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血濡れの魔女は夜と踊る  作者: ウミノリリオ
第二章 荒れ地の母は地に堕ちる

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                  ——————————てる




 ————————してる

 

                  ——————愛してる



   ——————愛してる

          ——————愛してる


                   ————愛してる

               ————愛してる


 ——愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる




 ——もう誰もいなくなった夜の村を、一人の女と黒猫が踊るように駆けている。

 クスクス、クスクス。

 くすぐるような笑い声、軽やかな足取り。一人と一匹は、今日も楽しげに夜を舞う。


 人の気配の消えた家々の間を走り抜け、

 農具の置き去りにされた畑でくるりと身体を翻す。


 夜は好きだ。

 人々の悲哀も、憎しみも、全て隠してくれるから。

 そしてそれら全てを、月だけが暴いてくれるから。

 だから彼女は今日も夜に踊るのだ。 

 今日も愛を唄うのだ。

 

 ——と、村の一角、そのはずれ。

 不自然に焼け落ちた小屋の前で女は足を止めた。

 そして何かに気づいたように、月を見上げ静かに微笑む。


「あら、また私の愛すべき『踊り手』が現れたようね」


 紅い瞳に荒れた大地が映る。

 祈りが途絶え枯れ始めた地に、それでもなお種を蒔く女の姿。


「荒れ地に咲く悲しき母の祈り——いいわ、あなたもまた血を捧ぐのなら、受け入れましょう。だって私は、あなたのその悲劇すら、愛しているんだもの」


 女は月に向かって薄ら笑みを浮かべ、高らかにそう宣った。

 足元の黒猫が、その声に尾を振って応える。


「——さあ、踊ってらっしゃい」


 一人と一匹の影は、静かに夜に溶けていった。

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