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もう一度妻をおとすレシピ 第9冊  作者: 奄美剣星
Ⅱ 映画・テレビ
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映画/安彦良和総監督作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』全六部 ノート20180621

   安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』全六部


 『機動戦士ガンダム』は1979年、富野由悠季監督のもと制作されたテレビアニメシリーズだ。これをファースト・ガンダムといい、以来、続編や派生形が制作される。その後、キャラクター・デザインをしていた安彦良和氏が、2001年から11年まで、ファースト・ガンダムの前史という形で、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を、独自に漫画で描き、2015年から六回に分けてアニメ映画化された。

 同作品は、全六部で構成され、2015年から2018年にかけて、逐次上映された。第一編「シャアとセイラ」がⅠ‐Ⅳ、第二編「ルウム戦役」がⅤ‐Ⅵである。

 第一編「シャアとセイラ」は、I 青い瞳のキャスバル、II 哀しみのアルテイシア、III 暁の蜂起、IV 運命の前夜。第二編「ルウム戦役」は、V 激突 ルウム会戦、VI 誕生 赤い彗星だ。

 概要は。

 地球の環境悪化に伴って、人類の一部が、月面都市、さらには地球及び月の軌道に、スペース・コロニーを建設して移住する。スペースノイドという人達だ。彼らは、貧困化する地球連邦政府の過重な搾取を受け、二世代が過ぎた。やがて思想家ジオン・ズム・ダイクンが現れ、ムンゾ自治共和国を成立させた。ダイクンは、地球連邦からの完全な独立を画策したのだが、独立宣言をしようとした直前、演壇で倒れた。腹心であるデギン・ザビにより毒殺されたのだ。そして、もう一人の腹心ジンバ・ラルと抗争が始まる。ザビ家とラル家の抗争は、ダイクンの息子と娘の争奪戦だった。その遺児というのがキャスパルとアルテイシアの兄妹だ。二人は後にシャアとセイラと名乗ることになる。

 ザビ家は、マスコミ操作による印象操作と民衆扇動が巧みで、ダイクン暗殺をラルのせいにして失脚させる。

 ジンバ・ラルはザビ家との抗争に敗れはしたものの、息子ランバ・ラルの手配で、遺児たちを奪取して地球への亡命に成功する(以上第Ⅰ部)。

 二人の養い親である大富豪テアボロ・マスは、スペインの居城に住んでいた。ジンバ・ラルを匿い、ダイクンの遺児二人を養子として迎えた。以来、キャスパルはエドワウ・マス、アルテイシアはセイラ・マスと名乗る。

 ダイクンの遺児を擁するジンバ・ラルにとって、ザビ家に対し巻き返す大義名分はある。だが、この人が、地球の軍事企業を味方につけて、巻き返しに出ようとしたところで、暗殺された。

 ザビ家の刺客襲撃で、ジンバ・ラルの巻き添えを食らい、半身不随の大怪我を負わされる。そこへたまたまシュウ・ヤシマとミライ・ヤシマの父娘が訪ねてきて、自らが所有している観光用コロニー・テキサスへの移住を勧めたので、これに応じた。――窮鳥懐に入れば猟師も撃たず――の例えに倣って、あえてザビ家が乗っ取ったムンゾ近くに移ることで、恭順を示す形をとったのだ。

 一家はテキサスのホテルを邸宅にした。キャスパルとアルテイシアの兄妹は、乗馬中に、親交を結ぶことになる、アズナブル夫妻の一人息子シャア・アズナブルと友人になった。ほどなくシャアは、ムンゾ改めジオン自治共和国となったサイド3首都バンチにある、士官学校入学が決まった。そんななか、監禁されていた実母の報せが届く。復讐鬼と化したキャスパルは一計を案じる。シャアと入れ替わり、周囲で張っている自分の監視係を利用して、シャア本人を殺害してしまうというものだった。学校にはザビ家の末息子ガルマがいた。シャアに入れ替わったキャスパルはガルマの級友になった(以上第Ⅱ部)。

 ジオン自治共和国は、地球連邦の一構成国家に過ぎなかった。ジオン軍は連邦の下請けだ。士官学校生となったキャスパル改めシャアは、ガルマと親交を深めた。二人は、級友とともに、圧倒的に不利な状況で連邦軍との模擬戦に勝利して自信を持つ。そして、傲慢な連邦軍宇宙巡洋艦が、航行ルールを無視したために、ジオンの民間船と接触事故を起こしたために、士官学校生たちによるクーデターが発生。ガルマを前面に立て、シャアの実質的な指導のもと、作戦を成功させる。これが「暁の蜂起」だ。しかし、校長であったドズル・ザビが、校長を辞職する際、連座する形で、シャアも除籍・放校処分となった(以上第Ⅲ部)。

 士官学校を追い出されたシャアは、連邦軍が本拠地として建設していた、南米ジャブローの造成工事現場にいた。現地では建設バブルがあり、盛り場にはカジノもあった。監督に連れられて、そこへ行くと、賭博場荒らしのインド人一味がいた。そこでニュータイプの少女ララアと運命的な出会いをする。地元マフィアに睨まれた、賭博荒らしの一味が、シャアにくっついて、飯場に逃げ込んできた。賽の目を読むララアの異能を知ったマフィアが、彼女を奪取しようとした際、飯場の従業員を皆殺しにしようとしたのだが、シャアは、ジオンの地元企業がこしらえた重機モビル・ワーカーを操って、返り討ちにしてしまう。そして、ララアを伴って、再び、宇宙に飛び立った。

 他方で、公職を追放され、内妻ハモンがやっているバーでごろごろしていたジンバ・ラルの息子ランバ・ラルは、寛容なドズル・ザビに拾われて、ジオンの地元企業ジオニック社のモビルスーツ開発計画プロジェクトにおけるテストパイロットとして採用される。開発者はミノフスキー博士だ。博士は連邦系企業に引き抜かれ、亡命をはかる。

 しかし博士が月面から地球にむかう途中、ランバ・ラルのモビルスーツ部隊に阻まれる。そこに、アムロの父親である軍属技師テムレイの案内でかけつけた連邦のモビルスーツ部隊と史上初のモビルスーツ戦が始まるのだが、ジオン側の圧勝に終わった。戦闘の際中、功を焦ったジオンの黒い三連星の独走で、博士を殺してしまう。他方、ジオンに復帰したシャアは、ランバ・ラル麾下の一兵卒パイロットとして、戦いに参加し、敵の母艦を沈め、一気に中尉にまで昇進し、エースパイロットになる(以上第Ⅳ部)。

 ジオン軍と連邦軍との衝突は避けられなくなった。ジオンは機先を制するため、連邦側のコロニーに毒ガスを注入。地球にこの結果、世界人口の半分が減ることになる。

 ドズル麾下ランバ・ラル中佐は、同作戦を拒否して、二階級降格除隊処分を受ける。作戦を指揮したドズルは自責の念にかられる。

 サイド7でガンダムを開発していた連邦軍だが、嗅ぎ付けたカイやアムロは秘密を知ろうとするのだが、守備兵に見つかり手ひどく殴られる。

 暴徒化したテキサスの連邦派住民が、マス家に逃げ込んできたジオン派住民を虐殺しようと襲い掛かるのだがセイラが指揮して撃退。彼女の義父はこのとき死亡する。

 レビル将軍麾下ジャブロー基地を、連邦軍宇宙巡洋艦隊が、ティアンム艦隊に合流する形で飛び立つ。そしてルーム戦役となる。

 将校用モビルスーツを与えられたシャア中尉が、先鋒として、敵艦隊に奇襲をかける(以上Ⅴ部)。

 ドズル艦隊の奇策と、モビルスーツを操るシャアや黒い三連星の活躍で、ルーム戦役は、ジオン軍の圧勝に終わった。シャアは戦艦五隻を落とし、黒い三連星はレビル将軍を捕獲した。そして、講和になるかと思われたのだが、戦争継続を望むキシリアと、連邦軍との思惑が重なって、レビルが逃がされ、一年戦争へと突入することになる。

 セイラは無医村状態となっていた建設途中のサイド7に向かう(以上Ⅵ話)。

 そしてファースト・ガンダム第一話へとリンクする。

          *

 シャア視点で描かれた本作は、ファーストでは『ハムレット』ベースだったが、ダイクン家、ザビ家、ラル家が絡んで、マフィア映画『ゴッド・ファーザー』要素が加味された感がある。

          ノート20180621

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