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読書/中島敦『牛人』 ノート20180807
恐らくは中国の春秋時代のころだろうか。
魯の国に叔孫豹という名大夫がいた。この人が若いころ、祖国に大乱が起こり、隣国に亡命した。そして亡命先で地元の女性と契った。数日後、叔孫豹は、黒い牛男の夢をみて跳び起きた。それから、しばらくして、愛妾が男の子を産んだことを聞かされた。牛そっくりの要望なので豎牛と名付けた。乱が収まると豎牛ともども故郷に帰った。
豎牛は、叔孫豹によって家宰に取り立てられた
叔孫豹が、老衰して臥せがちになると、家宰となっている豎牛を介さないと、賓客はもちろん家族さえも会うことができない。叔孫豹には跡継ぎになる正妻の子が二人いた。しかし豎牛は、長子を謀殺し、次子を国外亡命するように仕向けた。
叔孫豹は、豎牛を信頼していたのだが、ついに家宰を疑った。
すると、豎牛は、病床に臥している叔孫豹に食事をやらなくなった。そして三日後に叔孫豹は餓死してしまう。
ホラーとして特に面白くはない。ただ、豎牛の不気味さを楽しむ作品なのだろうと感じた。
ノート20180807




