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第47話 海の中

 日向と唯の仲は、村の公認となる。日向にはその気はないが、源次郎が言う。

 「結婚が決まったわけじゃなかろう。かわいい子なんだから遊んでやれ。」「師匠が言うとなぜか卑猥です。」

フローラも日向に助言する。

 「女の子に恥をかかせてはいけませんよ。まあ、あの子の場合、日向を離さないでしょう。」「しれっと怖いこと言わないでください。」

日向は唯のことに関しては、孤立無援だった。


 東京湾に釣り船が浮かんでいる。釣り人たちはジギングでシーバスを狙っている。一人の釣り人にヒットする。一方的に釣り糸がリールから出ていく。

 「大物だぞ。シーバスじゃないぞ。」

釣り人は海に引き込まれないように踏ん張りながら耐える。そして、魚の動きが止まることを待つ。しかし、糸はリールから出ていく。ドラグを閉めるが止まらない。

 リールの糸は残り少ない。とうとう、全てに糸が出て行き、糸は切れてしまう。

 「なんだったんだ。」「一方的だったぞ。」「大型のサメかな。」

釣り人たちの想像を掻き立てる。逃がした魚は相当大きかった。

 それから30分後、さらに東京湾の奥に入った所で貨物船が謎の巨大な生き物と衝突して沈没する。救助ヘリが現場に向かうが、そのヘリが海面近くを巨大な生物が移動していくところを発見する。

 海上保安庁から超人協会へ連絡が行く。協会本部が忙しく動き始める。

 発見海域には、どこからかぎつけたのかフジミテレビのヘリが出張ってきている。

 「オサワギさん。巨大生物は発見できたでしょうか。」「まだ、発見現場に到着したところです。発見次第報告します。」

 「緊急速報です。貨物船が巨大生物と衝突して沈没しました。さらに救援ヘリが巨大生物を目撃しています。」

 「ヨモヤマさん。事故の巨大生物と目撃された巨大生物は関係あるのでしょうか。」「そうですね。事故現場から近いので関係あるでしょう。」

 「それでは、同じ巨大生物だと言うことですか。」「そうはいっていません。巨大生物は一匹とは限りません。」

 「複数いる可能性があるようです。ここは超人協会の対応が注目されます。」

源次郎たちは家でテレビを見ている。日向はまたヘリが来るのではないかと思う。

 「また東京か。呪われておるのう。」「師匠、今度は海中ですよ。」

 「水中なら海パンジョージとハニートラップに指令が行くじゃろ。」「僕たちの出番はなさそうですね。」

日向は海中で戦わなくてもよさそうだと考える。

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