第52話 規格外の力
フローラはシーサーペントが近づいて来るが余裕で海に浮かんでいる。ジャイアントボスが叫ぶ。
「漆黒の魔女、逃げろーつぶされるぞー」
フローラは警告を無視する。ジャイアントボスは源次郎に言う。
「彼女を非難させろ!」「大丈夫じゃ。わしがとどめを刺す。」
「何を言っている。このままではシーサーペントを倒せないぞ。」「渾身の一撃で仕留めてみせる。」
ジャイアントボスは源次郎の言葉に固まる。嘘を言っているようには思えない。本当にこの化け物を一撃で倒してしまうのではないか。源次郎との力の差を感じる。
源次郎は右足をどんと踏みつける。右足はシーサーペントの首に突き刺さる。恐ろしい脚力だ。さらに左足をどんと踏みつけて突き刺し、両足をシーサーペントの首に固定して足場を作る。
源次郎の気配が変わる。近づきがたいオーラを感じる。日向は師匠が本気出すのだと確信する。
源次郎は、右こぶしを軽く握るとひじを引き、腰を回転させながら高速のパンチを打ち込む。衝撃でシーサーペントの体が波打つ。ジャイアントボスたちは思わず、シーサーペントの背中にしがみつく。
パンチのインパクトは首の反対側につき抜け、シーサーペントの首に貫通する穴を開ける。シーサーペントは動きを止める。
「赤い雷光がやってくれたーーーーーシーサーペントの首を貫通するダメージだーーーーー」
「シーサーペントが動かなくなったーーーーーこれはやったのかーーーーー赤い雷光の一撃が光るーーーーー」
「おおっとシーサーペントの体は惰性で前進、そこには白い水着の女性がいる。危ない、危ないぞーーーーー」
「あああっ、女性の前でシーサーペント体が二つに割れたーーーーー誰が、やったのかーーーーー」
「ヨモヤマさん、決着がついたようです。この戦い、どう見ますか。」「赤い雷光の一撃が決定打でしょう。彼は一人で怪獣を倒せる実力者です。」
「白い水着の女性の前でシーサーペントが二つに割れましたが、誰が言ったのでしょう。」「白い水着の女性は漆黒の魔女です。彼女の魔法でしょう。」
「漆黒の魔女が戦っていれば、すぐにかたがついたと思いますがどうでしょう。」「その通りですが、漆黒の魔女がどうしてここにいるのかわかりません。」
源次郎がシーサーペントから飛び降り、フローラの所へ行く。
「ケガは無かったか。」「大丈夫です。大したことではありませんわ。」
日向、ジャイアントボスたちも集まる。海パンジョージがフローラに言う。
「あんたに惚れた。付き合ってください。」「私、人妻なの。ごめんなさい。」
源次郎の顔が厳しくなる。
「わしの妻に何をしている。」「知らなかったんだ。いてっ、いてててて・・・・・」
海パンジョージは源次郎にデコピンを何発も食らう。超人協会本部では、ハバカル会長がテレビを見ながら怒っている。
「なぜ、第二陣が一緒なんだ。わしの指示を何だと思っている。」「どうもジャイアントボスの独断の様です。」
マカレ秘書が答える。
「しかし、赤い雷光があそこまで規格外とは・・・」「御曹司は赤い雷光と組んでいる限り、殺すことは難しいと思われます。」
「分かっている。言われるまでもない。」
ハバカル会長はテレビを睨みつけながら黙り込む。




