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読書/中島敦『セトナ皇子(仮題)』 ノート20180807
中島敦『セトナ皇子(仮題)』
掌編。
エジプトの聡明な皇子の様相が一変したのは、ある不思議な書籍を手にしたためだ。その本を読んだがために皇子は暗く無気力な性格となり、自室に引きこもるようになった。それから皇子が部屋を出たのは、その書籍の持ち主に返すために出かけたときだけだ。どこへ出かけたかというと、いにしえのミイラが眠る墓所だった。皇子は本を返し終えると、以後、その本を誰も目にしないように、墳墓の入り口に魔法をかけて、他者に見つからないようにした。
どんな本だろう? しかし物語に内容は書かれていない。ただ皇子がこの本を読んだことで人生を台無しにしてしまったことだけは判る。それは、なんとなく、『クトゥルー神話』にでてくる、何冊かの禍々しい古書(魔法書)のような印象を受けるのだが……。
ノート20180807
墓にはきっと、クトウルー神話ナイアラートテップ(※別名『這いよれ! ニャル子さん』)が、潜んでいるに違いない。
追記20211108




