第17話 両断 ※ヴェルメーリョ視点
お久しぶりです。ごめんなさい。
(またやる気がなかっただろお前)
今回もヴェルメーリョ視点でございます。
「ところで若様、ずっと聞きたかったのですが、なぜ兜蟲がここに?」
「あいつのこと忘れてた!また葉ちゃんを狙う前に殺してしまわなきゃ。」
「......若様。若様の色の神力ではこやつは何も感じないと思いますぞ......。」
「あ"!!そうだった!!!
あ〜、だから僕の攻撃の後すぐ葉ちゃんの所に行ってたのか…。」
ワタシはてっきりわかっていても怒りを抑えきれないのだと思っていたのだが...。
どうやらカエレスティス様は忘れていたらしい。
「む?もしかしたら若様の攻撃は当たっていたのやもしれません。こやつ未だに起き上がれないほど酷く消耗おります。特に角付近がボロボロになっていますぞ。」
「あー、テネブリス殿。それはおそらくワタシの神力によるものだと思います。奴が翠少年に襲ってきた時、オーラを纏わせていたので。」
「む、そうであったか。」
「えぇー!じゃあ僕は当たりもしない攻撃のために親友を命の危機に晒したってこと!?最低じゃん!?
葉ちゃんに嫌われる!!」
「そ、それは無いと思います....!
...こ、ここから離れる提案をしたとき彼がここにいさせてくれと言いました.....!
そ、それにワワワタシに〈親友を助けてくれ〉と頼み込んできました。だから、かれは、カカカカエレスティス様を嫌いになんてなっていないと思います....!!(頑張ったけど小声)」
カエレスティス様とお話するのは緊張するがこれだけは伝えなくてはならないだろうと思い、何とか声を振り絞って伝えた。
テネブリス殿の「お前はまだ緊張癖が治ってないのか」と言わんばかりの視線が刺さる。
「そっかぁ...。葉ちゃん、ありがとう...!
もちろんアルスフィアとテネブリスもね!」
「若様、水を差すようですが、話を戻しますぞ。兜蟲は存在するべきでないものです。今すぐにでも消す必要があります。」
「テネブリス殿、そもそもこいつをワタシはあまり知らないのですが、何なのですか?」
テネブリス殿のこやつの呼び方も発音は同じだが、
明らかにワタシ達とは違い、こいつがなにかをわかって言っているように聞こえる。
「そうそう!僕もアズールから〈殺さなきゃこの星が崩れる〉ってこととこいつが産まれた理由を聞いただけで実際はなにかわかってないんだよね。」
.........そうだったのですか!?
まさかカエレスティス様もご存知ないとは....!
逆になぜアズール殿はこいつを知っていたのだ?
「若様やアルスフィアが知らなくても当然です。
これは存在を口にすることも憚られる存在ですから、
儂は当然これまで誰一人としてこやつらのことを教えてきておりません。なのでなぜ藍が知っていたのかが不思議です。
しかし、今はそのことよりこいつを屠ることが最優先であります。赫よ、お前がさっさと殺してしまいなさい。」
「良いのですか?他神管轄惑星のモノに直接手を出してしまいますが?」
「構わん、今更じゃ。
あぁ、それと殺害後こいつを金に調べさせたいから、なるべく体が残るように一撃で頼む。」
「かしこまりました。」
ワタシは自分の武器である真紅の片手斧を顕現させる。全身の筋肉、関節、武器まで滞りなく強化させる。そして地球へ大きなダメージが入らない程度に未だにじたばたと起き上がれずにいる奴に向け、振り下ろす。
ズズゥンと地響きがなり、奴は真っ二つに両断された。
......おっと、どうやら今の地響きで翠少年を起こしてしまったらしいな。
まぁまぁ!ほらっ!アズールとやらのことは一旦忘れてさっ!パーッとやろうよ!パーッと!ねっ!
(アズールに浮気されたんか?)
※一旦アズールは忘れて大丈夫です。




