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私の平穏の日々と騒々しい世界たち  作者: ガゼルにしむりゃ
組織に追われる異様者達
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修行開始と原因調査、そして思考

 まあ、当たり前というか何というかポリーエの実力では私には全く勝てないという事で、適当にのめして、いびつな形に歪んだ逆立ちした大杉に吊るしておいた。

 それを見て他の者達は実力差を理解してくれたのか、ぴったり黙って整列してくれた。

 おとなしく言う事聞いてくれるようになったなら時間を無駄にしなくてよかったか。


「ところで何故お前はポリーエと戦っていたんだ?」

「グァットジーイルを狙っていたので、グァットジーイルの手を煩わせないようにと思いまして、余計なお世話でしたか?」

「いや、ありがとう」


 思った以上にリモーピォからの私への信頼が強い事は改めて分かった。

 さて、因縁の話は聞けなかったが、戦っている時の表情からは憎悪の類を感じ取れなかったので放っておいて大丈夫だろう。

 他のそれぞれの姿形の奴らを見ながら私は咳ばらいを一つした。


「集まってくれてありがとう、早速だがお前達を救世主にするための特訓を始める」


 ビリゥヴァの中から先程仕込んでおいた修行用の力の塊をいくつか取り出した。

 この力の塊は簡単に形を変えることが出来て色々な能力を持たせることが出来る。

 これでそれぞれの候補に見合った修行をさせるワケだ。

 さあ、何年かかるかな。

 候補達の体にも少し細工をして老いるのを遅らせているので私は力を放った後にこの世界を後にした。

 世界の破滅の方を見に行くためだ。



 今回の破滅がどの程度のレベルなのかを覗きに私は探知によって導きだされた破滅の根幹のある世界へと足を踏み入れる事とした。

 生暖かい空気と、灯りのない闇の中へと踏み入る。

 中にあるのはすべてを無に帰す結晶になった破滅の概念、これが今回の破滅の大本のようだ。

 しかし、大きいな、灯りを出して照らしてみたところかなりの大きさがある、こんなモノが何故この世界達の中に現れたのか。


「誰かが運んで来た可能性が一番かな、それか世界群の外からきた探索者がいらない事をしたんでしょ、めんどくさい事をしやがってっ!! ぶち殺してやりたいね、特に知性がある奴だったら考える部位をミキサーで、ね」


 ビリゥヴァの中からヒステリーを起こしたソゥヲバーリュが魂の通話で叫ぶ。

 いい加減こいつの考える部位の方を何とかした方がいいのではないのだろうか?

 それはそれとして、この結晶がどこから来たのか、又はなぜ発生したのかを調べる事にした。

 どうせ時間は山ほどある。

 私が戻る頃には数えられない位の修練を積んで破滅など簡単に跳ね返せる救世主達がいるはずだから。

 まずは世界の記憶を見る為にソゥヲバーリュが世界管理官の権利を行使して世界のビジョンを映し出し、原因を探る事にした。

 ソゥヲバーリュがビリゥヴァの中からゆっくり出てきて空間に手をかざす。


「はあ…コード三のモークォ、呼び起こし……」


 いつの間にかテンションが落ちてだるそうにしながらもソゥヲバーリュが記憶を映し出す。

 闇の中にほのかに紫の光が現れ、それが徐々に大きくなると、そこから私の脳裏にこの世界の情報が送り込まれてくる。

 その中から破滅の少し前の世界を見て、私は原因を探る。

 そうして何十分か、闇の中なので時間はわからないが、記憶を探っていると、原因を発見した。

 ため息を吐きたくなる、マリィコールズだ。

 最近姿をみないと思ったが、会ってしまったな、最悪だ。

 いい加減こいつらの所業は許せないし、討伐に乗り出すべきか。

 考える事が増えて困る、私は平穏に暮らしたいのにだから隠居したのに。

 自分から首を突っ込んでる面もあるし、私が悪いのだろうが。

 今度決着をつけるか、原因も分かったし、救世主達はあっさりとこの程度の破滅なら跳ね返してくれるだろう。

 私は破滅の根源の前を後にした。


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