第25話・「私が教えてあげる」
「ひゃんっ!?」
ツルギと一頻り笑ったマイは、胸元に突然冷たいなにかを感じ、思わず声をあげていた。
慌てて視線を下げると、身体を触手に縛られることで“ぎゅうぎゅう”に密着し、互いが互いを圧し潰し合いながら、その若々しい張りと弾力で弾き返さんと“たわわ”に弾む、果肉がたっぷり詰まった果実のような4つの膨らみの谷間に、何かの液体が滴り落ちていた。
「!!」
その液体を追うようにマイが視線をあげると、ツルギの触手が2人の頭上でボトルを傾けていた。
そこから滴る液体が2人の胸に落ちていたのだ。
それは、マイの私物のボディソープだった。
「ちょ、ちょっとツルギ」
「言ったでしょ?私がハニぃの身体を洗ってあげるって」
「え!?ダメ、そんなの」
マイは必死に首を横に振った。
が、
「ダイジョウブ、エンリョしないで」
と、ツルギは全く意に返さない。
「ち、違う。ちがうから、私、遠慮なんて・・・はぁあんっ」
そしてツルギは、マイの膨らみを“ぬるぬる”に泡立たせるように、密着する自分の膨らみを蠢かせ始めた。
「ぁん、そこっ」
その頂点で、自己主張するかのように“つん”と尖る桜色のちっちゃな蕾どうしが泡にまみれ“ぷにゅぷにゅ”と擦れ合うたびに、そこからなにかが火花のように弾けていく。
「ゃん、だめツルギ、やめて・・・んんっ」
しかしツルギは、マイにその快感に耐えるヒマさえ与えず、ボディソープを泡立てた無数の触手を彼女の身体に絡めつかせると、
「ハニぃの身体、私がキレイにしてあげる」
そう言って、マイに絡めた泡々の触手を一斉に、“ぬるぬる”の“ぐちゅぐちゅ”に蠢かせていた。
ちょうどいい固さと柔らかさが同居する“こりこり”の吸盤が、ボディソープの泡にまみれて“にゅぷにゅぷ”と全身を擦りあげていく。
「ひゃぁあん、ダメ、ツルギ、はん、くふぅ、んんぁあ、ダメ、ダメだったらぁ・・・」
マイとツルギの声が浴室に反響し、淫靡なハーモニーを奏でていく。
「ごくり」
その頃ハルカは、いや、彼女だけでなくアヤとエマも一緒に、ハルカの部屋のお風呂に3人で入り、ハルカのブレスレットに耳を密着させていた。
なぜそんなことになったかというと、アヤの部屋は電気が灯らず、エマの部屋はお湯が出なかったからだ。
2人は困ったあげくハルカを頼り、3人でお風呂に入っていた。
まさにその最中にマイとツルギの、・・・声がハルカのブレスレットから聞こえてきた。
マイとツルギは、いやハルカ自身も気付ていなかったが、ツルギが斬り刻んだパワードスーツの無線がまだ生きていたのだ。
その結果ハルカたちは、湯船に“ぎゅうぎゅう”の状態で身体を密着させ、彼女のブレスレットにそば耳を立て、生唾を飲み込んで聞き入っていた。
そしてもう1人、心の奥底にマグマのように渦巻く感情を、どうすることも出来ずにいる少女がいた。
「なんで?なんであの女がマイと、・・・マイは私のものなのに」
怒りが収まらず、枕を壁に叩き付ける。
それはアンナだった。
投げつけたそれが偶然棚の上に飾ってあったディネスのフィギュアに当たったかと思うと、それは枕ごと床に落ちてバラバラになっていた。
「・・・そっか、ハーケリュオンを跡形もなく壊しちゃえばいいんだ」
突然閃いたそのアイデアに一番驚いたのは他ならぬ彼女自身だった。
だが、
「・・・そんなことしたらマイがパイロットを辞めちゃうかな」
爆発物処理室に隔離されていた彼女との会話を思い出し、アンナは口をつぐんだ。
が、マイのことを一途に思うあまりの、一度タガが外れた彼女の心の暴走はもう止まることはなかった。
「・・・そうだ、そうだよ。なんでこんな簡単なこと思い付かなかったんだろ?
・・・私がマイと一緒にハーケリュオンに乗ればいいんだ」
彼女は全裸のまま大慌てで部屋から飛び出すと、マイの部屋には目もくれず、一番近い隔壁へと駆け付けていた。
そしてパワードスーツを大急ぎでそれを装着すると、
「マイ、待ってて。私がハーケリュオンに乗れることをすぐに証明するから」
ハーケリュオン目指してスーツを発進させていた。
「ハニぃ、もうすぐ終わるから、はい、ここもゴシゴシ」
「そ、そんなところゴシゴシしちゃダメぇ・・・ゃん、はぁあん、もう、あん、くふぅ、やめ、」
自らが持つ粘液と泡立つボディーソープで〝ぬるぬる″に滑る複数の触手が、マイのそこに前と後ろから潜り込み〝にゅぷにゅぷ″と音を立てながら蠢き、〝つん″と自己主張するちっちゃな新芽や、その下で淫靡に開く花びら、更にはその内側の最も敏感な粘膜までもを〝ぬちゅぬちゅ″の〝ぐちゅぐちゅ″に擦り上げて行く
「ね、ハニぃ、ここがキレイになってくのわかる?」
「・・・そ、そんなの、んぁっ、だ、・・ぁん、んんっ、わ、わかんないよ」
「え!?なんで?じゃあ、もっとゴシゴシしてあげる」
「ひゃぁあん、ぁぁん、くうぅ、だめ、もうこれ以上は、も、もぅ・・・はん、あぁん、・・・きゃうっ」
絶叫と共にマイは“ガクっ”と崩れ落ちていた。
アンナが貨物用格納庫にたどり着いた時、ハーケリュオンはクラーケンになっていた。
ハンガー内を埋め尽くすほどの触手が所狭しと蠢いていたが、その胸元へ伸びるデッキは無事だった。
ガリレオの復旧作業に駆り出されたのか人影も疎 らで、彼女は誰かに止められることもなく目的の場所にたどり着いていた。
アンナは急いでスーツから降りると、全裸のままハーケリュオンの胸の穴の前に立った。
〈そこ〉から噴き上がる赤い焔目掛けてゆっくりと手を伸ばしていく。
そして、指先が焔に触れた。
いや、まさに触れる直前、彼女は誰かにタックルされていた。
「な、なにするの?」
あまりに突然の、しかも不意討ちのような出来事に受け身を取ることも叶わず冷たい床に叩き付けられたアンナは、起き上がりざまに自分にのし掛かる相手にそう怒鳴った。
が、
「あなたこそ、自分が何をしようとしているか分かっているんですか?」
と、逆に物凄い剣幕でそう返されていた。
「アンナさん、いったいどういうつもりなんですか?」
「・・・メリル」
そう、それはメリルだった。
「ちょうどよかった。ねぇメリル、私、ハーケリュオンに乗りたいの」
「え!?」
「私、乗れるよね?」
そう言いながら掴んだメリルの両肩を、物凄い力で握り締めてくる。
「や、やめてアンナ、痛い」
「ちゃんと答えて、私なら乗れるって」
「そ、それは無理です」
「うそっ」
「嘘じゃありません」
メリルはそう言いながらアンナの腕を振り払うと、彼女の左手首を掴み、 自分の口元へと引き寄せた。
「ちょ、ちょっと何を・・・」
彼女の前振りなしの突然の行動に戸惑うアンナを尻目にメリルは、
「コンピューター、左腕を目の前の炎に突っ込んで、そしてすぐに後退して」
と、彼女の手首にはまるブレスレットに話し掛けていた。
『了解』
すると無人のスーツが動きだし、鋼の腕を焔の中に突っ込み、1秒もせず後ろに退いた時には、右腕は跡形もなかった。
「ガリレオ・チタニウム合金製の装甲でもこの有り様です。アンナさんがこのなかに飛び込んだら骨も残りませんよ」
そう言いながら自分を見つめるメリルの真っ直ぐな瞳に全てを理解したアンナは、その場に崩れ落ちていた。
「アンナさん」
メリルが慌てて支えようと彼女を抱きしめる。
が、そんなアンナの体重を支えることなどできるはずもなく、2人は抱き合ったまま床にうずくまっていた。
「アンナさん、大丈夫ですか?」
だが、彼女からの返事はなかった。
アンナは、
「なんで?どうしてよ・・・」
そううわごとのように呟きながら泣いていた。
「・・・アンナ」
メリルはただ、そんな彼女を“ぎゅっ”と抱きしめてあげることしかできなかった。
「・・・ぃ、・・ハニぃ」
「・・・うぅん」
「・・・ねぇハニぃ、起きて」
遠くから自分を呼ぶ声に、マイはゆっくりと目を開けた。
「あ!!目覚めた?よかった」
その、例えるなら授業中に自分でも知らない間に寝てしまい、目が覚めて初めて自分が寝ていたことに気付いたかのような感覚に戸惑いながら、マイは自分がツルギに身体を洗われているうちに、失神させられてしまったことを自覚させられていた。
心配そうに自分を見つめる彼女と目が合い、顔を耳まで真っ赤に染めながらマイは背中にツルギの胸の感触を、いや、身体全体でツルギを感じていた。
マイは後ろからツルギに支えられるように、お湯を張った浴槽の中で身体を伸ばす彼女のにもたれかかるように身体を預けていたのだ。
(・・・)
どうやら気を失っている間にツルギがお湯をくみ、自分を入れてくれていたらしい。
まだボヤける思考で胸元を見ると、その目に飛び込んできたのは、お湯の中で自分の2つの膨らみを覆うツルギの手だった。
(・・・)
マイは無言のまま、その手を“ぎゅっ”とつねった。
「いったぁ~~~っ」
ツルギが飛び上がらんばかりの声をあげる。
「ハニぃ、なにするの?」
泣きそうな声でそう言うツルギを、
「あなたこそ何してるの?」
思わず横目で睨んだマイに返ってきたのは以外な答えだった。
「・・・ハニぃの胸が痛そうだから治してあげようと思って」
「え!?」
「こうゆうのは手で撫でながら『痛いの痛いの飛んでけ~』って言うと治るってサンドラが」
「司令がそんなこと言ったの?どこかのおばあちゃんじゃなくて?」
「ハニぃ、ごめんね」
「え!?」
突然謝られ、訳がわからず困惑の表情を見せるマイに対し、ツルギもまた困惑の表情を見せながら、
「人工呼吸と心臓マッサージ失敗しちゃって」
と小さな声で伝えていた。
「あ!!そのこと」
「うん。プールのときはちゃんとできたのに、私どうしたんだろう?ハニぃが急に気を失って、その顔を見たらワケがわからなくなっちゃって」
「ありがとう」
「え!?わ、私、なんにもしてないよ」
突然マイにお礼を言われツルギが戸惑う。
「それって、私のこと心配してくれてたってことでしょ?そのツルギの気持ちが嬉しいの。だから、ありがとう」
「ハニぃ・・・」
しかし、話し掛けた彼女の言葉は、マイの思いがけない一言に遮られていた。
「ね、もうあがろう?」
「え?どうしたの?」
「ごめん、もうのぼせそうだから、いい?」
そう言いながらマイが立ち上がると、
「じゃあ、私も」
と、ツルギも後に続く。
そして、脱衣場でマイがタオルで髪を拭くのを尻目に、彼女はバスタオルで身体を拭くことも隠すこともせず、全身ずぶ濡れのままそこから出て行ってしまった。
「え!?ちょ、ちょっとツルギ」
慌てて後を追いかける。
すると、ツルギが先程切り刻んだパワードスーツの残骸を、触手を使って更に細かく切りながらゴミ箱に捨てていた。
その頃、お風呂からあがるタイミングを完全に逸したハルカたち3人は、浴槽の中で鼻血を垂らしながらゆでダコみたいになっていた。
「ツルギ」
「なに?」
無防備に振り返った髪から、そして“ぷるん”と揺れる豊潤な2つの膨らみから水滴が弾けるように飛び散り、それが照明の光りを浴びてキラキラと輝く。
その、ツルギのあまりの綺麗さにマイは一瞬言葉を失い見とれていた。
「なに、ハニぃ?」
そう言われ、彼女はハっと我に返った。
「身体びしょ濡れだよ、拭かないの?」
そう問いかけたマイに、
「うん、拭かないよ。このまま寝る」
ツルギはあっけらかんとそう返していた。
「なんで?」
「なんでって、朝になれば乾いてるし」
「ダメよそんなの、カゼひいちゃうから」
「ダイジョウブだよ」
「大丈夫じゃないよ。ちょっと待ってて、タオル持ってくるから」
マイは慌てて脱衣場からフェイスタオルとバスタオルを持ってくると、ツルギに手渡した。
「ね、これ使って」
だがツルギは、不思議そうな顔でそれを握りしめたままだった。
「どうしたの?」
そんな彼女が心配になり、そう訊ねたマイに返ってきたのは意外すぎる答えだった。
「これどうやって使うの?」
「え!?わからない?」
「うん。教えて」
そう言いながら、興味津々の目でマイの瞳を見つめてくる。
「分かった。今日だけは拭いてあげる。そのかわり明日からはちゃんと自分でやってよ」
「うん」
「ほら、お辞儀するみたいにこっちに頭を傾けて」
マイはフェイスタオルでツルギの髪を拭き始めた。
「・・・うん」
ツルギの方が背が高いので、マイがつま先立ちになって髪を拭くのだが、ツルギはそれに対してどうしていいのか分からない様子で、うつ向いたまま上目使いでマイの顔を見ていた。
髪を拭くたび、マイが足がつま先立ちにしたり戻したりする。
その度に、ツルギの視線の先にある彼女の2つの膨らみが“ぷるん、ぷるん”と弾み、その先端で“つん”と上向くように自己主張する桜色のちっちゃな蕾も、それに合わせて“ぷるぷる”揺れる様に、ツルギの目は釘付けになっていた。
マイは、ツルギのあり得ない行動に驚くあまり、自分が一糸も纏っていないことを完全に失念していたのだ。
髪から耳、そして顔を拭き終えると、小さい頃、お風呂あがりにおばあちゃんにしてもらっていたのを思い出しながら、首筋から鎖骨、肩から二の腕、そして指先へと拭いていく。
「次はこっちね」
もう片方の腕を逆に指先から肩へと拭くと、
「脇を拭くから腕を上げて」
「こお?」
言われるままにツルギが腕を上げ、
「そう、そのままね」
そう言い、マイが脇の下を拭くと、
「ひゃん」
ツルギは思わず声を裏返らせていた。
「だ、大丈夫?」
初めて聞くツルギの声に、マイも思わず心配そうな声をあげる。
が、
「う、うん、ダイジョウブ」
ツルギにそう返され、
「そう、じゃあ背中を拭いていくから腕はそのままね」
そう言うと、マイはバスタオルをもっ指先を脇の下から背中に滑らせていた。
その結果、彼女の顔がツルギの、湯上がりでほんのりと上気する2つの膨らみにくっつくぐらいまで近付いていた。
「!!」
その、あまりに突然のマイの行動にツルギは固まったまま、彼女の頭を見下ろしながら、背中をバスタオル越しに動き回る指の感触に戸惑っていた。
しかも、顔を横に向けるマイの耳が、豊潤な膨らみの頂点で“つん”と上向く桜色のちっちゃな蕾に触れるか触れないかのところを揺れるのが髪越しに見え、いや、それだけではない。
ツルギの背中を拭くことに夢中で気付いていないのか、マイの豊潤に実る果実のような2つの膨らみもツルギの脚の付け根あたりに密着していた。
マイがツルギの背中をまんべんなく拭こうと身体をくねらせて手を伸ばすたび、2つの膨らみがツルギの下腹部に密着したまま弾むように、滑るように揺れ動く。
それによって、その先端で“ぷるぷる”揺れる桜色の蕾が、ツルギの、真ん中を縦に走るスリットを中心に左右に“ぷくり”と膨らむ、赤ちゃんのほっぺみたいに“つるつる”で“ぷにぷに”のそこに何度も擦れるように蠢いていた。
(!!)
その感触に、ツルギはもうどうしていいか分からず、ただ声を噛み殺していた。
「はい、背中OK」
だがマイは、そんなことには全く気付いてない様子で、ツルギの果肉のたっぷり詰まった、豊潤な果実のような2つの膨らみを見ていた。
「ねぇツルギ」
「な、なに?」
ツルギは、自分の胸を見つめるマイから目を逸らせないでいた。
「ここも拭いたことない?」
と、胸を指差され、
「うん」
小さい声でそう答えていた。
「だよね、じゃあ拭いていくね」
「・・・うん」
重力に逆らうように“つん”と上向く2つの膨らみに、バスタオル越しにその形を確かめるようにあてがわれた指が、その若々しい張りと弾力を確かめるように、まるで揉みしだくように動き始めた。
「ぁん」
その指使いに、ツルギは思わず声を裏返らせていた。
「あ!ごめん、痛かった?」
「・・・ううん、大丈夫」
ツルギはそう返すので精一杯だった。
「そお?ならいいけど」
マイはそう言いながら、再び指を動かしはじめた。
「ごめんね、考えたら私もこんなふうに誰かの胸を拭くなんて初めてだから、痛かったらちゃんと言ってね」
「・・・うん」
マイの指が、バスタオルの中で“たわわ”に弾むそれを緩急をつけながら揉みしだいていく。
「んふっ」
(だめ、声が出ちゃう)
唇を噛み、それに耐えるツルギ。
しかしマイの指が、その先端で“つん”と自己主張する桜色の蕾を捕らえ、
タオルの上から指の腹で押し潰すように“こりこり”と捏ね回しながら拭いていた。
「んんっ」
そう声を噛み殺すツルギを尻目に、胸を拭き終えたマイはしゃがみながら、彼女の脇腹から鍛え抜かれた腹筋とくびれたウエスト、そして可愛らしい“おへそ”から引き締まった下腹部へと拭き進めていく。
そして、彼女の身体を拭き進むマイの目の前に、ツルギの“つるつる”のそこがあった。
「・・・は、ハニぃ」
“びくっ”
ツルギに呼ばれ、マイは思わずそこから視線を逸らした。
「・・・な、なに?」
「・・・え、えっとね」
マイは恥ずかしさのあまりツルギの顔を見ることができなかったが、ツルギも恥ずかしそうに顔を耳まで真っ赤に染めていた。
彼女は、自分の心の奥底に渦巻く感情を理解することができず混乱していた。
「そこも拭くの?」
そう聞かれたマイは、
(普通はここまで拭かない、よね)
そう考えたが、
(でも胸を拭くことを知らなかったツルギがここを拭くことを知ってるとは思えないし。
ちゃんと拭いてあげないと、ここは拭かなくていいんだっていう間違った知識を与えちゃう。
それはダメだ。
ツルギにウソはつけない。
うん、恥ずかしがるなマイ。女の子同士なんだし、そう、これはツルギのためなんだから)
そう思い直し、
「うん」
そう答えていた。
「・・・うん」
それに対しツルギもそう返した。が、その直後、
「ツルギ」
自分の名前を呼びながらこちらを見上げるマイと目が合い、彼女は慌てて視線を逸らそうとした。
が、真っ直ぐ自分を見つめる瞳に吸い寄せられるように、ツルギも彼女を見つめていた。
「な、なに?」
「ごめん、その、ちょっと脚を開いてくれる?」
そう。ツルギは無意識に脚を〝ぎゅっ″と閉じてしまっていたのだ。
「え!?」
と、飛び上がらんばかりに驚いたツルギだったが、
「私を信じて」
マイの優しい瞳に見つめられながら、諭すようにそう言われ、
「・・・うん」
普段の勇猛果敢な彼女からは想像できないような、戸惑いと恥ずかしさと、でもマイには嫌われたくない。そんな複雑な感情が入り交じった声でそう返事をした次の瞬間、信じられないことが起きた。
ツルギがマイに向かって左脚を蹴り上げたのだ。
「!!」
部屋の角にいたため左右を壁に囲まれ逃げ場のないマイは、反射的に手で頭をガードした。
が、
“どんっ”
と何かを叩いた鈍い音がして、部屋は再び静寂に包まれていた。
「・・・ハニぃ」
そして、戸惑い気味に自分を呼ぶツルギの声にそっと目を開けたマイは、視界に飛び込んできた光景に言葉を失っていた。
ツルギは高々と上げた左足しを、しゃがむマイを跨ぐようにして彼女の背後の壁につけていた。
つまり、足で壁ドンしていたのだ。
しかも両手も壁につき、壁にかけた脚に体重を乗せて身体を前傾させ、下半身を前に突き出していた。
その結果ツルギの、ほんのりと桜色に染まる、真ん中を艶かしく縦に走るスリットを中心になだらかに左右に盛りあがる、“つるつる”で“ぷにぷに”の双丘が、いや、それだけではない。
スリットの頂点にある種皮から“ちょこん”と顔を覗かせる、真っ赤に充血して“ぷくっ”と膨らむちっちゃな新芽のようなそれや、スリットの切れ込みから“ちらちら”と垣間見える桜色の花びら、更にはその下で、“きゅっ”と萎むちっちゃなすぼみまでもが“ひくっ、ひくっ”といやらしくヒクつく様子まで、その全てがマイの目と鼻の先に晒されていた。
「・・・これでいい?」
頭から湯気が上がるぐらい顔を耳まで真っ赤にしてツルギが呟く。
が、その声はマイの耳に届いていなかった。
彼女は、視線も思考も、その全てがツルギのそこに釘付けになってしまっていた。
(きれい)
湯上がりで、ほんのりと桜色に染まるツルギのそこは、同姓のマイから見ても綺麗だと思えた。
「は、ハニぃ」
“びくっ”
ツルギに呼ばれ、マイはやっと自分が彼女のそこに見とれていたことに気付いた。
「な、・・・なに?」
「こ、・・・これでいい?」
「・・・うん」
ようやく我に返ったマイは、
「じゃあ、拭くからね」
そう言うと、バスタオル越しに、ツルギの“つるつる”で“ぷにぷに”の感触を確かめるように、ツルギのそこを優しく丁寧に拭き始めた。
そんな彼女を見下ろすツルギは、タオル越しに感じる指の感触と、マイの顔が自分のそこにくっつくぐらいの近さにあることに動揺を隠せない。
その時、信じられないことが起こった。
マイが、“ぷにっ”と膨らむ肉丘の、しかもスリットの切れ込み近くに親指をあてがったかと思うと、
それを“むにっ”と押し広げ、奥に潜む花びらを剥き出しにしたのだ。
(!?)
そして彼女は、押し広げられた肉丘の内側と剥き出しになった花びらを優しく拭いていた。
「ひゃん」
ツルギの身体が“びくん”と跳ねる。
「あ、ごめん、びっくりした?ここって意外に汗をかくから、ちゃんと拭かないとって思って、大丈夫?痛かった?」
「ううん、ダイジョウブ。・・・続けて」
「うん」
マイはそう言うとタオルを持ちかえ、今度は反対側の肉丘を親指で“くいっ”と押し広げ拭いていく。
「んんっ」
対するツルギは唇を噛み、それにただ耐えるしかなかった。
マイに触られている。
彼女自身その理由は分からないが、それだけでも心臓バクバクなのに、そこを押し広げられ“つるつる”で“ぷにぷに”の肉丘や敏感な花びらを傷つけないように、いたわるように拭かれるたび、《そこ》からムズムズするような、“ぞくぞくっ”とする何かが火花のように弾け腰ががくがく震える。
だが、それだけではなかった。
今のツルギにとって何より問題なのは、マイが自分のそこを傷つけないように拭くために凝視していることだった。
(ハニぃに見られてる)
彼女自身、何故そう感じるのか分からなかった。
実際、今まで裸を見られたことなど数え切れないほどあるし、見られたからといって気にも留めたことはなかった。
だから、マイに見られていることで心に沸いたこの感情をどう理解していいか分からず、彼女は戸惑っていた。
「もう少しで終わるから」
しかもマイが話すたび、押し広げられたそこに彼女の息がかかるのが分かる。
ツルギは知らず知らずのうちに、マイの指の動きに合わせるように、更に深く指を受け入れるように、腰を前に突き出し蠢かせていた。
マイはそこも拭き終えると、今度は花びらの頂点にある可愛い種皮を親指で押し上げていた。
(!?)
そして、訝しむツルギを置き去りにして、種皮が押し上げられたことで剥き出しになり、“ちょこん”と顔を覗かせた、真っ赤になって“ぷくり”と膨らむ新芽のようなそれを拭いていた。
「!!」
風に触れただけでも感じるほど敏感なところを剥き出しにされ、マイに拭かれた瞬間、腰が抜けんばかりの快感がそこから稲妻のように全身に突き抜けていた。
「んんっ」
膝の力が抜け、脚がガクガク震える。
「ごめん、こんな姿勢、脚が疲れるよね。もう終わりにするから」
その様子に気付いたマイが思わず声をかける。
「ううん、平気」
「でも」
「いいから、最後まで続けて」
「そお?なら続けるね」
そこを拭き終え、お尻へとタオルを滑らせたマイの目に、双丘の下で“きゅっ”と締まるツルギのすぼみが留まった。
(・・・可愛い)
何故そう感じたのかは彼女自身分からなかった。
だが、目の前で“びくっ、ひくっ”とヒクつきながら“きゅっ”と締まるちっちゃなすぼみを見てそう思いながら、マイはそこも優しく丁寧に拭いていく。
「ひぁ、んんんっ」
思わず声が裏返りそうになり、ツルギが慌てて口を手で塞ぐ。
「んっ、んんっ」
マイの指が、タオルの上からすぼみの形と“ぷにぷに”の感触を確かめるように蠢くたび、
「んふ、くふぅ」
ツルギは得も知れぬ感触に耐えるように身体を艶かしくくねらせながら唇を噛み、声を押し殺すことしかできなかった。
「はい、あとは脚だけだからね。もう下ろしていいよ」
タオルと指がそこを離れ、ツルギは足を下ろした。
が、汗ばむ額と両手は壁につけ、もたれかかった体勢のままだった。
それからようやく解放されたツルギだったが、腰からも膝からも力が抜け、何かに掴まらないと立っていられないほどだった。
結果彼女は、お尻を後ろに突き出す格好になっていた。
「もう少しだから我慢して」
「・・・うん」
マイは彼女の脚に取り掛かった。
太股から膝まわり、弁慶の泣き所とふくらはぎ、そして踝、足首、踵、更には爪先へとタオルを滑らせ指の間まで余すところなく拭いていく。
「い、いいよ、そんなとこまでしなくても・・・」
「だめよ。こんなキレイな指が水虫にでもなったらどうするの?」
そして拭き終えた彼女は立ち上がると、
「はい、おしまい」
そう言ってツルギに微笑みかけた。
「あ、ありがとう」
その瞳を見つめ返しながらツルギもお礼を言う。
「これで明日から自分で拭けるでしょ?」
「うん。プールの後で着替えるときにやってみる」
「え!?プール???」
その瞬間、マイの脳裏にある光景が浮かんだ。
それは、プールからあがって更衣室で水着を脱いだツルギがみんなの前で、今みたいにこれでもか!!というぐらい脚を大きく広げて、大切なところを拭く様子だった。
マイは思った。
そんなの見たらリンが、
「つ、ツルギちゃん、そこ、いつもそんなふうに拭いてるの?」
と聞くだろう。
それに対しツルギは何と答えるだろうか?
「うん、ここはこうやって拭くんだよってハニぃに教えてもらったんだ」
て、言うかな?
いや、まさかね?
でも、言いそうな気がする。
てか、絶対に言うよね?
そんなのみんなが聞いたら、
「え!?マイが???」
「それってどういうこと?」
「もしかしてマイさん、自室のお風呂ではそうやって拭いてるということですか?」
「信じられない」
って、なりそうな気がする。
いや、まさかね?
そんなことあるわけ・・・。
でも、なったらどうしよう?
いやいやいや、それ、絶対にダメなやつ。
「つ、ツルギ」
「なに?」
「そ、そこなんだけど・・・」
「え!?どこ?」
そう言いながら辺りをキョロキョロ見渡すツルギに、
「こ、ここ」
と、マイは顔を真っ赤にしながらツルギの、〝つるつる″で〝ぷにぷに″のそこを指差していた。
「え!?ここがどうかしたの?」
「うん、その、そこを自分で拭くときは、さっきみたいに脚を広げずに、今みたいに立ったままで拭いて」
「え!?」
マイの言葉に本当に驚いたのだろう。
文字通り目を丸くしたツルギが、マイの眼前、それこそ鼻の頭同士がくっつくぐらいの近さで彼女の目を真っ直ぐ見つめながら、
「それって、どうやるの?」
と、訊ねていた。
「だ、だから」
しかし、マイはそこで言葉に詰まった。
「どうしよう?言葉にしてうまく説明するなんてできないよ」
「じゃあ、ハニぃがやって見せて」
「え!?」
マイがそう驚きの声を上げた時には、ツルギはすでにしゃがんでいて、正面から、しかも超至近距離からマイの〝つるつる″で〝ぷにぷに″のそこを見つめていた。
「ちょ、ちょっとツルギ」
あまりの出来事にマイは驚きを隠せない。
しかしツルギは、
「ね、見せて、ハニぃ」
と興味津々の顔でマイを見上げていた。
そ、そんな恥ずかしいことできない。
でも、・・・でも、それを教えないと更衣室で大惨事が起きてしまう。
「う、・・・うん」
マイは仕方なく脚を開くと、髪に巻いていたフェイスタオルをほどき、そこを拭き始めた。
すると、更に頭を低くして彼女の膝の間からマイのそこを覗き込むように見上げるツルギの顔が見えた。
「つ、ツルギ」
「だって、よく見えないんだもん」
「ダメよ、そんなの・・・」
「あ、そっか!!こうすればいいんだ」
何かが閃いたらしいツルギは、そう言うや否や両手を床につき、身体をマイが開いた足の間に滑り込ませていた。
「!!」
そう、ツルギは彼女が開いた足の間に仰向けに寝転がり、マイのそこを真下から見上げていたのだ。
「☆●§◇▼〇■◆★▲△~~~~~っ」
それを見た瞬間、マイは驚きのあまり、大切な所を手で隠しながら飛び跳ねてそこから逃げていた。
いや、彼女は飛んでも逃げてもいなかった。
それどころか、大切なところを隠そうとした手も動いていなかった。
「!?」
見ると、いつの間にか手にも脚にもツルギの触手がぐるぐるに巻き付き自由が奪われていた。
「ちょ、ちょっとツルギ。これ、ほどいて」
あまりの恥ずかしさに、マイが懇願するような目でツルギを見た。
が、
「見せて」
対するツルギは好奇心に満ちた目を輝かせ、マイのそこを凝視していた。
「そ、そんなに見ないで、恥ずかしい」
顔を耳まで真っ赤に染めるマイは、まさに穴があったら入りたい心境だった。
けれど、このままだといつまで経っても終わらない。
マイは、ツルギはただ好奇心で見ているだけだと自分に言い聞かせ、そこにタオルを持つ手を伸ばした。
本当はさっと拭いて終わりにしたいのだが、それをやると、
「早くてよく見えなかった。もう1回やって」
とか言われそうで、マイは震える手でそこをゆっくりと拭き始めた。
するとツルギが、
「ハニぃ、私が手伝ってあげる」
と言いながら手を伸ばした。
「え!?なにするの?」
マイがそう訊ねるより早く、ツルギはそこに伸ばした両手の指で、彼女の〝つるつる″で〝ぷにぷに″の双丘を、真ん中を縦に走るスリットを中心に、〝くにっ″と左右に押し広げていた。
「!!」
そこを押し広げられ、剥き出しになった花びらが空気に触れスースーする感覚にマイは、
「や、やめて、そんなことしないで」
戸惑いと恥ずかしさに我を忘れ、そう言いながらツルギを見た。
が、
「ハニぃのここ、可愛い」
ツルギはそう言いながら、マイのそこを凝視し続けていた。
「み、見ちゃだめ、見ないで」
「それに、すっごいキレイ」
「やめてツルギ、ひとりで拭けるから、大丈夫だから」
「やだ、手伝う」
ツルギはそう言って頑として譲らず、
「もう、・・・これ、どんなプレイよ」
結局根負けしたマイは、ツルギに手伝ってもらいながら、彼女に見られながら、泣く泣くそこを拭いたのだった。
〈つづく〉




