使い魔交渉もしくは脅迫
「お前が私の使い魔か?」
振り向くと、そこには一人の少女がいた。
年は17歳位だろうか?身長は高く、年のわりには大人っぽい雰囲気を出している。髪は吸い込まれそうな黒髪で腰まで届いている。顔も整っていて、雰囲気とあいなり氷の彫刻を彷彿させる。
だが今はそんなことより…
「使い魔ぁ?」
そう使い魔、使い魔だ。ゲームやライトノベルでしか聞かないような単語に思わず僕は聞き返した。
「使い魔じゃ言い方が悪かったな、訂正する。
私のパートナーになってくれ」
「人生の?」
「馬鹿が」
容赦ないツッコミに僕の心は折れそうです…
にしても使い魔からパートナーとはえらい昇格だ。
「ここに僕を連れて来たのも君かい?」
「そうだ」
フム。となると彼女には夜遅くまで起きている僕の両親の目をかいくぐり、なおかつ僕の部屋(鍵付き)から僕を連れ出す方法があるということだ。
それこそ魔法でも使えなければ不可能だろう。
「で?使い魔って具体的には何するの?」
当然と言えば当然のことをたずねる。
「主に戦闘の補助だな」
今、現代日本では決して聞かない単語が出てきた気がするが気にしない。気にしたら負けだ。
「というよりなんで僕なの?もっと適任が居そうだけど?」
少なくとも高校生は適任とは言いがたい。
「私も他の生物を召喚するつもりだったのだが…」
召喚と聞き僕は確信した。ここは異世界だ、と。
普通ならもっと粘るのだろうが、オカルトマニアの僕としてはそのほうがおもしろいので疑わない事にする。そもそも寝ている僕を起こさずにここまで連れてくるのは常識的にむりだ。
「で?どうしてぼくになったの?」
「あれをみろ」
彼女は僕の目の前にある祭壇の様なところにのった、ネギを指差して言った。
「ネギが大好物の悪魔を呼ぼうとして、ネギを使ったらこうなった」
ネギ?まさか…
身体を恐る恐る見ると、確かに108本のネギがそこにはあった。
想像してみよう。
悪魔を呼び出したつもりだったのが、ネギを全身に巻き付けた少年が出てきたら…
「変態だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「変態はお前だ馬鹿。」
この日の事を僕は決して忘れないだろう。
「あぁ……その…なんだ…その格好はお前の趣味なのか?」
少女は決して目を合わせようせずに言う。
「いや…これは……その………」
そう、このネギはそもそも病気を治す為のもの、
だから…
「病気なんだ!」
とたんに少女は僕を、可愛そうな奴を見る目に変わった。
「そうか…頭の病気なんだな…」
とんでもない勘違いをされてしまった!
なんとか僕は彼女に説明を試みた。
その結果…
「成る程、つまりお前は馬鹿なんだな?」
「いやだからそうじゃなくって…」
僕は反論を試みたが…
「すまないが私は、どのような理由があろうともネギを全身に巻き付ける人間は、馬鹿としかいいようがないと思うが?もし他の言い方があるのなら教えてくれ」
言い返せない!?
「うぅ、馬鹿でいいよ」
というよりさっきから馬鹿としか聞いていないような…
「ならいいんだ。さぁ本題に移るぞ」
「使い魔だったか?それをすると僕に何か得があるの?」
それにしても、さっきから目の前に黒いたて線が見えるな、そんなに目悪かったっけ?
「うむ、お前をその檻から出してやろう」
「それは脅迫だ!」
せっかく人が現実逃避していたのに!
「だいたいさっきからなんなんだ!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿連呼して!もう付き合ってられるか!帰してくれ!」
思わず思いの丈をぶつけてしまった。
「え?」
「………え?」
え?って何?もしかして帰れないとか?
「ふっ、私がいかに天才だったとしても、契約してない使い魔は帰せないぞ?」
「結局脅迫かよ!」
帰して欲しくば契約しろってか?
「ああもういいよ!契約でもなんでもしてやるよ!」
もうどうにでもなれだ。
「そうか、ならこの契約書にサインを」
「あ、契約書なんだ」
なんかキスで契約とかかと思ってた。
「当たり前だろ、重要なことはちゃんと紙に書かないと」
話しながら僕はサインをした。
「柳 宏磨か…、私はミリア。リスメール・ミリアだ」
檻を開けながら手を差し出す彼女はとてもまぶしかった。
ギャグにしてみたはいいんですが、
自分ではおもしろいと思うネタが
他の人はどう感じるか心配です。
こんな酔狂な小説読んでる人がいるか
怪しいですが、今後よろしくお願いいたします
………主人公の名前は悩んだのにミリアの名前は10秒位で決めちゃった…




