

ゲームと違って復活(リスタート)とかできないから、あんまり危険なことばっかできないしさ。

ま、安全ばっかりでもなかったから困ったもんなんだけどね?


「って、あれ?

 どしたのみんな?」


私が書き出したステータスをジッと睨みつけてラボリ組みは固まった。

お読みくださりありがとうございます。


さて、お待たせしました。

ようやく穂波のステータス公開です。

せっかくなのでスキル概要を想像してみてください(笑

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