↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使の声が聴こえてくる ~魂を覗いてみたらあるはずのものがない世界が見えました~  作者: ばんだな
天使の声が聴こえてくる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/32

#26 地球と月と太陽のアストラル的な意志から創造された「アダム」

マナス光を放つソーラー・ピトリスは月紀の人間段階を最も高次の形態で卒業した人間の霊体である。


マナスとは霊的自我と呼ばれる魂を見ることのできる通常の自我の上位的な権能のことだ。

通常の自我とは対象を通して自分を思考することのできる鏡のような権能で様々な権能を統合的に処理することもできる神的意識の断片のことだ。

その自我をあらゆる神霊が人間段階として各宇宙紀固有の環境を鏡にしながら獲得してきた。

月紀ではそれが霊我(マナス)だった。

液体が主役だった水宇宙の月紀では人間はその流動素材を「体」とした魂に自我を宿すことで思考した。

その中で高次の思考を垣間見ることができた人間のことが「ソーラー・ピトリス」と呼ばれた。

月で人間だった多くのピトリスも自我を有してはいたが、月の生命力が漲らせてくる生存と生殖をベースにした色彩への闘争による階級意識を本能とした夢想的な序列対象の中の自分の情動ばかりに思考が向かうばかりで、アストラル的な衝動の域を出ることはほとんど稀有なことだった。

そんな中で、後にソーラー・ピトリスとなる月人間たちは月の夢幻的な世界の背後にいる存在たちを知覚し、思考し、やがてその姿を確かな存在として見るようになる。

自我としての対象がその宇宙の背後である霊的存在を見るようになる。


その霊的存在への思考が透徹していくことで形を成した自我のことを霊我(マナス)と呼ぶ。


ルナル・ピトリスが自らの自我の成果としてアストラル体の形態を地球紀のレムリア人に運んできたように、ソーラー・ピトリスもまた自らの月紀における人間的成果である霊我(マナス)をレムリアの人間原基に注ぐ準備を整えていた。

しかし、月が地球から抜け出てまもないレムリアを生きる人間の器もまたアストラル体の域を出ない。

ただ、月のアストラル体が地球の人間の外へと出て行くことで地球も人間も柔らかくなる。

柔らかくなると言っても、地球が依然として高温で流動する火の霧による水と火の作用が環境を支配する世界に現在のような人間の人体が存在するはずもなく、アストラル世界の荒廃を背後にした地球に存在していたのはそんなアストラル体の抵抗に自分を委ねない強い自我への意志を持った人間の魂たちだった。


彼らが受け取ったのはマナスそのものではなかった。


レムリアの地球環境と人体状態ではまだマナスを受け取るための器がまだ存在していない。

その時代の彼らに用意されつつあったのは循環器系だった。

火の霧の血液にルナル・ピトリスが活動することによって熱を伴うようになった温血はその流動を「体」とすることで温血の循環から心臓の原型と空気を流すための肺の原型を皮切りに、ピトリスのアストラルイメージが彼らの夢となり、現実となるよう地球の形成力であるデュヤニが地質と人間の人体を調整していく。

その調整が火の霧に含まれていたゼリー状のたんぱく質の原基の中で作用することで軟骨のような物質素材が地球と人間とにほぼ同時的に生成されて、確かな存在とし始めたのが脊髄の原基とも言える魚の稚魚のような軟骨なのである。


この脊髄的軟骨は月紀のアストラル人間であるルナル・ピトリスの成果であり受肉体として機能する。


ルナル・ピトリスの月での成果とは、アストラル体を自らとして世界を感じる力の体験を形態のフォルメン、流動のヴィターレ、霊魂のアニマリスといった精霊たちから受け取り、それらの月の原理を司る自然霊の中でもより高次の精霊である虚像の精霊ポイエテスと変換の精霊ノエティスと共同することで月では成し遂げることのできない想像力を虚無から虚無ではないものとして変換し続けることで発生していたのが神経の萌芽だった。

月の人間たちの想像力が萌芽となった神経系がやがて彼らアストラル存在の「体」となる。

月の生命環境に自らの感情と衝動を駆動させることを使命とした彼らはアストラル体の先駆者としての進化を全うする。


一方で、虚無から想像力を変換するアストラル体を超えて月宇宙を認識しようとする存在がいた。


彼らは調和の精霊コスモテスと通じることで宇宙の秩序と因果に思いを馳せた。

なぜ月の生命がうねる様な液状の素材なのか、その環境と自分たちの「体」はどういった関係なのか、自分たちの周囲に存在している精霊たちとは何者なのか…などの自らとの関係性を同種のアストラル人間たちに留まらない思考を自らの意志としたピトリスの一部が月の生命世界を照らす古い太陽に近づいていく。

彼らはそこで種子の精霊スペラーマと邂逅することで自分たちのまだ見ぬ可能性の宇宙的壮大さを知る。


〇宇宙の叡智を担う自然霊(再掲)

⒈形態精霊のフォルメン:無数の幾何学的形態へ変形し続ける精霊(鉱物、植物、動物、人間の原型)

⒉流動精霊のヴィターレ:巨大な生命循環を一つの生命として成立させる精霊(種の系統や群霊の原型)

⒊霊魂精霊のアニマリス:魂が持つ運動そのものを扱う精霊(あらゆる感情の原型)

⒋虚像精霊のポイエテス:無かったものを存在させる人間創作的意志の精霊(意味のある秩序である創作の原型)

⒌変換精霊のノエティス:自我の方向性を保持する経験を目的に変換する精霊(カルマの原型)

⒍調和精霊コスモテス:宇宙全体の中で何が成されるべきかの因子を調整する精霊(宇宙秩序と因果の原型)

⒎種子精霊スペラーマ:まだ具体的になっていない可能性を扱う精霊(あらゆる原型になり得る種子)


古い太陽が反射させる過去と未来を融合させたような月の現在こそが種子から萌芽へと発生させ続けている瞬間の連続であることの意味を教えてくれたのだった。

そんな偉大なる叡智の光である太陽の反射を誰もが受け取れる未来のために今を生きている。

アストラル存在でありながら同じアストラル存在を観察する思考を行動原理にする。

月の領域を超えて太陽にまで到達した存在たちがいた。

それが月紀の人間段階を生きた「ソーラー・ピトリス」のアストラル体としての成果だった。


その成果は月紀の次の宇宙である地球紀で「脳」が創造されることによって結実する。


地球紀の月分離前の段階ではルナル・ピトリスの成果がレムリア人の受肉体となることで、制御不能のアストラル体が無尽蔵に増殖発生しようする意志的作用を続けることによって荒廃していく地球のアストラル世界に歯止めをかけるべく、直接的な意志として働いたのがソーラー・ピトリスの受肉体として用意された「脳」だった。

彼ら二つの受肉体による構造がレムリア紀中期における男女性の分離という根源的な人類の大規模な転換作用ではあるのだが、月紀から地球紀にかけて引き継ぐ我れた霊的作用の観点から見ると、この性差の構造にはもっと大きな背後関係が関連していくこととなる。

この二つの受肉体による性差が地球紀の人間の魂としての転生体となることの意味は現代の人類にまで継承されている。


それは人間の脳が前世の脊髄の経験の収束であるという事実の反映だ。


わかりやすく言うと、現代人の上半身である顔と頭蓋骨は前世の下半身である脊髄の全身の全機能が小さく縮約し、反転し、高次化されたものがすべて折り畳まれたものとして顕れている、ということだ。

もっとわかりやすく言うと、頭部の形、性格、生理的な特徴、顔貌を形成している力の因果作用は、すべて前世の四肢による魂的活動と代謝による生命活動とが次の転生体の頭蓋骨と顔面のデザインするための形成力となって、今生の肉体の死後の未来(次の転生体の脳)として働くこととなるのである。


現世    来世

頭部    =本来の頭(頭人間/胸人間/四肢人間)※元々頭には三重の人間が縮約

眼(脳の窓)=脊髄全身の経験である意志の変態

鼻     =胸部・呼吸器系の変態

口     =代謝・栄養・四肢系の変態

上顎・下顎 =四肢(手が上顎、脚が下顎)の変態


現代の私たち人間は人体の三つの構造が一つに統合されたものに受肉している。

その最初にあったものが脊髄人間で月紀のルナル・ピトリスの受肉体として地球紀の人類は始まる。

そして、ルナリスの脊髄を引っ張り上げる形で地球紀の人間に脳を開花させるソーラー・ピトリスによる下から上へと中心の移動がレムリアの月の分離した時代以降に脈々と繰り返されていく。

現代の私たちの眼は前世の下半身が行ってきた意志全体の縮図である意志が脳となっている。

その脳が反射させたいものの世界をもっとよく見たい選択的な観察行為が顔面に現れている。

つまり脳の窓としてあたかも剥き身となった眼球の触手のような見えない導きである前世の意志を現世の私たちは自分の下半身をどう動かすのかの行動原理の指針としている。

また現代の私たちの鼻は前世の胸部と肺等の呼吸器系の循環機能が上半身の空気の通り道の最適な形態としての知性の反映である。

例えば動物の多くはその知性が嗅覚の集積となったものが鼻という形態に外形化している。

そして、その鼻の神経作用が犬の身体を通って尾へと伝わっている。

この反映も一方の端末がもう一方の端にある神経的/感覚的器官が反対の身体形態を形成しようとしている意志の顕れである。

私たち人間はこの動物のような鋭く精密な嗅覚は克服されている。

しかし、その本能にも似た知性の断片は人間が異性の顔に惹かれて、その下半身を屹立させたものを受け入れる形態へと変容させていく所作に反映されていて、そのための対象を嗅ぎ分けるという嗅覚であった知性は内面的な確かな意志の抗えない本能の中に歴として残っている。

くわえて、現代の私たちの口は前世の四肢が変態したものとしてその代謝と栄養への意志である。

前世の上顎の両腕と下顎の両脚の意志がいかに自らの未来がために必要な物を摂取し、識別したものをその手足の運動で選択的に回転させてきたかの、口の咀嚼と振動部へと変換させてきた身体全体の生存への意志が現世の人間の口の形態となっている。


頭(思考)=過去が結晶化したもの(頭の中に「前世の人間」)

胸(感情)=現在を生きているもの(胸に「現在の人間」)

四肢(意志)=未来へ向かって種子を残すもの(四肢に「次の人間」が存在する)


現代の私たちの耳は下半身が担ってきた思考(頭)、感情(胸)、意志(四肢)がそれぞれ異なる構造を模して一つの部位として統合された形態として顕れている。

例えば、耳管は意志(四肢)、蝸牛は感情(胸)、耳小骨(思考/理解)、半規管(鼻※記憶/知性)というように耳そのものが小さな人間となって頭の一部に構造化されることによって、一人の人間の人体にはそれぞれの部位でそれぞれが人間全体の縮約を多中心型になることなく一つの統合の下の各所に潜ませている。

この統合的作用を地球紀の人間に「自我」として予めデザインしているのが形態霊でありデュヤニである。

彼らの提供した「自我」には自らと認識した組織の機能を統一的に思考して対象及び自己を考察できる権能がある。

その意味で人間の耳は頭部のどの器官よりも自我的な統合作用がとても強く反映されている。

耳には外から入ってきた振動情報を受け取り、それを内部の異なる機能へ分配したものを思考、感情、意志、記憶、理解等を言語的に翻訳を行うことで人間の知性である自己としての行動へと統合する内部振動とが出会う器官であることから、前世の形成力そのものが「自我」によって折り畳まれている。


この”「自我」によって折り畳まれている”は頭蓋に関しては構造的に文字通りの物理的な一面が多々ある。


しかし、皮膚をくわえた前世の五臓六腑が頭部のどの部位になっているのかは構造の問題ではない。

各部位の持つ機能が形成力となって前世の五臓六腑の生命力やその意志の経験もまた現世の頭部へと移行されていることに例外はない。

”折り畳まれた”とは形状および脳のどの部分に目に見える形態で反映されたかではなく、その機能がどうのような器官として頭部の構造に移り変わっているのかの理解が人間全体を知るうえでとても重要となる。


〇五臓六腑の現世と来世の本質的な形成作用

今生   臓器の本質的働き頭部での働き(来世で高次化する方向)

胃・腸  外界を自己化   認識・自己化の頭部機能

肝臓   物質を生命へ変換頭部の生命的形成力

腎臓   外界との均衡・選別感覚・判断的形成力

心臓   リズム・全身統合頭と身体を統合する形成力

肺    外界との呼吸的交換感覚・呼吸・認識の高次化

生殖器   生命を新しく形成頭部を形成する創造力

四肢   意志・運動    顎・顔貌・頭部形成

脊髄   神経運動・身体経験脳・頭部形成


誤解しやすいのがこれら臓器官の機能の本質的高次作用はまずアストラル世界の意志であり、方向性としてすでに機能的な概要がアストラル体を扱う存在の中に存在し、もっと言うとそれ以前のエーテル体と熱エネルギーだった段階から徐々に用意され続けてきた本質的素材の潜在させてきた精神的可能性の結果が、地球紀のレムリア紀にて人間段階を通過する私たち人類の使命がための肉体として創造されていく。

その創造はいわば地球と月と太陽のアストラル的な意志の融合によって齎される。

地球のデュヤニは人間の自我に相応しい人体全体のデザインを、月のルナリスは人間のアストラル体を自らのカルマに沿って提供し、太陽のソラリスは人間が自らの意志で霊的な自我であるマナスを開花させることのできる器官としての脳に可能性を提供した。

月の魂が脊髄を通じて地球の人間の全身を経験することで月のカルマが地球で浄化される。

その月から地球へのルナリスの経験が次の転生では脳へ収束し、さらにその形成力が骨と皮膚によって転生体の輪郭として固定されるのをソラリスは観察していく過程でやがて自らのマナス体の地球への受肉の機会を覗う意志によって、地球のアストラル体が凝縮された温血を人間の転生体に留めていく。

地球の中空を漂っていた温血作用の中を生きたルナリスが脊髄的な軟骨にカルマを遂行し、その下半身の意志を脳の神経系で汲み取ったソラリスのマナスが自らと人間の進化に相応しいカルマを地球の神であるデュヤニに預け、デュヤニは自らの似姿に則って地球の素材である火の霧を凝縮させた鉱物から地球と共に月軌道上のエデンにいた人間の自我を地上の肉体に適応させる。

そうして出来上がったのが地球紀最初の人類として知られる土から生まれた「アダム」だった。


その「アダム」人間に不完全なルナル・ピトリスによる"ルシファー原理"が働きかける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。