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私の平穏の日々と騒々しい世界たち  作者: ガゼルにしむりゃ
組織に追われる異様者達
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集まる者と修行、そして知らない因縁

 コジュホモプとリモーピォを引き合わせ、軽い挨拶を交わさせた後、私達は連れ立って、残りの救世主になりうる力を持つ者を探して集めてきた。

 ソゥヲバーリュが探してきた者と合わせて十数名、並んだ奴らの顔ぶれは人種の違いとか、人の形を持ってない者、ただの意思疎通できる物といて様々だ。

 具体的に例を言うのならば、

 獣で言う所のライオンのような耳と鼻があり尻尾はウサギ、象のような皮膚の獣人の少女、ワッポ。

 片手で持つには少し大きい程度のかけたどんぶり、ポン(名無しなのでソゥヲバーリュ命名)。

 頭に副腕が生え、四本の足を持ち、目は一つ、両性具有のゾゾアア。

 下半身がガス状で上半身はスライム状になっている男、ウヲーヲオトン。

 と統一感のない、何とも奇妙な光景だ。

 一旦協会に戻ってきてこの顔ぶれが救世主になりうると組織の者達に顔見せをしてみた時、組織の者達がどよめいたが特に文句は言ってこなかったのは私への信仰故にだろうな。

 面子は揃い、顔見せをした、ならば次にやることは何か。

 今のままでは破滅に立ち向かう力が足りないので、鍛えるのだ。

 とりあえず既に破滅に侵食されかけ、生物のいない世界を軽く整えて、この世界達の一秒が進む間に二億年の時が立つ位にソゥヲバーリュが加工する。

 この辺の世界設定はソゥヲバーリュの得意分野なので任せておき、私は修行の準備を始めた。




「出来たよガゼル、存分にやっちゃってよ、神級が百年戦争しても大丈夫な感じで作ったからよっぽどの事でもないと壊れないよ」

「ああ、ありがとう」


 ソゥヲバーリュからの呼び掛けに応じて手を止めて、私が振り向くと奴は何故かにやけていて、嫌な予感がしたが、特に何も言ってこないので私はソゥヲバーリュについていき、加工された世界の中に入る。

 そこには既に集めた数十人が先に入っていた。


「第二惨劇、阿鼻叫喚!!」

「そんな攻撃なんて聞きません」


 まだ何も命じていないのにその一部は戦っているが。

 悪鬼悪霊をまとう青白い少女の放つ怨嗟の声をリモービョは体に不可視の鎧を装着して防ぐ。

 あの少女の名前は何といったか、ソゥヲバーリュが連れてきた者なのだが。

 少女の放つ悪霊が身の毛もよだつであろう叫びをあげて増幅し、膨らんでは分裂してリモーピォに飛び掛かり、その数は増えていく。

 この世界の中ならいくらでも過ごしていてもいいが、私としては早く終わらせてしまいたいのでその中に割って入っていく。

 この程度の悪霊の数なら、いつか行った悪霊と善霊が暮らす世界で学んだ悪霊善化法を使って害の無い霊に変換することが出来る。

 多少は力はあるが今はまだまだだ。

 割り込んで怨嗟を聞きながら私は手で印を切り、深く念じて悪霊を返還し始めた。


「!? 誰?」

「グァットジーイル! いたんですか!?」


 驚く二人は置いておいて善なる霊になった悪霊達は力を失って姿が薄くなった。

 少女が霊の放出をやめて私がその霊を全て変換し終わったところで私は声を上げる。


「さて、少女、初めまして、私はガゼル、グァットジーイルでも正しい、何故戦っていた?」

「そう、あんたがグァットジーイル、かつての救世主……ああ、わたしはポリーエ、よ」


 少女は私の名乗りを聞いて目を瞑り、きつく瞑り、目を開いた。


「あんたがグァットジーイルならわたしはあなたと戦わなければならない」


 そう言ってポリーエは悪霊を呼び出してその身に纏うように増幅させた。

 何だろうか、ポリーエには私に何らかの因縁があるようだ。

 私はさっぱり覚えていないが。

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