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第44話 日向のデート1

 日向は唯を水族館に誘う。このことは村人の知ることになる。日向は隣の家の村人に軽トラに乗せられてショッピングセンターに連れられて行く。

 「日向君、デートに着ていく服がないだろ。」「いつもの服でいいですよ。」

 「そんなTシャツとGパンで行くのか。おしゃれをしないとな。」「デートに着ていく服なんてわからないですよ。」

 「おじさんに任せな。かっこいい服を選んでやるよ。」「お願いします。」

日向は不安だったが自分では選べないので任せることにする。おじさんは迷わずアロハシャツに手をかける。日向は派手だなーと思うが黙っている。

 おじさんはアロハシャツを3着に厳選してこの中でどれを選ぶか悩む。そして十分悩んで決める。下は、白色のハーフパンツ一択だった。

 日向はこれでもいいかと思いながらおじさんに礼を言って服を買う。

 デート当日待ち合わせ場所には大勢の村人が集まっていた。日向はなんでみんないるのかと驚く。

 「みなさんなんでここにいるのですか。」「そりゃ、日向君のデートだから見送りに来たんだよ。」

日向は、もしかしてデートに付いて来る気ではないかと勘繰る。そこへ唯が現れる。唯は驚く様子もなく日向に挨拶する。

 「日向さん、おはよう。いい天気になってよかったです。」「そうだね。」

唯は笑顔の影で日向のファッションセンスを疑う。だいだい寒くないのだろうか。夏はまだまだ先である。

 「唯さん、服、似合っているね。かわいいよ。」「ありがとうございます。うれしいです。」

コミュニティバスを待ちながら会話を続けるが、日向は落ち着かない。村人たちが二人の会話を聞いているのだ。というより囲まれている。

 やっとコミュニティバスバスが来るが行先の表示がアクアトトになっている。なんで行き先が僕たちの行く水族館になっているんだ?

 日向はバスのドアが開くと運転手に声をかける。

 「行き先が・・・どうなっているのですか。」「今日は日向君たちの貸し切りだよ。」

 「でも、利用者が困るでしょ。」「一日位いいよ。さあ、ドライブだ。」

 「仕事しなくていいのですか。」「いいの、いいの。みんな承知しているから。」

 「日向さん行きましょ。」「唯さん、おかしいと思わないのですか。」

 「みんな、祝福しているのよ。」「はあ・・・」

日向は受け入れるしかなかった。コミュニティバスは日向と唯を乗せて水族館へ走って行く。

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