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私の平穏の日々と騒々しい世界たち  作者: ガゼルにしむりゃ
組織に追われる異様者達
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失われた乙女と装置世界、そして破壊方法

「なんだか大事なモノを失っちまった気分だぜ……」

「うぅ、お嫁にいけない……」

 服を脱がして二人の烙印を消し、ついでに色々と障壁や強化を施した。

 何故か二人共にぐったりしながら気力のない目で天を仰ぎながらぶつぶつと何事かを口に出している。

 私は伊達に長く生きてきてはいないので女の裸位見ても何も思う所はないが、二人は見た目通りまだ若いようで、少し精神的に応えたようだ。

 しかし、やらざるを得なかった事なのでしょうがない。

「早く服を着ろ、いくらこちらの位置が探知されないとはいえ、追手が先程の信号を辿ってこちらに辿り着く可能性はある、ここから離れるぞ、それとも裸で移動するのか?」

「うるせえ! お前が脱がしたんじゃねえか!」

「そうですよ! 責任とって下さい!」

「その責任はお前らが組織の破壊をするという目的より大切なのか?」

「「うぐっ!」」

 怒鳴る二人にそう言い返すとぐうの音も出ないようで、二人は渋々と服を着始める。

 その間も何か言いたげな目で私をにらみつけてきたが、こうするしか方法はないワケなのだから困る。

 それに先ほども言ったが、女の裸を見た程度で特に何を思うわけでもない。

 大体の生物は思い出したくはないがマリィの美しさと比べれば大きく劣ってしまうから、他人よりは長くマリィに関わっている私が今更他人の容姿に何を思うでもない、初希は別だが。

 二人が着がえるのを待つ間に辺りを警戒したが、遠くまで探知をしてみても特に近づいてくる気配はなかったので、私は二人と共にその場から飛び立つ。

「それで? 私は何をすればいい? というかお前達は組織を破壊するために何をするつもりだ?」

「わたし達はガートルハンズの内部の人間だったのでしているのです、どうやって人をさらってくるのかを、実はとある世界が、人間を観察し選定してさらう装置になっているんです、わたし達はその世界を破壊し、あの組織を壊滅に追い込みます、ガゼルさんにはそのサポ―トをお願いします」

「サポート、か、お前らがその世界を破壊するまで守ればいいんだな?」

「そうです、わたし達も戦えますけど、下っ端と話したとおり組織の人間には手の内を知り尽くされてるし、力も与えられていないのであまり期待できません」

「力がないなら世界も破壊できないんじゃないか?」

「そこはあたしが舐めた幹部連中にちょちょっと取り入って盗んできた世界のほつれの場所に行けば下っ端でもちょちょいのちょいってワケだぜ」

 世界のほつれ、いわゆる普通の世界にはほとんどないと言われるが、下層の混沌とした世界にはそこを見つけて何らかをすると世界が破滅するほつれが複数存在する、という事はその装置となる世界がある場所は下層世界群の中にあるという事か。

 まあ、下層世界は常に破壊と再生を繰り返しているような場所で、世界管理官でも観測が難しい場所なので、絶好の隠し場所とは言えるな。

 とはいえ観測が難しいという事は世界管理官を多く置いている事にもなるので、そこから世界を隠しきっているという事はそれほどに巧妙に世界が隠蔽されているのか、それとも世界管理官が無能なのか。

 おっと、そんな事を思っているとソゥヲバーリュに後で何か小言を言われそうな気がするな。

 それに世界管理官の無能を言い訳に私へのスカウトを過激な物にすることが予想される。

 二人には悪いが世界が巧妙に隠されている方にかけたくなるな。

「これからガゼルさんには装置世界のある辺りの世界群や、装置世界でわたし達が世界のほつれを使って世界を破壊するまでの護衛をお願いするという事です」

「よくわかった、では全速力で飛ぼう、お前らの脱走はバレているようだからな」

 二人が私の言葉にうなづいて飛び立つのについて私も飛ぶ。

 下っ端という割には飛ぶのが意外と速くて安心した。

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