第15話 ケセフさーん?俺死んぢゃう...!
後半にちょっぴり流血注意侍シャキンシャキン。
(シャキンシャキン)
あと結構文量ありますがほんの十数秒の出来事を書いてます。
ケセフは俺たちに背を向け、甲虫(?)の正面に立つ。
未だに起き上がれない奴に両手を翳し神力を両手の先に集中させていく。
「あのねぇ、葉ちゃんは僕が百何十億年と存在してきて、初めてできた唯一の友達だよ?
そんな存在を殺そうとしたらどんな目にあうかなんて、...君みたいな虫ケラでもわかるよね?」
先程のケセフの攻撃がものすごく手加減されていたのだとわかる。おそらくあの攻撃を受けても地球へのダメージがたった一つのクレーターで済んでいるのも、ケセフが角度を調整してくれたのだろう。
出鱈目な攻撃だったのに、そう確信できるのは、
今、ケセフが放とうとしている攻撃が手加減などという考えが一切感じられないほど神力密度だからだ。
ケ、ケセフ!俺の為に怒ってくれているのはありがたいけど、ちょっ、俺も死んじゃう...!!
あれ?やばい!俺の心の声が届いてない!?
あいつ完全に理性がぶっ飛んで、我を忘れてしまっているな。あ、マジでやばい...死ぬ...!!
「...これはっ!ケセフ様っ!!神力を抑えてください!!!翠少年もこの星も持ちません!!!」
俺はヴェル師匠がケセフに対して大声で叫んでいることに驚くことができないほどに虫の息だった。
それもそのはず、いつもの特訓で流されている量の何十倍もの神力が俺の全身にあてられている。
そんな俺見て、本当に命が危ないと思ったのかヴェル師匠のオーラが強さを増した。
お陰で何とか呼吸ができ、真っ暗になっていた視界に光が戻ってきた。
「ヴ、ヴェル....ししょっ...だぃ...じょっ..ぶ...なんで...すか...?」
「いや、まずい。他の神の管轄地での明らかに規約量を超えた神力の使用だ。だが、ケセフ様の御心を考慮したら、ケセフ様の神力で君を死なせる方が危険だと判断した。罰は覚悟の上だ。
...もちろん、ワタシも君に死なれるのは気分が悪いからという理由もあるが。」
「っ...!ありがとう..ございます....!!」
そうだ、俺はここで死んではいけない。
今俺が死んだら、親友が俺を殺したことになっちまう。
あいつを殺人犯には絶対させない...!
しかし、ケセフの神力は今も尚、凄まじい速度で上昇を続けている。
「翠少年、すまないがこれ以上君に強いオーラを掛けることは返って君に毒になりそうだ。
...ワタシが傍にいればこれ以上オーラを渡さなくても耐えられるはず。決して離れるなよ。」
「いや、ヴェル師匠。俺のことは大丈夫なのでお願いします。どうか、俺の親友を止めてください!」
「ダメだ!本当に死んでしまうぞ!」
「ヴェル師匠!お願いです!!」
「..............................わかった。
だが、翠少年を守りながら、ケセフ様の暴走を止められるほどの力量はワタシは無い。
だから、もう1柱ケセフ様の扱いが得意な御方を呼びに行ってくる。その間、数十秒だけ翠少年の傍から離れることになる。相当きついと思うが、堪えてくれ。」
「ありがとうございます!俺の親友をお願いします!」
「...ケセフ様は良い友人を見つけられたな。
では行ってくる。絶対にケセフ様に近づかないように。」
ヴェル師匠は俺をケセフが見えるぎりぎりの距離まで離してくれた後にいつものように瞬間移動した。
ヴェル師匠が見えなくなったあと、フッと温かい何かが消えた。直後猛烈な圧力が俺へ全方位から襲いかかってきた。また神聖すぎる光と空気により、全身に猛烈な痛みが走る。たら〜っと目鼻から液体が垂れてくるのを感じ、拭ってみれば、それは真っ赤な血だと理解する。どんどん視界が真っ赤に染まり、圧力で肺が圧迫されながらも何とか呼吸をすればその度に鉄の味を感じる。手や足の感覚が無くなり、関節がガクガクと震え、体重を支えられなくなり、地面に潰されるように倒れ込む。
それでも、圧力も神聖な光と空気の純度も際限なく上昇を続け、肌が焼かれたようにボロボロになり、骨がミシミシと悲鳴を上げ、いつ内蔵が潰されてもおかしくない状態になる。
俺は真っ赤に染まる視界の中で、怒りに我を忘れ、巨大な蟲の前に悠々と立ち、銀河ひとつ分作れるほどの神力を手のひらサイズまで圧縮して、渾身の一撃を今にも放とうとしている親友を捉えた。
1週間更新しなくてごめんなさいね。
私は「やる気」と「時間」と「書きたいもの」がないと書きたくならないので…。
あ、今回は「やる気」がなかったです。
(一番何とかなることじゃねぇか)




