読書/E・H・コルバート『恐竜はどう暮らしていたか』 ノート20180620
E・H・コルバート『恐竜はどう暮らしていたか』長谷川善和訳 どうぶつ社1986
恐竜の骨の発掘で得られた情報、恐竜がいたころの環境の植生から生態を再現しようと試みている。――学術書は、十年するとつかえないネタになるのだそうだ。とはいえ、ハードカバー本で、捨てるには惜しいから、いまだに手元においてある次第。
個人的に興味深い点でいうと始祖鳥の話だ。――始祖鳥を発掘した研究者は、飛べない段階で、翼に相当するところで、穴を掘って虫を食べていたのだろうとしていた。著者は、羽ばたきこそしなかったが、木に登ってグライダーのように滑空していたと推定している。今となっては、当たり前か、古いネタではあるのだが……。
備考
一般の人が、考古学者たちが地下を発掘するものだから、恐竜を扱っているものと誤解することがある。考古学者は人類を扱う。地質学の薫陶を受けた点では同じだが、恐竜を扱うのは古生物学者たちだ。
また、ハリウッド映画『ジュラシック・パーク』に登場する恐竜たちの大半は、ジュラ紀ではなく、つぎの白亜紀に棲息していたものだ。
地質時代区分(*Wikiより)
顕生代
新生代
第四紀(258万8000年前‐現代)
ヒト属発生を目安とするため、原人発見とともに時期が遡ることに
完新世(最終氷期が終わる1万1,784年前以降)
新ドリアス期(1.1万年前)
新石器時代開始(1.1万‐青銅期・鉄器時代直前)
アレレード期(1.2万年前の温暖期)
縄文時代開始
更新世(258万年前‐1万年前)
末期に生物の大量絶滅
大型哺乳類の絶滅が始まる
マンモス
ヒト亜族は現生人類を除き絶滅
北京原人、ジャワ原人、ネアンデルタール人
ホモ…サピエンス・サピエンス
氷期と間氷期(氷期は都合15回)について
地軸の傾斜角がズレにより寒冷化が生じる
古ドリアス期(小寒冷期1.4‐1.2万年前)
新石器時代始まる
縄文時代始まる
最寒冷期(2‐1.8万年前)
中石器時代始まる(2万‐0.9万年前)
細石刃の使用により押圧技法が始まる
中国江西省で最古の土器発見(2万年前)
ヴュルム氷期(最終氷期7万年前‐1万1,784年前)
リス‐ヴィルム間氷期
北半球に大きな氷床が発達
北米・北西ヨーロッパ・シベリア
ネアンデルタール人が滅びる(2万数千年前)
後期旧石器時代(4万‐1万3千年前)
リス氷期
リス間氷期
中期旧石器時代(20万‐4万年前)
ミュンデル‐リス間氷期(40万年前)
ネアンデルタール人(40万‐2万数千年前)
アフリカ・西アジア・欧州
ムステリアン文化(前‐中期旧石器時代)
ルヴァロワ石器
剥片石器の使用開始
鳥打帽のような形をした剥片
ハンドアックスからこしらえる
ミュンデル氷期
ギュンツ‐ミュンデル間氷期(50万年前)
北京原人(78万‐68万年前)
DNA解析により現代中国人には直結しないと判明
ナウマンゾウ(65万‐1.5万年前)
ギュンツ氷期(80万年前)
ドナウ‐ギュンツ間氷期
ドナウ氷期(100万年前)
ヒーバー‐ドナウ間氷期
ジャワ原人(180万‐170万年前)
ホモ・フローレシエンシス(約1万2000年前まで)
小型の現生人類との説もあり論争中
ヒーバー氷期(200万年前)
オオツノジカ(200万‐1.2万年前)
旧石器時代始まる
直接打撃技法
握斧(握槌・ハンドアックス)
新第三紀(2,303万年前‐258万年前)
マンモス(400万‐1万年前)
デスモルチス(中新生2,300万年前‐500万年前)
古第三紀(6,600万年前‐2,303万年前)
サーベルタイガー(斬新生‐更新世2,300万年前後)
中生代
白亜紀(1億4500万年前‐6600万年前)
爬虫類
蛇や水中性のトカゲが発展
翼竜衰退し白亜紀末期を待たずに絶滅。鳥類とは対照的
恐竜
恐竜ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴドンなど出現
鳥類は発展し、末期の生物大量絶滅後も生き残る
植物
裸子植物減少
スギなど針葉樹が現在と同じ段階に
被子植物
イチジク、スズカケノキ、モクレンが発生
パンゲア大陸がローラシアとゴンドワナの北・南に分裂
海水温
低緯度地域で32度、中緯度地域で26度
末期に生物大量絶滅
メキシコ・ユカタン半島に隕石落下し強い酸性雨
鳥類を除く恐竜が絶滅
ジュラ紀(1億9960万年前‐1億4550万年前)
次の白亜紀との間に生物大量絶滅はなく、高温多湿な気温
恐竜の時代
始祖鳥出現
その他
魚竜・首長竜が出現
アンモナイトやプランクトンが繁栄
植物
裸子植物
イチョウ・ソテツなどが繁栄
被子植物発生
三畳紀(2億5100万年前‐1億9960万年前)
古生代
ペルム紀(2億9900万年前‐2億5100万年前)
末期に地球上最大の生物大量絶滅(90‐95%が絶滅)
スーパープルームによる火山活動
通常深さ670キロで停滞する対流の異常上昇・下降
三葉虫・方解石珊瑚・紡錘虫類、単弓類が絶滅
石炭紀(3億5920万年前‐2億9900万年前)
ゴキブリが発生
末期に氷河期
森林が発達
リグニンを分解する生物が未発達で石炭層化
樹木の大型化
酸素濃度35%(現代20%)となり、末期に植物が減退
デボン紀(4億1600万年前‐3億5920万年前)
魚の時代。
末期に環境変化による大量絶滅。
シルル紀(4億4370万年前‐4億1600万年前)
物質リグニンを含む生物が分解されずに残る
シベリア大陸、ローレンシア大陸、バルティカ大陸
オルドビス紀(4億8830万年前‐4億4370万年前)
先代の生物群が隆盛。顎をもつ魚類が出現
カンブリア(5億4200万年前‐4億8830万年前)
珊瑚・三葉虫・フデイシ・腕足類など多様な生物が爆発的に出現
――カンブリア爆発という
〈先カンブリア時代〉
原生代(25憶‐5億年前)
多細胞生物出現。バクテリアが大気とオゾン層を形成。
始生代(40億‐25憶年前)
原核生物から真核単細胞生物が現れるまで
冥王代(地球誕生45億‐40億年前)
ノート20180620




