人は魔神に、魔神は人に。世界を壊した魔神は人の姿をしていました。

神様がすべての生物に『異能』と呼ぶに相応しい『能力』を与える世界。
人族をはじめとした人間たちは、世界の中でも劣等種とも呼べる弱い種族で、強い種族から隠れるように暮らしていた。
そんな人族に生まれた少年『エメル』は、未知の異能『合成』を神様より授かります。未知の異能の多くは、周囲の人々に多くの富をもたらすことが多く、エメルもその期待を一心に受け、集落の役に立とうと頑張ります。しかし、彼は能力の使い方を知らずに、物を無駄にするばかり、そればかりか彼は〝禁忌〟とも呼べる生物同士の『合成』に手を出してしまいます。結果――彼は名前を奪われて集落を追放されることに……。
暴力によって従うように強制された少年は、やがて痛みに負けて自身を『不死ノ神』に合成し、魔神にへ堕ちます。世界を呪った魔神は『不死神の王』となり、頂上の生物『神樹の翁』と『神竜の王』を『合成』し、この世界の多くを焼き尽くす。
物語りは、二千年後、牢獄から這い出た『不死神の王』が人間『フィヨル』として『神樹の翁』と『神竜の王』の魂と一緒に、人の世界を歩きながら、人間時代に失くしたものを取り戻す。そんなやり直しファンタジーです。
※22．04、1章1-1から2章10まで、誤字・脱字、内容のズレ、言い回しの変更、等々一部書き直しています。おかしな部分がありませんように。
22．02．24開始