閑話 続けてるつもり
待ち受けていたのは、
異世界人の待ち伏せだった。
特捜隊はかろうじてその猛攻をくぐり抜け、
三班の到着を今や遅しと待っている。
「残念なお知らせだ」
無線越しにニカイドウは皆に知らせる。
「熱海駅付近で、
ゼータ・ディアスタシとエゼキエルらしきものが現れたそうだ」
その一報はなんとか持ちこたえていた一班と警察の機動隊たちの心をくじく。
彼らは口にこそ出さなかったが、
ゼータ・ディアスタシの助けを心待ちにしていた。
「実は、突入前に熱海駅の付近で異世界人が暴れている、
という知らせがあったんだ。
すでに君たちはそちらに出払ってしまっていたので、
現地の警察に何とかするよう指示をしていたが。
どうやら、
そちらを助けにゼータ・ディアスタシは現れたらしい」
間の悪い。
いまだに窮地に立たされている彼らは、
一様にそう思った。
「……いや、我々で何とかしよう。
特捜隊がいなかった方へ彼が向かったなら、
ここは特捜隊に任されたと言うことだろ?
なら、信用に応えなきゃ」
ディメンション・エックスを装着したミズノは、
そう言ってさらに前にでる。
彼の装備は既に傷だらけで、
中の彼自身もかなりの深でを負っている。
「三班はあと五分もあれば到着する。
もう少しだ。
何とか耐えてくれ」
そこでニカイドウの通信が途絶えた。
ミズノは士気をこぶするため、声を張り上げた。
「特捜隊!
行くぞ!」
だが、
ミズノのその意気込みを消し飛ばすほどの歌声が全てを飲み込んだ。




