10話「記憶喪失の少女とスターリー族の集落 ①」
マナとミクはステラフォレストでホシノとホシナに出会い、集落に案内された。
「ここです。」
ホシナが指差す方を見ると、大白樺の幹に家が張り付いている。
「ツリーハウスみたいなのです!」
ミクの言うと、
「はい、私共スターリー族は高い場所に家を作ります。地上は魔物だらけですので」
ホシナが補足する。
「天敵は森林飛龍と森林竜くらいだよ」
ホシノも答える。
「そうなんですね」
森林竜に森林飛龍……。森林飛龍はさっき見たけど、森林竜は見たことない……。
説明「森林竜 竜種の亜種でとても小型。炎は吐かないが爪や牙による攻撃と大きな翼による突風がやっかいな、ステラフォレストに生息する竜種。」
(こいつも強そう)
「そういえばお二人はどうしてここに?」
「依頼で来たのです。でも、スターリー族に会いに来たのもあるのですよ」
「そうなのですね! 依頼というのは?」
「森林鼠を倒しに来た」
マナが説明する。
「そうなんだ! あいつら、集落の食料も食い荒らすから困ってるんだ。倒してくれるの嬉しいよ。まぁ、その依頼を出したのは知族だろうけど」
(知族?)
知らない言葉だ。
説明「亜人は人族と魔族のことを知族と表現する。」
(なるほど)
「それで、森林鼠が活発になる日暮れと夜まで森で待とうかと」
「でしたら、うちで泊まっていってください!」
ホシナが提案する。
「お姉ちゃん、いいねそれ!」
ホシノが賛成する。
「いいのですか!?」
「えぇ、もちろんですよ。集落にはフェンスもつり橋もありますし。移動には困りません。それに、上までライドスターで送ります」
「「ありがとう」!」
マナとミクがハモる。
「では行きましょうか、ホシノ。そちらの魔法使いさんを頼みましたよ」
「はい! さ、乗って!」
「うん……」
「では行きます」
「さっきは良く見れなかったけど、何で浮くのでしょう」
ミクが疑問に思う。
「それは、原料の星鉱石が魔力を帯びると浮遊する特性を活かしているからですよ。」
ホシナが説明する。
「そうなんですね! 私でも乗れるのかな?」
「この石はなぜかスターリー族にだけ反応するので無理ですね」
「そうなんですね」
「さぁ、着きましたよ」
「……」
近くで見ると、木の皮や藁でできた家がたくさんあり、スターリー族は皆、星を思わせる衣装を着ている。遠くでは一歳くらいの子供がライドスターに一人で乗っている。
「あれは、生きるための特訓ですよ」
ホシナが話しかけてきた。
「生きるため?」
「えぇ、我々スターリー族はいつ天敵が現れるかわかりませんから、逃げ切れるように、一歳には特訓を始めます。」
「そうなんだね」
「はい、さ、家に案内しますよ」
「うん」
マナはホシナについて行く。ミクももうホシノについていったようだ。これからの人生、なにが起き、どんな文化に会うのだろう。少しワクワクした。
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