第一話
ブロロロロ、、、
白のワゴン車が一台 高速を走る その中には3人の家族が乗っていた
運転手は葉月あかね 一家の主で大黒柱 現役の救命外科医の32歳
そして助手席に座るのが葉月家元 あかねの婿養子で専業主夫
二人の後ろの座席に座るのが葉月元子 10歳の女の子 祖母からの覚醒遺伝でブロンズの髪に青い目
黒髪の両親とは似ても似つかない顔立ちである
インターチェンジ近くで渋滞になり あかねはイライラしながら人差し指でハンドルを
とんとんとんとん叩いていた
(あかね)もう イライラするなあ、、、なんで動かないのよ
(家元)あはは、、、( ゜Д゜)
(元子)、、、
元子は意にも介さずスマホをいじっていた 好きなパズルゲームに夢中である
あかねは車に乗る前に2日ぶっつづけで仕事をしており 48時間寝ていなかった
(あかね)てか なんであたしが運転しないといけないの? メチャ疲れてんのよ!!
(家元)いや、だって 僕 免許ないですし( ゜Д゜)
(あかね)なんで とらないのよ!!
(家元)いや、だって てんかんだし( ゜Д゜)
(あかね)てんかんは3年発作が出なければダイジョブなんだからね?
取りなさいよ!!
(家元)いや 万が一発作出たらみんな死ぬんですよ?怖すぎるでしょそんなの( ゜Д゜)
(あかね)あーもう平気なんだって だから3年って決まってるんだから
(家元)でも 5年前に発作出たけど 22の時発作出たの最後で8年間出なかったですけど
出ましたよ?30の時( ゜Д゜)
(あかね)そういう例外もあるわよ そりゃ
(家元)もう支離滅裂( ゜Д゜)
あかねはイライラすると どんどん攻撃的になるのは知っている
なんとかしようと思った家元は
(家元)あ、姫様 道の駅ありますよ ちと休憩しましょう
(あかね)そうね
ちょうどインターチェンジのそばに道の駅があった 渋滞もひどいし
いったんそこで休憩することにした (姫様)というのは交際してた頃からのあかねのあだ名である
当時から主従関係のような間柄で結婚後もそれは変わっていなかった
今も収入の全てはあかねに依存しており 家元はすべてにおいてあかねに頭が上がらなかった
家元は元子を連れて道の駅に買い物にいった あかねは疲れたからと少し車の中で横になっていた
どど~ん
(あかね)ん?雷?
急に大きな音がしたのであかねは飛び起きた いつのまにかあたりは真っ暗である
雷雲だろうか?ごろごろと嫌な音がしていた
どど~ん ぴしゃ
(あかね)え?落ちた
目の前に閃光がと思ったら 5メートルほど先の道路に落雷が落ちた
窓の外に目をやると 家元と元子が走ってきている
(あかね)速く 乗って!! 急いで
あかねは大声を出すと二人に叫んだ 二人は大急ぎでダッシュして後部座席に乗り込んだ
少し雨に打たれたのでぐしょぐしょの頭をタオルで拭いていた
(家元)だ、ダイジョブなの? 雷とか
(あかね)最近の車は落雷が落ちても外に流れるように設計されてるはず
だから たぶん乗ってればダイジョブ でも扉とかには触れないで
(家元)わ、わかった
家元は元子と抱き合って中央で小さくなっていた
あかねは動いた方がいいのか とどまってた方がいいのか 頭がまわらなかった
職業柄(とっさの判断)を疑ってしまうのが悪い癖である 医療ではミスしないために
必要な事だが 日常では非常にリスクで 前も車に引かれそうになった時
ぼーっとしてしまって 家元に助けられたって事もあった
そんなこんなであかねが手をこまねいていると
どど~ん
落雷が車に落ちた!!
車全体が閃光に包まれる 目を開けてられないほどの強烈な光
まるで太陽が直撃したようであった
ようやく目が慣れて あかねはうっすら目を開ける
(あかね)え? 何?ここ
目の前は 砂利と畑 田んぼが並ぶ場所だった
さっきまで居た 道の駅も道路も何も無い 見渡す限りの畑と田んぼである
どんより曇っていた空は快晴で空にはカラス?のような鳥が飛んでいた
(家元)えええええ ワープした?ナニコレ( ゜Д゜)
(元子)えええええ どうなってるの?パパ
家元たちは外に出て周りを見渡して驚いていた
その様子を見て車の中からあかねが叫ぶ
(あかね)ちょっと まだ何が起こったかわかってないんだから うかつに外出るな!
(家元)あ、はいはい
二人はそう言うと車の中に戻った そしてごそごそと道の駅で買ったアイスを取り出していた
(元子)ママ食べる?アイス
元子がアイスを渡すと あかねはそれを取り かじりだした
(元子)う~んおいしいねこれ
(あかね)うん おいしい
(家元)抹茶ってアイスにあうんですねえ おいしい
(あかね)って そうじゃなくて 緊張感無いなあ
(家元)( ゜Д゜) でも起きちまったことはしょうがないですし とりあえずパワー溜めないと
(元子)そうよ ママ かりかりしすぎ
二人は死ぬほど楽観主義だった 何故か元子は家元によく似てる
家元に任せとくと家族は壊滅する そういう危機感が常にあかねにはあった
(あかね)とりあえず 人を探しましょう 何が起きたか情報集めないと
(家元)はあい( ゜Д゜)
あかねは車のアクセルを踏んだ 道路じゃなく砂利道なのでとにかく操作性が悪い
がたがたと車は傾きながら すすんでいく
(家元)うおお 気持ち悪い
(元子)やばい 吐き気してきた
まるで荒波の上のヨットのように揺れる車内 乗り物酔いしない人間でも酔うほどである
ある程度すすむと建物が見えてきた
(あかね)民家かな? あそこで聞いてみよう
その民家には(街道の茶屋)と書いた旗が立っていた
旗のそばには長椅子が何個か置いてあり その前には丸テーブルがいくつか置いてあった
(???)はいは~いいらっしゃい
お店?と思われる民家から一人の女性が出てきた
2話に続く




