Ep.51『神の住まう国』
※本作は、植物や違法薬物にまつわる描写が含まれますが、麻薬・麻薬戦争をモデルとした架空の物語であり、実態とは異なる部分があります。また、著者は本作により、麻薬に対するいかなるスタンスも表明しません。
傾いた二トントラックの荷台から、土砂のように零れてくる緑色の雪崩。「もう少し品の良いやり方はないものですかね」苦笑するマツシマ。拾い上げる、丸められた百万ダラの札束───私室のウォークインクローゼットに入るたびに増えていく、仕立てのよさそうなオーダースーツの数々。セスタの仕業だろうが、どれも趣味がいいから目くじらを立てられない。───大海を隔てた先のプライベートバンクからかかってくる、金融商品についての電話───毎秒湯水のごとく洗浄され、分散させたカルテルの口座に流れ込んでくる大金。───真昼間から乱交パーティーに興じるカルテルの連中と、魔薬の過剰摂取で泡を吹く風俗嬢の裸体───粉砕された助手席の窓と、それによって噴出した血液が、ダッシュボードをどす黒く染める───指先ひとつのトリガーで、接近してきた敵のピックアップトラックを爆破し、民間人を引き摺りながら警察署に突っ込んでいくそれに、追撃の魔法を放つ───法執行機関に綿密に張り巡らせた賄賂ネットワーク。歓楽街で未成年の女を買った政府高官への恐喝───全裸の女児を暴行して恍惚の表情を浮かべる異常性愛者と差し向かい、その一部始終を収めた写真をテーブルにばら撒く。───「我々は、この武力的蜂起に屈しない。」というプラカードを乳房に縫い付けられた女の死体が、巨大なつり橋のケーブルから吊り下げられている光景───。
「光に眩まされたの?確かにリゼルキルトくんは、一人でマフィアの幹部を殺してきた。でも、まだそれが通じると思ってる?」
そうだ。僕は、ひとりで変貌したあの光のことを、引き摺っている。
そうだ、僕は。
僕は───。
「キミは、たったひとりでここまで来たんじゃない。」
*
四方を隔壁に囲まれた実験装置。
バハラータのフロント企業に、アメリクスの最先端企業が突っ込むような金額をかけて集めさせた理論物理学者。それが、この実験装置を作り出した。
検めたアザルベーダが、興味深そうに嘆息する。
「この研究機材で、一生遊んで暮らせるのではないですか?リゼルキルト殿。」
「アタシもリゼルキルトくんも、もちろんそこの人も、今の時点で人生三回くらいは遊んで暮らせるわぁ。」
呆れたようなセスタの言い草に、僕は肩を竦めて見せ、遠くに座っていたマツシマは感情の読めない瞳で笑った。お前の資産総額のほうがよっぽど呆れる、と僕は視線だけで言ったが、どうやら通じなかったらしい。
僕とマツシマがあと人生三回全ての時間を浪費に費やしても、魔薬によって得られたダーティーマネーが底をつくことはないだろうが、このセスタとかいう女は、それを大隊規模で開始してもお釣りがくるほどの金をため込んでいるだろう。おおよそは何かしらの債権や株式、暗号資産や不動産投資に回されているから、預金残高という面では僕らと近しいかもしれない。
「私とリゼルキルトさんを並べられるのは、釈然としませんがね。」
遠くのテーブルで酒を呷っていたマツシマが付け加える。
「では、教えてくれますか?カルテルの中で秘匿されていた、私だけが仲間外れにされていた実験装置の、その成果というのを。」
少なくとも、僕やセスタが一人では触れもしなかった実験装置。そこに取り付けられたスイッチを、アザルベーダは見知ったように次々と起動させていった。今日初めて見ただろうに、その迷いのなさとは清々しい。
「MSCSが魔法を発動するときの再現を、この隔壁の中で行っているわけですか。」
「熱量操作系魔法のレプリカを、更に魔法効果を低減させて発動しています。」
「しかも、MSCSとは比べ物にならないほど低強度の魔法だ。」
僕が付け加えた通り実験領域、通称『箱庭』の中で走った魔法は、小さな光を灯すに留まり、人体を、ときには戦闘機を砕くような破壊力を見せることはなかった。
「……MSCSの基幹プログラムを、自分たちで再現したんですか。」
魔法で生み出された光がゆっくりと消えていき、それを見届けてマツシマが言った。驚きとも叱責ともいえない、微妙なトーンだった。
否定しようとした僕の言葉を、セスタが代わった。
「世界で数人しか知らない基本構造よ。流石のアタシでも知らないわぁ……知っている人を知っている、というくらいだし。」
言葉足らずな彼女の言葉を僕が引き取る。
「汎用MSCSの基幹部品を流用した。ブラックボックスは開けた瞬間に内部構造が失われる。翻って、開けなければ失われない。」
「それを、どうやって観測装置と一体化するような部品に作り変えたんです。」
「やっぱあんたはお行儀が良すぎるな。そこを金の力でどうにかできてしまう。それが、僕らの素晴らしき力だ。」
結局は、最初の金の話に回帰してしまった。
「魔法陣の所有者は、エイジアの中にはコウライと東都国にしかないからな。」
ぷっ、とわかりやすく噴き出したセスタを思わず見やる。
僕の説明のどこに瑕疵があった、と抗議の目線を向ければ、気色の悪い花飾りを構ったセスタは心底おかしそうに言う。
「魔法陣、」
アザルベーダとマツシマは、セスタの揶揄うような瞳とは全く違う、困惑したような瞳をしていた。
「ドウリョ・クガカ・マテリアル、全東都法機監督公社。どちらの研究開発部門でも魔方陣を取り扱っているし、魔法陣所有者が各一名ず、」
「リゼルキルトくんって、新しい知識の収集が論文か専門書ばっかりだから、語彙が古いのよね。」
「下らん。意味が通じればいい。それに、わかりやすい」
僕が最新の研究を理解するために収集した知識が”古い語彙”とされるのなら、それはもはや魔法工学領域の研究が遅々として進んでいないということになるんだから、揶揄するべきは情けない魔法研究者共だと思うのだが。
「まぁ、そうでありますね……」
取り繕うのが下手くそなくせに、アザルベーダは僕の隣に来て上目遣いの目線を向けてきた。「ボクは理解者ですよ?」とでも言いたげな姿である。む、……とセスタが明確に不機嫌になったので、さっさと専門領域の話に逃げ込む。
「魔法の基本構造、MSCSの基幹プログラムを知っている人間は公式で世界に五人。アメリクス、西洋連合、コウライ、シャムアマート、東都。非公式で二人。シニカ、キツィリト。全世界合計八人。
全員が官営・民営様々だが、実態としては全部公社扱いの半政府組織内企業の最高意思決定会議に所属している。彼らが魔法をどこまで理解しているのかはわからないが、奴らが量産する基幹部品だけがMSCSを作動させる。」
「西洋連合の所有者を知ってるわぁ……!彼女、アタシのことを世界で一番気に入った女、なぁんて言うくせに、基幹プログラムの話だけは絶対にしない。仄めかすことすらしてくれない。
彼女、心臓にペースメーカーを入れてるの。どうしてか知ってる?」
しっかりと仕事モードになってくれたセスタの話は、当事者の視点に立っているから抑揚がない。それでいて、そういう無味乾燥な話が一番信用できると、僕は知っている。
「ペースメーカー、に、絶対に知られてはいけない情報……」
マツシマは努めて表情を見せなかったから、アザルベーダが思案した。元反政府組織の少女は、そういった血生臭い話に鼻が利く。
「デッドマンスイッチ、でありますか……?」
「えぇ、そうよ。」
もちろん、血生臭い話に鼻が利くのは僕も同じだ。
心臓に埋め込まれたペースメーカー。肌身離さずに持ち歩く基幹プログラムのデータ。魔殻コートで覆われた記憶媒体型MSCSは、どんな高圧魔力線も、放射線も電磁パルスも受け付けない。きっと、ペースメーカーが心肺停止を感知した時点で、その女の持つ二つの基幹プログラムのデータのうち一つが破壊される。それはペースメーカーから発される魔殻コートを貫く、特定の振動波によるものだ。
そして、それが発動した暁には、すでに、残り一つの記憶媒体───脳は、機能停止した後だ。
「彼女はまだいい方。キツィリトの所有者は、もう二度と地上世界には出てこられない。本当に、人間記憶媒体として扱われている、なんて噂よ。」
魔法の出現からもう少しで一世紀が経つ。西洋連合は血統による継承を一度済ませた。しかしそれだけだ。セスタと友人であるという彼女はレズビアンだから、子孫は残せない。
彼らは、この戦闘基幹システムの構築に成功した。そして次は、その継承の仕方についてを、考えなくてはならない。
「ファミリア・ナイフを貸してやったらどうだ?マツシマ。」
「……これは、私の祖父が作ったものですからね。私が作ったものではない。それに、」
マツシマの目が、ちらりとアザルベーダを窺った。僕はそれを、見逃してはやらなかった。
「血脈に捕らわれるのは、窮屈でしょう。」
彼の瞳がなびくのは、彼がその懐に仕舞っている、世界最初のMSCSの所為だろうか。
マツシマの祖父は、いわばMSCSの開祖だ。魔法の発動原理について、マツシマは何かを知っている。僕らのこの研究も、彼から見れば児戯に等しい。内心では僕らを嘲笑っているかもしれない。
彼が何も知らないと思ってやるほど、僕は馬鹿でいさせてはもらえないし、それはこの男も同じだった。僕らは同じ方向を向きながら、その実、利き腕のナイフを、常に相手の喉元に突きつけている。
「そうだな、マツシマ。」
アザルベーダとマツシマは、その後『箱庭』実験を何度か繰り返し、魔法効果増幅のための付随プログラムについてをあれこれと論じていた。音速を上回り、軍用魔法の威力すら凌駕する、対適合者用のデザインキャスト。
アザルベーダは一時期、市販のMSCSカートリッジのプロテクトを突破して、付随プログラムを書き換えたこともあったらしい。MISURANIAの武力闘争に使われたMSCSのうちに、そうした汎用魔法のリミッター解除商品が多数混入していたことはわかっていた。
今回も、新型魔法開発の要件定義に多大な貢献をしてくれるはずだ。
「光って、眩しいわ……」
「あぁ、そうだな。」
二人が話し込む中、実験室の片隅のベンチに座った僕へと、セスタが近づいてきた。すぐ隣に腰を下ろし、人前なのに珍しく、甘えるように肩に頬を乗せてくる。
「だからなのかしら。」
セスタの表情は、僕にはどうにも読めなかった。だが、少なくとも上機嫌ではなかっただろうと思う。
「みんな、最後には、光を頼るじゃない。」
その髪色と同じように、セスタの表情からは色が抜け落ちていた。そんな顔が珍しくて、しかし、それがどこまでもセスタ・クリスタルベリーの表情なのだと思えて、僕は思わず、実験装置を前にはしゃぐ光に手を伸ばした。
*
できることなら航空機など乗りたくはなかったが、仕方なく僕は保安検査場を通り、ファーストクラスの座席に背を預け、ぺらぺらの毛布で一夜を飛び、不味くはない機内食とシャンパンを飲んで、とある国に下り立った。
「リスクヘッジだ。」と言った僕に思案したマツシマは、僕より一つ早い便で既に到着している。少し前に、吹けば飛ぶような小国の民間航空会社の便を使った敵対魔薬カルテルの幹部を、旅客機ごと破壊したことがあったが、マツシマにわざわざその話をしてやる手間が省けてよかった。
輝きが降り注ぐガラスのトンネルを歩き、周りの連中とは規格外に小さいキャリーケースを取り上げて、用を足してターミナルに出た。
清潔な空気を吸い、胸が空くような思いがした。この国は、他の東洋の国よりも、明らかに空気が綺麗だった。
エスカレーターを下ったところにあったコンビニエンスストアに入り、丹念に梱包されたサンドイッチとなんと書いてあるのかもわからないペットボトルの飲料を買った。マツシマを通じて、税関を通り抜けられる額の「エン」は手に入れていた。
キャリーケースを転がしながらサンドイッチを食べ、丁度いいところにあったゴミ箱に殻を捨てる。片手だけで開けたペットボトルの中身を半ばまで飲み、いつか精製工場の視察に行ったシニカという国の茶を思い出す。
ふと視線を向けた先、紫煙を纏いながら出てきたマツシマが言った。
「ようこそ、神のいる国へ。」
マツシマの故郷、東都国のことだった。
エリスロキシリンは、アメリクスからメヒクトの方へと下り、MISURANIAのことで記憶に新しいニキラノアを更に下ったところにあるグランナダラ共和国で栽培されていた『ロキ』を基原植物とした化学物質だった。還元や調製の作業の果てに、僕らが発見した新たな魔薬には、エリンという名前をつけた。
白い結晶として使用されることの多いエリンには、白い悪魔、黄金の粉、白亜の原油、と様々な通称がつけられ、そして、その威力は、僕らの想定を凌駕した。その精神依存性と、脳を突き抜けていく昂揚は、魔薬市場を飛び出して、エリン市場を形成するに至り、末端価格はヘイローやヒュドラとは比較にならないほど跳ね上がった。
もちろん、そこで話が終われば全人類幸せのハッピーエンドだったわけだが、今回ばかりは相手が悪かった。ロキは、グランナダラ共和国で栽培されており、そこには、魔薬ビジネスがこの世界に誕生してから虎視眈々と商機を狙っていた大悪党が潜んでいた。
全世界に流通したエリンは解析され、アステアお手製の精製法は瞬く間に模倣された。技術で言えばアステアが上。僕らのエリンは使用者の間に固定のファンができるほどの出来だった。しかし、薄利多売に淘汰された。
圧倒的な生産力と国内シェアを奪い取った魔薬カルテル───グランナダラ・カルテルの誕生だった。
通称『聖廟』こと、エミリア・カテドラル率いるグランナダラ・カルテルは、エリン市場の中で不動の地位を獲得した。生産者カルテル、とも称される彼女たちは、流通するエリンのおよそ三割を自国で生産し、売り捌いている。
肌の内側を節足の虫が這いずっていくような不快な感触。エミリア・カテドラルの第一印象はそれで、そして、それは今後変わることがないだろう。僕の肉を貪って私腹を肥やし、その力で肌を喰い破って産声を上げたあの虫に。
最悪なのはそれだけでなく、彼女の持つもう一つの特性にあった。
「エリンの適合者、か。」
エミリアは、エリンの適合者。つまり、魔人化の素養を持つ人物であった。僕とマツシマの意見は大方一致していた。
「最恐の魔薬とは、私たちがこれまで生み出してきた魔薬の何をも差し置いて、エリンがその席を占める。そんな力を手に入れたカルテルのボスなど。」
「あぁ……あるいはモルヒネの適合者に匹敵、超えるかもしれない。」
僕らのカルテルにおいて一番の引きこもりで、それでいて最も凶暴であるアステア。彼女の基原植物を思えば、アステアの力の強大さにも納得がいく。故に、エリンの適合者に僕らはこうも危機感を共有し、わざわざこんなしみったれた島国に遠征するに至ったのだ。
「本当にいると思うか?この国に。」
空港から直通している地下鉄駅への清浄な道のりを見て、思わず問いかけた。
この国には、捨てられた注射器が堆く積み上げられるような雑踏が、果たしていくつあるだろうか。一つもないかもしれない。エリンやヘイロー、ヒュドラの流入量を見ても、それは明らかだった。
「古来から、ヒュドラの原料である麻を扱いながら、その生理活性に気付かなかった幸運な国ですからね。薬物汚染でいえば、世界で最も清浄な国かもしれません。」
「そんな国に、エリンを啜るようなジャンキーがいるとでも。」
さっきから臭うそれの正体が、マツシマのスーツに染みついた煙草の匂いだとやっと気づいた。
マツシマは、先んじて買っていたのかICカードですんなりと改札を通過し、僕は見慣れない硬貨を感覚で券売機にぶち込み、なくしてしまいそうなほど小さな切符を買った。
改札を抜けて合流したマツシマは懐かしむような、というよりは、どこか見下すような、妙な感傷を湛えた瞳で、清潔な地下鉄線ホームを見渡した。
聞いたこともないような言語で話す僕たちが珍しいのか、通りすがる連中が度々僕らを見ては目を逸らす。
「しかし考えられますか。あんなことをしでかした小娘が、ただの人間だなんて。」
「そうだな。」とだけ呟いて、時間通りに到着した電車に乗り込む。マツシマを差し置いて座ったシートで、切符の文字を見つめる。マツシマが教えてくれた駅の名前、というより、街の名前。
───上那川県神崎市。
マツシマが生まれ、そして育ち、やがて、捨てた場所。
*
やけに立派な神崎駅で下り、頭がおかしいのか、横断歩道の前に群衆を作る連中を尻目に見て二車線道路を踏み出し───僕の腕を取ったマツシマに引き戻される。
「セスタ氏にも仄めかされましたが、貴方とアステア氏の文化レベルは、近いうちに是正する必要がありそうですね。」
「こんな狂気的な人間密度の中で窮屈にしているのが文化なのか、凄まじい国だな。」
「アメリクスでもメヒクトでもこんなものですよ。車列組んで移動するばかりだから、そうなるんです。」
本来ならば、僕らの商品をこの国に流通させている、この国独自の犯罪組織に協力を取り付け、この国でも車列を組むつもりだった。しかし、呆れたようなマツシマにそんな必要はない、と言われて着の身着のままで来たのだ。
「まぁ、確かにそうか。この国で殺されることは、……あぁ、なさそうだ。」
マツシマの身長が高いのか、周りの連中は僕よりも小柄で、そして体格はマツシマに似て細かった。女を誇示するように露出した服装で暗がりの道に入る女、上気した頬で警察をどつく酔っ払い。
しかし、彼女も彼も、レイプされた挙句に川岸から放り投げられたり、汚職警官に殺害されて身ぐるみを剥がされるような心配はしていないように見えた。
これまでに訪れたどの国とも違う、異様な空気。客引きがダルそうに呼びかける緩やかな上り坂を歩き、娼婦がでかでかとプリントされた看板があるアーケードを横切る。遠くの方には、宅地に見える場所にぽつぽつと煌々とした輝きがあり、マツシマはそれを「ソープ街」と呼んだ。
清浄で潔白な国。
堕落し、汚染された国ならば、どこにでもある。しかし、その表面をこうまで丹念に塗り固めた国を、僕は知らなかった。あるいはそれを、僕は異質と表現したのかもしれない。
駅から十分ほどあるいたところにあるビジネスホテルにチェックインし、エレベータを待つ間、マツシマが聞いてきた。
「どうですか、私の地元は。」
僕はマツシマを見ることもなく言った。
「あんたによく似てる。」
マツシマは、満足そうに笑った。




