第2話 急襲
(???)はあい おきゃくさんなんにしますか?
茶屋?と見られる民家から人が出てきた
浴衣のような着物を着た女性だ 年は20台後半くらいだろうか?
(あかね)すいません ちょっと聞きたいのですが
あかねは車から降りて尋ねた すると
(茶屋の女性)うわわわ な、なんですか 鉄の馬車???えええええ
茶屋の女性は車にひどく驚いていた
(あかね)え?車知らないんですか?
(茶屋の女性)へえ 車って言うんですか? ほええ 都から来たんですか?お客さん
(あかね)え?都?ま、まあ東京だから都か?
(茶屋の女性)ほええ あたい 田舎もんだから 初めてみました
(あかね)ここは どこですか?地名とか
(茶屋の女性)へえ ここは浜松ですよ ここは東海道になります
(あかね)ええ? ちょ、今って西暦、、あ、いや暦は?
(茶屋の女性)へえ 今ですか?永禄3年ですよ
(あかね)!!!!!!
あかねはいちもくさんに車に向かうと中に居る家元に話しかけた
(あかね)た、タイムスリップしてる!!
(家元)えええ なんですと?( ゜Д゜)
(あかね)わ、わかんないけど あの雷で私たち車ごとタイムスリップしたかもしれない
道の駅からこんなとこ来るわけ無いし あの人今は永禄3年って
(家元)はて?今って永禄何年でしたっけ?( ゜Д゜)
(あかね)アホか!今は令和8年だ!!永禄3年は1560年 つまり466年前よ!
(家元)うへえええ マジですかあ( ゜Д゜)
(あかね)どうしよう どうやったら元の時代戻れるんだろ
(家元)ま、また雷打たれるとか?( ゜Д゜)
(あかね)アホか 雷なんてそう簡単に探せないし 大体そこまで車で行かないと即死するし
ガソリンどうすんのよ? この時代に売ってないよ?
それに雷打たれたら戻るって保証がそもそも無い もっと前の時代にワープする可能性だって
あるでしょ?
(家元)そらそうね( ゜Д゜) 都合よく元の時代戻るのドラマだけですよね そら( ゜Д゜)
石器時代に戻ったらマジで死にますしね( ゜Д゜)
(あかね)そうよ マンモスと格闘なんて無理だからね
はあ、 なんでこんなことに、、、
(家元)まあでも アレっすよ とりあえず生活すること考えれば( ゜Д゜)
姫様の医術はこの時代で至宝の技術ですし ちゃんと準備すればお金持ちになれそう( ゜Д゜)
(あかね)あんたねえ、、、
そう言いつつも あかねは内心ほっとしていた
この極端な楽観主義は パニックになってたあかねからしたら
ある意味心強かった 家元の言うとうり 400年以上先の医療技術を有してるあかねは
この時代では スーパードクターになれる事は間違いないだろう
そんな話をしていたら 茶屋の娘が声をかけてきた
(茶屋の娘)立ち話もなんですし お団子でも食べませんか?
(家元)あ、いただきますう( ゜Д゜)
家元は車を出るとひょこひょこと茶屋の娘についてった
あかねはハアと一言ため息をついたが 家元についていき 椅子に腰かけた
二人が椅子に腰かけるや否や一人の男が声をかけてきた
(謎の男)失礼 其方少し手伝ってくれんか?
(家元)はい?私? なんでしょう?
(謎の男)ちと こちらへ
そう言うと謎の男は手招きして家元を呼び出した 家元はハイハイとついていく
あかねは不審に思い あとをつけた
(謎の男)助六 わしを忘れたのか?
(家元)へ?
謎の男はそういうや否や刀を抜いて家元に切りかかった
(家元)うわあ
家元はとっさに飛びのいてかわす 少しでも遅れてたら切られていた
(家元)な、何をするんですか!!
(謎の男)問答無用!!
更に男は上段に構えた 家元もとっさに前に出て柄をつかむ
(家元)ぐぐぐぐ
(謎の男)うぬぬぬ
家元は昔柔道をやってたこともあり 間合いの取り方はウマかった
後は180の大柄な体と70はある握力 全て選手時代に鍛えたものである
謎の男は165センチほどの小柄な体格というのもあり 徐々に力で家元に圧倒されていく
(家元)うらあ!
家元は刀を奪い取り男を足で弾き飛ばした
そのまま刀を男に向ける だがもちろん本物の刀など握ったことも無い
向ける手がぶるぶると震えてしまう
謎の男は片膝をついて家元を睨みつけつつ 懐の脇差に手を伸ばしていた
(家元) や、やらなきゃやられる あの目は本気だ
数々の試合経験から本番の殺気は何度もあびてきている
だが(本物の殺気)は 尋常じゃなかった まるで空気が焼けつくような圧倒的な威圧感
彼が迷いなく家元を殺そうとしてるのが痛いほど伝わってきた
(???)父上!!
何者かが走りこんでくる足音が背中から聞こえた とっさにふりかえる家元
が 振り返ったときには既に切っ先が喉元近くまでとどいていた
がきーん
目の前に齢16ほどの青年 その青年に持っていた刀を弾き飛ばされる
そして次の瞬間
ずばっ
(家元)かはっ
容赦なく家元は肩口から切られた そのまま仰向けに倒れる家元
青年は容赦なく家元にとどめを刺そうと振りかぶる
(あかね)やめてえ
あかねが家元に覆いかぶさるように抱き着いた
その様子を見て青年の手がぴくっと止まる そして
(謎の男)待て 小十郎 こやつ助六じゃないぞ
(青年)なんですって?
謎の男はそういうと家元の左腕を指さした
(青年)ああ、十字の刀傷が無い
(謎の男)助六なら十字の刀傷があるはずだがこのモノには無い
すまぬ 娘さん どうやら人違いをしたようだ
(あかね)は? な、なにを、、、
あかねは泣きながら半パニックになっていた 相手がなにを言ってるかよくわからない
謎の男は懐から布を取り出すと家元の傷にあてがい 傷口をしばっていった
(謎の男)とにかく なんとかこのモノを我々が責任もって治療する
それで許してくれぬか?
そう言いながら男は慣れた手つきで布を巻いていった
ああ、それじゃダメとか思いながらあかねはぼーっとみていた
(あかね)あ、イケナイ そういえばアレがあった
あかねは車に向けて走り出した そして車の後方のトランクを開けた
(あかね)あ、あった
そこには緊急用に簡易手術ができる医療キットが入っていた
救命病院からくすねてきたもので 一級品の道具がひととうり入っている
何かあった時用に常に入れていたものだ
あかねはその医療小箱を取ると 家元の治療をするために走って戻った
(あかね)はあ はあ アレ?家元は
きょろきょろと見渡すが家元の姿が無い 近くに居た茶屋の娘に家元をたずねる
(あかね)家元、ガタイの大きな男性はどこいきました?
(茶屋の娘)ひいい あ、 あっちに運んでいきましたあ
茶屋の娘が指さす方向にさっきの謎の男が家元を背負って走っていた
街道を人を背負っているとは思えない凄いスピードで走っている
(あかね)な、何してんのあの人たち
あかねは即座に車に乗り込むと 彼らを追っかけるためにアクセルを踏んだ
第3話に続く




