生徒会長
早川日向、三年生で既に自身の出身地である長野県の王に推薦された学校のスーパーエリートである。
このことがどれだけすごいかというと、四代王家以外での卒業してから即王になったのが過去三人しかいないという点である。
そのことを考えると快挙を成し遂げた数少ない生徒である。
そんな彼がこの体育祭、否、この学校を取り仕切っているといっても過言ではない。
一応体育祭実行委員長ということでこの会議に参加しているが、実際はこの学校の生徒会長を務めているのだから。
そんな学校のスターを目の当たりにした四条はこの会議の凄さを改めて痛感した。
四条は室内に入ると端っこの方に空いていた席があったのでそこに座った。
その後会議に招集された生徒が全員集まったため会議が開始された。
「それでは、体育祭運営会議を執り行う。まずは、今年のスローガンから・・・・」
早川会長の挨拶から早速会議が始まった。
四条は早川の段取りの良さに圧倒されていた。
すると隣の生徒が四条に話しかけてきた。
「どうや、この会議に出れんのは限られた人らだけやから迫力あるやろ。」
四条は何やら聞き覚えのある声だなと思って横を見ると森宮がいた。
「なんでお前もいんだよ。」
「王家一族はこの手の会議には自由に参加してええことになっとんねん。そんなんも知らんのかいな。」
「全く便利な家系に生まれたもんだな。」
四条は王家がうらやましいなとちょっと思ってしまった。
そうこうしているうちに議題は選手宣誓のことになっていた。
「今年の選手宣誓は一年生が真田亮介、二年生が四条雪斗、そして三年生が綺羅幸太郎この三名を予定している。異論があるものはいるか?」
四条の名前が出た。
会議に出席している人の中で反対するものはいなかった。
この瞬間正式に四条の選手宣誓が決まった。
「いないようだな。では、正式に上記三名を選手宣誓者に決定する。」
四条は漆原の方に顔を向けた。
すると漆原は、笑顔でまるでよかったなと言っていそうな顔をしていた。
四条もうれしくて溜まらなくなった。
しかし四条は一つ気になることがあった。
三年生の宣誓する人の名字が綺羅だったからである。
すかさず同じ王家の森宮に聞いた。
「三年生の綺羅ってもしかして王家か?」
森宮は呆れた表情を浮かべた。
「ホンマなんも知らん奴やなー。綺羅幸太郎は正真正銘綺羅家の御曹司や。あんま軽い気持ちで突っかからん方がいいなー。」
「やっぱりそうか。そんな人と肩を並べたのか俺は。やる気が上がるぜ。」
森宮は本当は私が辞退したから四条にチャンスが来たんだと凄く言いたくなったがまたの機会に取っておくことにした。




