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もう一度妻をおとすレシピ 第9冊  作者: 奄美剣星
Ⅰ 料理と覚書
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覚書/火星の海と生物 ノート20180629

 火星に海が形成されたのは、地球とほぼ同じで、40億年前なのだそうだ。アメリカ・ハワイ・ケック天文台の画像データから、現在の火星大気中の重水の割合に着目し、かつての火星の海にあった水の量を産出してみたのだ。すると、現在極北に氷は、かつての海の13%しかないことが判った(注1)。

 火星の海が出来て、6億年後である34億年前に火星に隕石が落ちた。このことで、大きな津波が発生。さらに数百万年後にもまた隕石落下による津波が発生する。米ハーバード大学のロビン・ワーズワース氏によると、津波は、火星に海があったノアキス代末期のもので、その後、火星の大気は大幅に失われ、へスペリア代となって、(海は失われた?)とする(注2)

 火星の海はいつ頃消滅したのか? 今からおよそ16憶年前までは温暖で、クレーター内部に水が溜まって湖もできていたというのだから、そのころまでは海があったのだろう(注3)。海は数十億年かけて少しずつ蒸発したとか、太陽風の影響とかで、一気に大気が吹っ飛んで、海が干上がったという話もある。

 火星史に、下記に示す地球史を重ねてみよう。


太陽系の形成(46億年前)

  原始太陽系星雲

  木星ほか、第一世代の惑星が形成される。

    木星は第一世代の惑星で、あと30%大きいと恒星(矮星)になれた。

    木星は一度火星軌道に移動し、他の惑星を破壊しつつ、その後、現在の軌道に落ち着く。

    地球や火星は、第二世代であるが、第一世代とはそれほどの時間的な差異はないようだ。


火星の年代区分(注4)

  アマゾン代(18億年前‐現代)

    氷河が形成される オリンポス山 タルシス火山群の形成

  ヘスペリア代(35億年‐18億年前)

    溶岩流により平地が作られる 大規模な洪水が何度も起きる 海が存在した

  ノアキス代(46億年‐35億年前)

    流水による谷ができる はげしい衝突によるクレーター形成

    *火星誕生に関しては、46億‐40億年前という記載をよくみかける。

       恐らくは地球と同時期に形成された第二世代の太陽系惑星なのだろう。


地球〈先カンブリア時代〉

  原生代(25憶‐5億年前)

    多細胞生物出現。バクテリアが大気とオゾン層を形成。

  始生代(40億‐25憶年前)

    原核生物から真核単細胞生物が現れるまで

  冥王代(地球誕生45億‐40億年前)


 火星でどのような生物がいて、どの段階で絶滅したかを想定してみると、地球の先カンブリア代止まりだということになる。次の段階である地球のカンブリア(5億4200万年前‐4億8830万年前)では、珊瑚・三葉虫・フデイシ・腕足類など多様な生物が爆発的に出現し、カンブリア爆発と呼ばれるわけだが、そこまではいかない、多細胞生物がやっと登場したかどうかという時期に、大気の大半は吹っ飛び海は氷だしたというわけだ。つまるところ、火星が駄目になったから、火星人が地球に移住して、地球人の祖になったというのは、かなり無理のある妄想だ。

 科学番組で、よく科学者たちが、火星には、(知的生命体はいなかったのだが)原始的な生物がいたかもしれないとコメントをするのは、そういうことなのだろう。

          ノート20180629




〈原文〉

注1 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/235_mars

【2015年3月6日 米・ハワイ・ケック天文台画像から】アストロアーツ2018年6月29日

NASAのGeronimo Villanuevaらが、同天文台で、火星大気に含まれる重水(重水素で構成される水)の割合を調べ、火星の地表から失われた水の量を探った。ところ、極域付近の水は重水の割合がひじょうに高く、現存する海(氷)は本来の水の量の13%であるとした。その量と現在の地形から推測すると、43億年前の火星には、北半球の広大な平地を中心に地表の2割ほどを覆う、最大で1.6kmの深さの海があった。


注2 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/a/052400029/

【火星に巨大津波の痕跡見つかる、異論も 最新の火星津波説と第三者による意見を解説する】日経ナショナル ジオグラフィック社 2016年05月25日

 火星では、隕石の衝突によって、地球で起こった巨大津波の10倍もの規模の津波があったかもしれない。それは、地球でいえばニューヨークの自由の女神像はおろか、ワシントンD.C.にある国会議事堂までのみ込むほどの巨大な波だったようだ。/火星の巨大津波は、34億年ほど前に発生したとされる。その頃、2つの巨大隕石が火星北部の冷たい海に落下した。5月19日付けの英国の科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』で発表された論文によると、1度目の衝突で120メートル近い巨大な波が発生し、バスほどもある巨岩が内陸部に運ばれたという。津波による洪水で、日本の面積よりも広い57万平方キロメートルに及ぶ地域が冠水したという。/2度目の衝突が起こったのは、それから数百万年後。火星はさらに寒冷化しており、隕石が衝突したのは水をたたえた海ではなく凍った海だった。火星の平原は水浸しになってから干上がるのではなく、半分凍った状態の波が内陸に散らばり、そこに留まった。/波に浸食された水路や巨岩が散らばる平原、今は蒸発しているが、かつては海水をたたえていたと考えられるクレーターなどが、古代の大洪水を示す証拠であると、論文の共同執筆者で米国アリゾナ州にある惑星科学研究所のアレクシス・ロドリゲス氏は語る。(参考記事:「解説:火星に水が現存する証拠、水源はどこから?」)/興味深いことに、それは火星軌道を周回する探査衛星が集めた観測結果とも一致する。「すばらしい成果だと思います。こうしたデータで、理にかなった説がまとめられたわけですから」と、米コーネル大学のドン・バンフィールド氏は言う。


注3 www.nikkei.com/article/DGXNZO63829540Q3A211C1CR8000/

【36億年前の火星に湖、NASAが無人探査機で確認】 日経新聞2013年12月10日

 火星の湖の年代は、クレーターができた後の36億年前ごろと推定。現在と違って温暖だった時期にクレーターの外から水が流れ込んでくぼ地にたまり、16億年前までの間にも湖ができた可能性がある。


注4 http://www.geocities.jp/planetnekonta/kakomirai.html

【火星の過去と未来】赤い惑星火星2005年

追記

NASA発表で、今年2021年、火星で地震があったことが発表された。弱まって入るが地殻変動があるという一文が、何かの一般向け宇宙本に書いてあったのを記憶している。その方のお話しが実証されたことになる。

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