表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/60

第54話 暴走

 東富士演習場で人工天使の披露が行われる。これには首相以下閣僚が出席し、マスコミも呼ばれていた。

 模擬戦は、3体の人工天使に対して、100体のアーマロイドがテロリストの役を演じて別荘地に隠れるという想定だった。

 作戦が始まると3体の人工天使は、高速で飛び回り隠れているアーマロイドをライフルで撃ち倒していく。アーマロイドも反撃するが効果は無い。

 人工天使による一方的な虐殺が行われていく。見ていた閣僚の一人がこぼす。

 「あれは大丈夫なのか。人間のコントロール下にあるんだな。」「もちろんです。指示に従って命令を完遂するまで止まることはありません。」

 「暴走したらどうするのだ。」「暴走する可能性はありません。一応、自爆用の爆薬を仕込んであります。」

 「そうか、ならば安心だ。」「人工天使は無敵です。もうヒーローは必要ありません。」

開発者が自慢げに言う。しかし、見学者たちは一様に人工天使に畏怖の感情を持つ。

 「確かにすごいが、その牙が我々に向かないという保証がないな。」「人工天使は命令に忠実です。問題はありません。」

人工天使たちが作戦を完遂する。これで人工天使たちは停止するはずだった。しかし、人工天使は動き続ける。

 手始めに他の作業をしているアーマロイドを破壊していく。開発者たちは停止信号を送るが受信しない。

 安全のために閣僚たち見学者等は避難を始める。このままではどこまで被害が広がるかわからない。開発責任者は決断する。

 「人工天使を自爆させろ。3体ともだ。」「いいのですか。」

 「構わない。責任は私が取る。」「はい。」

人工天使が爆発して地面に墜落する。3体とも胸に穴が開いている。

 「回収して原因を調べるぞ。」「はい。」

開発者たちは墜落した人工天使の残骸に駆け寄る。人工天使は機能を停止していなかった。立ち上がると開発者たちを襲い始める。

 人工天使は両手を血に染めて歩き出す。自衛隊員たちが人工天使へ向けて自動小銃を撃ち始める。しかし、効き目がない。

 開発責任者は小堺重工本社に連絡を入れる。

 「人工天使が暴走しました。社員6名が犠牲になっています。」「何としても演習場内でかたをつけてくれ。」

 「アーマロイドを全機フル装備で向かわせてください。」「自衛隊にもアーマロイドがあるだろ。」

 「すでに全滅しています。もう、止められません。」「分かった。アーマロイドを向かわせる。君は責任の取り方を考えておくことだ。」

開発責任者はもう自分一人の責任で収まらないのに何を言っていると思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ