9話「記憶喪失の少女とスターリー族」
マナとミクは、ステラフォレストに行く依頼を受け、ステラフォレストにやってきた。そこで、スターリー族のホシノと名乗る、星を思わせる装飾のたくさんある衣装を身につけた少女に出会う。
「スターリー族……ホシノ……」
「うん!」
「おぉ! こんなに早くにスターリー族に会えるなんて!」
「私たちを探してたの?」
「うん、記憶を探しながらいろいろな亜人、部族に会いながら旅をしたいな~って」
「そうなんだね! 旅か~、いいね! あ! そうだ! 私が集落に案内するよ!」
ホシノが円盤を起こしながら言う。
「いいのですか!?」
ミクが目を輝かせる。
「うん! もちろんだよ!!」
ホシノはにっこりしている。
「こんなあっさり……ほんとにいいの?」
「はい! もちろんですよ! せっかくですし、私のライドスターに乗せれるけど?」
ホシノがライドスター、星形の円盤に手でポンポンと叩く。
「いいの? さっき落ちてなかった?」
「だ、大丈夫だよ! 今度は落ちないから!」
「心配……」
「で、でも、早く移動した方がいいかもですね。」
ミクが提案する。
「どうして~?」
ホシノが疑問に思う。
「だって、さっきの音で魔物がよってくるかもだし」
ミクが言うと、
「あれみたいに?」
マナがミクの後ろを指差す。
「え?」
ミクとホシノはふりかえる。するとそこには、深緑色の鱗を持つ、首の長い翼を持つ生物が飛んでいた。
「……こ、こいつは」
「森林飛龍です!」
ミクが叫ぶ。
「ギャアアアアアアアオオオオオ!!!!!」
森林飛龍の咆哮がステラフォレストに響きわたる!
「わわわわ」
「ッ」
「お二人とも! 乗ってください! 早く!!」
ライドスターに乗ったホシノが叫ぶ。
「「うん!」」
二人はライドスターに乗った。
「飛ばします! つかまってください!」
ホシノはライドスターに魔力を注ぐ。すると機体が黄色く光り、浮き出した。そして、
「発進です!」
「わわ!? 早い!?」
「ギャアアアアアアアオオオオオ!!!!!」
「まだついてきてます!?」
森林飛龍はその巨体をうまくくねらせながら、大白樺の木々の隙間を通り抜け、こちらに向かってくる。
「……森林飛龍……」
マナは冷静だった。落ちないように捕まりながら、器用に魔導書に聞く。
説明「森林飛龍。飛龍の亜種。ステラフォレストにのみ生息する飛龍の亜種で、他の飛龍よりも小柄で身体は柔らかく、鱗はかたく柔らかい。炎袋は退化していて、変わりに風袋という風を溜め込む器官がある。狂暴で単独を好み、つがいになるとき以外は単独行動をする。一度狙った獲物は逃がさないほど執念深い。」
「強そう……」
「『強そう』ではなく強いんですよ! 師匠!!」
「ヒーヒュルヒュルヒュル~」
森林飛龍から不思議な音が聞こえた。
「なに!? 今の音!」
「風袋に風を溜め込んでる音です! 森林飛龍の風属性魔法の合図です!」
「来る!」
「放て!!」
近くから声が聞こえた。
「え」
「今の声は」
ホシノも驚く。
「グル!? ギャアオオオオ!!」
無数の矢が森林飛龍に直撃し、森林飛龍は墜落した。ホシノはライドスターを止めてふり向く。
「……」
「今のは何なのです?」
「なにかが飛んできた」
「なにか?」
「ギャアアアアアッ」
「とどめです!」
一瞬光り、矢が森林飛龍の脳天を貫いた。
「すごいのです。矢だけで……」
ミクは驚きを隠せない。
「……?」
マナはよくわかっていないようだ。
「皆様、ご無事でしたか?」
ふりかえると、ホシノと同じ星を思わせる装飾の女性がいた。
「お姉ちゃん!」
「お姉ちゃん!?」
「はじめまして、私はスターリー族のホシナといいます。」
ホシノの姉、ホシナは礼儀正しくお辞儀する。
「アウラウネ族のミクなのです」
ミクも自己紹介をする。
「マナ」
マナも続けて自己紹介をする。
「お疲れでしょう? 良ければ集落で休んでください。」
「は、はい。」
「うん」
二人は少し困惑している。
「おいでおいで!」
ホシノは元気だ。
「でもがお姉ちゃん、どうしてここに?」
「あなたが遅くてむかえに来たのですよ」
「あ、」
「あ、どうぞ、ついてきてください」
マナとミクは案内されるがままついていく。だが、これは物語の始まりにすぎない。
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次回もお楽しみに




