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私の平穏の日々と騒々しい世界たち  作者: ガゼルにしむりゃ
組織に追われる異様者達
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コジュホモプと血筋、そして子孫繁栄

 地面から引き抜いた奴の顔に私は記憶を探った。

 なんとなく見覚えがある。

 ……そうか、この世界を最後に救った時についてきた男によく似ているな。

名前は確か……


「コジュホモプ、だったか?」

「あ~、成程、あれか、グァットジーイル、もといガゼル、やあ、どうも、その節はお世話になったか、相変わらずだね……いや若返ったかな?」

「私の外面は器だから見た目は変わらん、そういうお前は大きくなったな、だがあまり男らしくはない」

「そう言う種族だからだろうね知らないけど、僕みたいなの以外はみんな全滅しちゃったし、最後の種族だよ僕」

「ほう、この破滅が関係あるのか?」

「破滅? ……え?」


 コジュホモプは眠そうな目を擦り、辺りを見回す。

 こいつ以外にもこの世界には生きている者がかなりいたはずだが、今回の滅亡に際してその大部分がいなくなったのか。

 探知によるとこの世界で人間や生き物が死んだ跡は少しはあったが、前の人口からして恐らくはほとんどが世界の外へと出て、世界群の中から別の場所へ移住したのだろう。


「うええええ!? 世界滅亡してる!? もっと早く起こしてよ!」

「私は今来たところだ、そしてなるべく早く起こしたぞ」

「そうか、ありがとう」


 どうやらコジュホモプは滅亡に気付いていなかったようで地中に潜って寝ていたらしい。

 なかなかに豪気な奴だ、いや、のんきか?

 まあ、とりあえず、コジュホモプなら人格も持っている力も世界の滅亡に立ち向かうにはちょうどいい。

 こいつも救世主にしよう。

 さて、リモーピォはどうなったか。

 空を見上げて透視の詠唱を口の中で唱え、大体リモーピォがいるであろう方向を見上げてみる。

 未だに乱気流にもまれてはいるが、少しは安定してきたようである。

 ここを乗り越えられるまでは待つか。

 その間に世界の破滅に気付いていなかったコジュホモプに状況の説明をする事にした。


                       ・


「へえ~、僕が救世主か~、そうすれば一応一族は途切れないかなあ、種的な意味で」

「お前は子孫繫栄したいのか?」

「いや? だけどちょっとこわいじゃん、血筋が絶えちゃうと、もったいなさがすごいじゃん」

「そうか、私にはよくわからないが」


 今は全く関係ないが、私は親を知らない。

 物心つく前から私は森の中の小屋に放置されていた。

 そんな経緯もあって血筋だとかそういう話は言った通りよくわからない、実感がないしな。

 とはいえ、将来、初希が私と子をなして血筋を繋いでいきたいといって、実際になしたなら、我が子を見てそういう実感がわいてくるのかもしれないな。


「まあ救世主となれば引く手あまただろうし、後はよほどの事をしない限りは安泰じゃあないか?」

「そっか、なら僕も救世主になろうかな、修行はきついかな?」

「お前程の力があればまああまりきつくないだろう」

「ふ~ん、ガゼルのあまりはあまり信用できなかった記憶があるから気合入れとかないとな」


 何を言っているのか、ちょっと魔物を召喚して戦わせるくらいだし、少し私と実戦練習するくらいなのにそこまで気合を入れる必要はないのだが。


「グァットジーイル!! そこですかああああ!!!」


 空から声、やっとリモーピォ降りてきたようだ。

 乱気流と雲に包まれた空を突き抜けて速度を上げて私に向かって降りてくる。


「ガゼル、あの未確認飛行奇抜な女の人誰なんか?」

「あれもお前と一緒の救世主候補だ」

「へえ、なかなかいいな、タイプで好みでストレート」


 一目ぼれか? ……血筋云々を言うならば救世主同士というのも……いや、それは本人たち次第なので私にはよくわからないが。

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